07/10/24

小さな生活でトボトボと。。。

 栃木県佐野市という田舎町に住んで47年。

 父、母、妻、長男、長女、犬一匹での暮らしは、両親の健康、子供たちの成長、地域コミュニティとの関わりなど、様々な要因で変化していきます。

 最近、子どもたちが図書館が好きになり(といっても、マンガや、マンガから派生する単行本などが目当てのようですが(>_<))、毎日曜、自転車で出かけるようになりました。当然、自動車で遠出しないですから、地球にも財布にも良いですよね。そこで子どもたちに親父の策略がばれるまでは、なんとか続けてみようかと思っているわけです(^_^)v。


 子どもたちが器用にパソコンを使って、各自の読みたい本を検索して走り回るなか(おっと走ってはいけません)、僕はと言えば、書店などでは見かけない芸術書を眺めてみたり、クラシックのCDを物色してみたり、静かな午後を過ごします。図書館にはゲームもないし、テレビもないし、静かにしなければいけないルールがあるから、逆に非日常の生活が楽しめます。

 先日の仙台のセミナーに参加した旅館を営む方が「私たちはお客様に非日常を提供しなくはいけないんです。だから、あまりエコエコ言えないのがつらいですね」という悩みを打ち明けてくれました。

 でもまあ、時代によって「非日常」って変わって来てますよね。ホテルの部屋も図書館のように、テレビもゲームも冷蔵庫もないという非日常を売りにしてしまえば、逆に豊かさを感じる都会人って多いんじゃないかなって思います(すべての人がそうだとは言いませんが)。

 さてさて、一番身近にいる「他者」である子どもに対して、なにをしてあげられるか。これって悩みますよね。

 自分自身がもらった記憶を辿ってみたらどうだろうと考えると、すごく素朴なものが心に残っていたりします。僕にとって忘れられない思い出は、夕陽のなかを父の自転車に乗せてもらって走ったあぜ道。自転車がゴトゴトと揺れ、しがみついた父の背中がすごく広かったこと。ますます父の背中は老いて小さく感じられるようになっていますが、そんな父のむかし話を聞くことがやけにうれしく感じるような年になりました。

 「always 三丁目の夕日」という映画のヒットは、そんな失われたコミュニティの温かさを思い起こさせてくれます。ただ、そんな過去を思い出して懐かしむのも良いですが、せっかくなので現在をどう変えるかも考えられたら楽しいですよね。現在もまた未来へとつながり、未来の世界では現在が過去へと生まれ変わります。現在の時をどのように生きるかは、親の世代、自分自身、子どもたち、そして、その先の世代にも大きな影響を与えますから。

 ま、そんなことも考えつつ、生まれ育った古い町を、自転車で親子でぼちぼち動き回るというのも、未来の世代に記憶の残ることかもしれないなって。そういえば、親父とよく自転車で図書館に行ったな~と、思い出すような。。。

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上岡 裕(かみおか ゆたか)

エコロジーオンラインファウンダー、NPO法人ソーラーシティ・ジャパン代表理事、そらべあ基金運営委員長、Lingkaranスーパーバイザー、(有)循環型社会ネットワーク研究所代表取締役、おひさまスタイル株式会社代表取締役、正直合同会社執行役、2008年4月より京都精華大学非常勤講師。持続可能社会形成のため、様々な事業を展開している。...全文へ

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