【2004年08月02日】
■ 1 ■

温暖化防止対策で環境省が省エネ校舎普及に

環境省は、全国の小中学校における省エネ改修を進めるとともに、省エネ建築を普及させる事業に本格的に取り組むことを決めた。さらに、実用化段階に
来た燃料電池によるコージェネレーション(熱電併給)システムの試験導入も検討を始めるとのこと。環境省によると、全国には3万校を超える公立小中学
校があるが、多くは断熱性に劣り、冷暖房エネルギーの無駄が多いという。このため環境省は、断熱材や二重窓、教室への日差しを調節できる可動式のひさ
しなどの導入改修費を一部補助。風力・太陽光発電などの自然エネルギー、夜間の冷気を蓄えるシステム導入、屋上や壁面の緑化なども行い、電気やボイラ
ー用燃料などの使用を抑制する考え。モデルとして、2005年度は10校程度を募集。モデル校では建築家や環境問題の専門家らが講師となり生徒や地域住民を
対象に、建物の環境対策や省エネをテーマにした授業やセミナーを開催するという。学校の省エネ化は、文部科学省なども行っているが、新改築の校舎が対
象。それに対し、環境省の事業は原則として、校舎の耐震改修に合わせて整備するため低コストで、民間住宅への応用もしやすいという。
■ 2 ■

鉄価格高騰の転売目的なのか、側溝ぶたの盗難相次ぐ

道路の側溝にかぶせる鉄製のふたが盗まれる事件が、兵庫県尼崎市など阪神 地区で続発している。警察は「溝ぶた1枚の重さは約40キロ。労力の割には金になるとは思えない」と首をかしげているが、「最近の鉄価格の高騰と関連しているのでは」との指摘もある。被害が出ているのは尼崎市のほか川西、宝塚、
西宮の同県東部の4市。4月末から7月中旬までに計36件、335枚が盗まれた。 しかし、コンクリート製のフタは被害はないとのこと。ちなみに、国内の鉄スクラップ相場は、2年前まで1トン約7000円だったが、現在は約2万5000円に
まで上昇。中国企業が大量に買い付け始めたためという。それでも1枚当たり数百円程度にしかならない計算という。この盗難騒ぎに、住民からは「歩行者 が落ちる恐れがある」などの苦情が続発。自治体は、ふたを溶接でつなぎ合わ
せるなどの対応に追われ、溶接したことによって、今後はふたを動かせず、特 殊なバキュームカーで側溝を清掃しなければならない新たな悩みが生じている
とのこと。また、溝ぶたは、設置費用を含め1枚約6000〜約1万5000円。大量 に盗まれれば大きな損害だと、パトロール強化も始まっている。
■ 3 ■

環境ホルモンと新たに断定された「ビスフェノールA」

透明プラスチック容器などに使われている化学物質「ビスフェノールA」が、 魚類をメス化するなど生殖器に異常を起こす内分泌撹乱物質、いわゆる「環境ホルモン」であると環境省が断定した。環境省の調査では「ビスフェノー ルA」を水1リットルあたり1079マイクログラム溶かした水槽で、雄のメダカ
を3か月間飼育したところ、20パーセントのメダカの精巣に卵細胞ができる異 常が見つかったとのこと。すでに工業用の合成洗剤の原料として使われている「ノニルフェノール」と「オクチルフェノール」が環境ホルモンと断定されて おり、「ビスフェノールA」は3番目の環境ホルモンとなる。「ビスフェノー
ルA」の環境ホルモン作用は、「ノニルフェノール」「オクチルフェノール」 に比べると弱いということで、人間などほ乳類に影響を与える可能性はほとんどないという。しかし、生物への影響はあると断定されたことで、工場の排水 などで濃度が高くならないよう管理が必要としている。
■ 4 ■

テレビの内部に溜まる塵に有害物質

国立環境研究所などの調査で、テレビ内部に溜まる塵に、ダイオキシンに似た毒性がある「臭素化ダイオキシン」。さらには、機器を燃えにくくするため
製造時に加えられる有害な「臭素系難燃剤」が、高濃度で含まれていること分かった。これは、製造時の熱などにより、難燃剤から「臭素化ダイオキシン」
が生成された可能性が高いという。欧米では、難燃剤を使った電子機器がある室内のほこりから「臭素化ダイオキシン」を検出したとの報告があり、家電製品や電子機器が原因で起きる室内汚染の詳しい調査が必要になりそうだ。ちなみに「臭素化ダイオキシン」は、ダイオキシン分子中の塩素が臭素に置き換わ
った物質。欧米や日本で人体汚染が報告され、人体への影響や、発生源、汚染経路の解明が課題になっている。
■ 5 ■

赤ちゃんの先天異常回避の情報、知識ある女子高生は3%

脊椎(せきつい)から神経組織が露出し、運動障害などが出る赤ちゃんの先天異常「二分脊椎」。この病気に関し、愛知県小牧市にある小牧市民病院がア
ンケートを実施し、リスクを葉酸摂取で減らせると知っている女子高生はわずか3%だったことが明らかになった。「二分脊椎」に関しては、2000年に旧厚
生省が、女性に葉酸摂取を勧める通知を出していた。しかし、その後も「二分脊椎」の発症率は増加し続けている。背景には啓発不足があるとされていた。
小牧市民病院のアンケートは2003年1月から今年7月にかけ愛知県などで実施。高校3年の女子生徒353人と成人女性161人、赤ちゃんを産んだことがある女性
770人から回答を得た。「二分脊椎」などの神経管閉鎖障害の発症リスクと葉酸の関係を「知っている」とした女子高生は3%にすぎず、成人女性は13%、赤
ちゃんを産んだことがある女性でも15%にとどまったという。日本産婦人科医会と横浜市立大国際先天異常モニタリングセンターの調査によると、二分脊椎
の発症率は2003年に赤ちゃん1万人当たり5.6人となり、5年連続で前年を上回った。葉酸は、ホウレンソウなどに多く含まれているが、調理の際の加熱で失
われやすい。厚生労働省は妊娠を計画している女性に対し、栄養補助食品から1日0.4ミリグラムを摂取するよう勧めている。
■ 6 ■

1200人を動員して、富士山の不法投棄ごみ一掃

ボランティア約1200人が、静岡、山梨両県の富士山麓の計9か所で「不法投棄ゴミ一掃大作戦」を行い、2トントラック10台分のゴミを拾い集めた。これ
は、日本テレビ系列の「24時間テレビ」チャリティー委員会によるプロジェクトで、昨年秋から始めた「富士山をきれいにするプロジェクト」の一環とのこと。富士山のゴミ問題の中でも手つかずの状態だった不法投棄ゴミを一掃し、昔ながらの自然を取り戻そうと企画された。ボランティアに参加したのは、地
元のNPO「富士山クラブ」のメンバーや、早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンターなどの学生等とのこと。
→詳しい情報は“ぜひ”こちらをクリック!
朝日新聞
共同通信社
時事通信社
毎日新聞
読売新聞
NHK
|