【2006年03月06日】
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水俣病関西訴訟の副原告団長、未認定のまま逝去(75歳)

世界的に有名な水俣病事件。これは加害企業だけの責任か。国と熊本県は「その時々において最大限のことはしてきた」と主張してきたが、2004年10月、日本の最高裁判所は、「工場排水の規制を怠った」と判断し、国と熊本県の監督責任を認めた。この裁判の原告は、水俣病による漁業不振のため、熊本・鹿児島の両県から関西に移住し、水俣病の症状に苦しむ58人の男女。最高裁は、58人のうち53人の症状を水俣病と判断したが、国と熊本県は「行政と司法は違う」として水俣病患者と認定しようとしない。原告の坂本美代子さん(70歳)と遺族原告の小笹恵さん(52歳)は最高裁判決後、「生きている内に」と患者としての認定を求めて熊本県庁と環境省に通っているが、2006年2月
28日(月)夜10時15分、副原告団長の岩本章さん(75歳)が亡くなった。章さんは、原告団長だった兄・岩本夏義さんの跡を継ぎ、1994年から副原告団長を務めていた。水俣では家具職人として木工所を開いていたが、水俣病のせいで指が曲がり、閉鎖した。当時の住み込みの弟子は水俣病患者として認定されている。小笹恵さんの叔父にあたり、よきケンカ友達であった。3月2日(木)に行われた告別式には身内だけで60人以上の参列があり、新天地・関西での一族の絆の強さが伺われた。
取材:エコロジーオンライン/山中由紀
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日本各地で使用禁止農薬を検出

環境省の化学物質環境実態調査で、過去に使われたことのない強い毒性の農薬が、日本各地から検出されたことが分かった。これは、海外で使われたものが大気や海を通じて環境中に広がったとみられいる。環境省は「直ちに人の健康に悪影響が出る量ではないが、化学物質や農薬の国際管理を強化しなければいけない」としている。検出されたのは、発がん性などが指摘されている農薬のマイレックスとトキサフェン。環境中で極めて分解されにくく、いずれも「残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約」で製造、使用、輸出入が禁止されている。
ニュースソース:共同通信ニュース速報など
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過去3年余で東京ドーム約40万個分の南極の氷が消失

アメリカ航空宇宙局(NASA)とドイツによる観測で、南極大陸の氷が、過去3年余の間に東京ドーム約40万個分も失われたことがわかった。これまで南極の氷の増減を詳しく知る手段は限られ、特に陸地を覆う氷の正確な増減量はわかっていなかったが、今回、2基の衛星を使い、南極付近の重力の変化を調べることで明かとなった。観測チームによると、2002年4月〜2005年8月の観測で、南極の西部を中心に、氷が1年当たり約152立方キロ・メートル(ドーム12万個分)ずつ失われたことが判明。地球の海面を0.4ミリ上昇させる水の量に相当し、3年で1.2ミリ海面が上昇したことを意味するという。
ニュースソース:読売新聞ニュース速報など
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二酸化炭素を関知する植物の遺伝子を解明、温暖化影響を探るヒントに

九州大とアメリカ・カリフォルニア大サンディエゴ校のグループは、植物が二酸化炭素を感知する遺伝子を特定したことを発表した。この発見により、地球温暖化の要因として注目される二酸化炭素濃度の上昇が、植物に与える影響を探る手がかりになると期待されている。植物は、周囲の二酸化炭素濃度が低くなると葉の気孔を開いて、より多くの二酸化炭素を取り込もうとし、濃度が高くなると閉じることが知られている。研究チームは、多数あるシロイヌナズナの突然変異体の中から、二酸化炭素濃度を変化させても気孔が開閉しない株を選び、気孔で働く「HT1」という遺伝子に異常があるのを見つけた。ちなみに、ほかに気孔の開閉を左右する青色光や乾燥などへの反応は正常だったという。 このため「HT1」が作る酵素が、二酸化炭素の感知に大きな役割を果たしていると考えた。正常な株で、実質的に「HT1」が働かないよう遺伝子を操作すると、二酸化炭素の濃度変化に反応しなくなることも確かめたという。大気中の二酸化炭素が増え続けた場合、植物の成長にどう影響するかは、まだわからない点が多いが、研究チームは「二酸化炭素の感知機構の解明が進めば、将来の農作物育種や二酸化炭素吸収などを考える基礎になる」と話している。
ニュースソース:朝日新聞ニュース速報など
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破壊が続くパプアニューギニアの熱帯雨林

アメリカの環境保護非営利組織フォレスト・トレンズは、アジア・太平洋地域に残っている最大の熱帯雨林であるパプアニューギニアの樹木が不法伐採と汚職のため破壊が進んでいると警告する報告書を発表した。それによれば、マレーシアの企業がパプアニューギニアの樹木切り出しを取り仕切っており、多大の利益を得ているという。切り出された原木は、主として中国、日本、韓国が市場となっており、原木の多くは中国で欧州、北米向けに加工されている。伐採作業は現代の奴隷制のような状況で行われ、森林が次々に剥ぎ取られている。これに対し、パプアニューギニア当局による検査は単に輸出税が支払われているかどうかをチェックしているだけだという。一方、環境保護団体グリーンピースによれば、パプアニューギニアの森林のうち何らかの保護措置が取られているのは全体の1%以下で、毎年、広大な面積の樹林が失われているという。
ニュースソース:時事通信ニュース速報など
※略称解説
▼NASA[National
Aeronautics and Space Administration] :アメリカ航空宇宙局
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