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【2006年06月12日】

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日本国内の大気中汚染物質、2〜4割は海外の森林火災などが影響
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海洋研究開発機構と国立環境研究所、東京薬科大の共同研究グループは先週、大気中に含まれるPAH(多環芳香族炭化水素)と呼ばれる大気汚染物質の2〜4割は、木材など植物の燃焼に伴って発生したものであることを明らかにした。研究グループは、日本国内の大気中にあるPHAは「海外の森林や草原火災で発生したものが飛来してきている可能性がある」としている。その理由としては、国内で使われている紙ごみや木材など植物由来燃料の割合は、化石燃料の50分の1以下とわかっているため。PAHは化石燃料や植物が不完全燃焼した際に発生する有害物質の一種で、ガンや突然変異を起こす物質も含まれる。研究チームは2002年〜2004年にかけて、東京都八王子市で大気中の浮遊粉じんを採取。植物には含まれるが、化石燃料には含まれない炭素の同位体に着目し、粉じん中のPAHのうち植物由来の割合を調べた。その結果、21〜46%の割合で、植物由来のPAHが含まれていることが判明した。
ニュースソース:共同通信ニュース速報など >>>

■ 2 ■
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九州で光化学スモッグ注意報発令、中国の大気汚染影響か
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先週、熊本市と長崎県佐世保市で、1972年の観測開始以来初めてとなる「光化学スモッグ注意報」が発令された。このため、熊本市は市内の幼稚園や小中学校に屋外活動を自粛するよう呼び掛けた。専門家は「都市圏の交通量増加などの要因に加え、中国の大気汚染の影響もあるのでは」と指摘している。中国上空の大気調査を続けている国立環境研究所アジア広域大気研究室は「光化学スモッグの原因となる窒素酸化物の排出量が中国・上海で年々増加傾向にあり、その物質が九州に流れることが多い」と説明している。また、「車の増加などローカルな汚染と、中国の大気汚染の影響が合わさって、原因物質となる光化学オキシダント濃度が上昇した可能性もある」と指摘する。環境省によると、九州で注意報発令基準の0.12ppmに達する光化学オキシダントが観測されるのは珍しいという。
ニュースソース:共同通信ニュース速報など >>>

■ 3 ■
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エコ機能搭載の自動車、普及計画を策定
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環境に配慮したエコドライブの普及に向け、環境省や国土交通省などの4省庁は、停車中にエンジンを止めるアイドリングストップ機能や瞬間燃費計を搭載した車種の拡大を自動車メーカーと連携して進めることなどを盛り込んだ2008年度までの3年間行動計画を策定した。これにより、京都議定書の達成のため、エコドライブの推進により2010年度の二酸化炭素の年間排出量を約190万トン削減することを目指すという。計画では、普及策としてアイドリングストップ機能が付いた車種購入時の助成や、トラックやタクシーなどの運転中のデータを記録、分析し省エネに生かす「エコドライブ管理システム」を導入する際の補助制度の活用を要請する。また、運転者の意識向上を図るため11月を推進月間に設定し、シンポジウムや講習会などのイベントを実施する予定とのこと。
ニュースソース:共同通信ニュース速報など >>>

■ 4 ■
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財務大臣、自転車で温暖化防止を訴える
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谷垣禎一財務大臣は先週、自動車からの二酸化炭素の排出による地球温暖化を防止しようと、自転車活用推進議員連盟のメンバーとともに愛用の自転車で皇居を1周し、自転車の積極的な利用を訴えた。これは、6月5日の「世界環境デー」に合わせたイベントで、谷垣氏が趣味としている自転車によって、温暖化防止への取り組みをさらに多くの人に呼びかけたもの。しかし、小泉純一郎首相の後継をめぐる世論調査で支持率低迷に悩む谷垣氏だけに、存在感のアピールを狙った側面もあるのではとも言われている。
ニュースソース:共同通信ニュース速報など >>>

■ 5 ■
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日本国民の睡眠障害、その影響で年間3兆5000億円の損失
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日本大学医学部の研究チームは、不眠症などによって労働者の睡眠不足がもたらす生産性の低下や交通事故などが、日本経済に及ぼす損失は年間約3兆5000億円にもなるという試算を明らかにした。このように、詳細なデータをもとに損失額が算出されたのは初めてのこと。調査は、大阪の化学企業の従業員を対象に、睡眠や日中の眠気による作業効率の低下、交通事故の経験などのアンケートを実施。これと賃金、交通事故の保険金などの公的データと合わせて推計したという。その結果、睡眠に問題のある人は、ない人に比べ、耐え難き眠気が襲う頻度が男性で平均月2.3回、女性で2.1回多かったという。眠気を原因とする作業効率の低下から生じる経済損失だけでも全国で3兆665億円と算定された。
ニュースソース:読売新聞ニュース速報など >>>

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※略称解説
▼PAH[Polycyclic Aromatic Hydrocarbons]:多環芳香族炭化水素
「多環芳香族炭化水素」は「AH[Aromatic hydrocarbones]:芳香族炭化水素」の一種。「芳香族炭化水素」とは、電子が非局在化した6つの炭素原子から成る単環あるいは複数の平面環をユニットとした環状化合物。最も構造が単純な芳香族炭化水素として、ベンゼン環が知られている。この物質が発見され、構造が不明であった頃、強烈な臭気を持つものが多かったので「芳香族炭化水素」と名付けられた。この物質の一種である「多環芳香族炭化水素」とは、3つ以上の環を持ち、1つ以上の芳香環が縮合している化合物。もっとも単純な構造の多環芳香族炭化水素は「ペンタレン」などがある。PAHは水に溶けにくく、蒸気圧も低い。分子量が増すにつれて、水への溶解度も蒸気圧も減少する。しかし、2環性のPAHは水溶性や蒸気圧は増加する。PAHがこのような特性を持つため、水や大気よりも土壌や堆積物で主に発見されることが多い。しかし粒子状物質に分散したPAHは水や大気でも発見される。分子量が増えるにつれ、PAHの“発ガン性”は増大し、急性毒性は減少する。PAHの1つである「ベンゾピレン」は最初に発見された“発ガン性化合物”でもある。


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