2007年6月29日
ホンモノのエコツアーを考える エコツーカフェ
東京・目黒にある「Asante Sana」CAFEで28日、ECO 2 CAFE (エコツーカフェ)が行われた。2006年から始まったエコツーカフェは、日本エコツーリズム協会が主催するエコツーリズムに関しての知識や理解を深めるための空間。毎月第4木曜日に行われ、今回で第9回目を迎えた。
この日のテーマは「マレーシアのエコツアー」。マレーシア政府観光局の徳永 誠氏と、日本エコツーリズム協会理事兼ホールアース自然学校の代表を務める広瀬敏通氏が、マレーシアの自然の美しい写真や映像を織り交ぜながら、観光産業の現状と現在行われているエコツアーの意義などを語った。
マレーシアは、日本の国土面積の9割弱のなかに、日本人口の16%の人口約2500万人が住み、国土の約60%が熱帯雨林に覆われている自然豊かな国。また、多民族国家であるところから、土地土地で違う顔も持っている。現在、キナバル国立公園とグヌン・ムル国立公園の2つが世界遺産に指定され、エコツアーの地として注目されている。マングローブの茂る川を巡り、オランウータンやボルネオゾウなどの希少動物や、かつて首刈り族であったイバン族などにも出会える。ただ、アブラヤシのプランテーションのために、熱帯雨林が伐採され、リゾート開発で失われつつある自然も少なくない。広瀬氏は「そこに生きる人や生き物を邪魔しないように、自然を守りながら知り学び、地域振興により人びとの生活も安定するような、きちんとした姿勢で臨まなければならない」と述べた。現在、様々なエコツアーが存在するが、きちんと意義を見極めたうえで参加することが必要なのだろう。
(取材:町田佳子)