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【2004年10月25日号】

■ 1 ■

【タイ発】両生類の減少は環境悪化のサイン

全1850種の両生類のうち、実に3分の1が絶滅の危機に瀕していると世界両生類評価(GAA)が報告している。両生類は皮膚の浸透性が高く環境の変化に敏感なため、「炭鉱のカナリア」のように環境の悪化を判断する重要な指標となるが、それだけに両生類は他の種よりも絶滅のリスクが高い。GAAによると1980年以降少なくとも9種の両生類が新たに絶滅し、ここ数年、野生で生存が確認されていない113種も既に絶滅したと考えられるという。絶滅の原因としては、汚染物質や生息環境の悪化、気候変動などの影響とされている。また、オーストラリアや北米では「キトリダイオマイコーシス」と呼ばれる真菌病が原因で両生類が大量死しているという報告もある。絶滅危惧種の割合は、両生類の32%に対して鳥類が12%、哺乳類が23%となる。またGAAの報告は貧困とそれに伴う環境悪化の影響を強調しており、例えばハイチでは両生類のうち92%の種が絶滅の危機にあるという。
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■ 2 ■

【イタリア発】大気汚染の地域では、散歩も健康に害をもたらす

食後にタバコを吸って一服するよりも、散歩に出掛ける方が肺に悪いと、イタリアの都市環境汚染に対する研究結果が示唆している。大都市ミラノ近郊の町にある病院の医師が分析したところでは、車、暖房、工場などから排出される汚染物質で充満した都市の空気を一日吸うことは、一日にタバコを15本吸うのと同じくらい肺を汚染するという。一日にタバコ何本分か、というのはイタリア国内の各都市によって4、5本から15本までと差があるが、ベニス運河のように車の通行がないエリアでは汚染を示すタバコの本数も減るという。タバコと違って都市における大気汚染は24時間続くだけに、避けて生活することは難しく、深刻な問題といえる。
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■ 3 ■

【アメリカ発】遺伝子組み替え芝の花粉、21キロ先まで届く

遺伝子組み替え芝が、わずか1回の交配期間で20キロ先まで花粉に乗せて組み換え遺伝子を拡散させるとアメリカ環境保護庁が報告した。実験では除草剤への耐性を持つ遺伝子を組み替えた芝だけでゴルフ場程度の広さの芝生を作り、そこから数km先までの範囲に、この芝を植えたプランターを配置した。受粉期間の後、プランターの芝と野生の芝両方を採集し、除草剤を使用しても生存するか確認した。その結果、半径2km以内の範囲に植えたほとんどの植物の配偶子から同じ組替え遺伝子を発見したという。さらには遺伝子組み替え芝生から21Km離れた距離にあった芝の配偶子からも同じ操作遺伝子が見つかったという。この発見は野生の遺伝子層への操作遺伝子の影響を懸念するグループ等の今後の強力な武器となりそうだ。
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■ 4 ■

【ドイツ発】交通渋滞は心臓発作の元

「殺人的な通勤ラッシュ」という言葉の文が、現実的な意味合いを持っていたという調査結果がドイツから報告された。通勤ラッシュの時間帯に運転している人々は、それ以外の時間帯に運転している人の約3倍の確率で心臓発作を起こすというのである。調査では数100件の心臓発作の事例を対象にドイツ南部で行われ、12件のうち1件が交通と関係のある発作だという結果が出た。交通渋滞の際に心臓発作を起こす危険性が高いのは女性と、60歳以上の人々だという。発作の原因が車による大気汚染のためか、渋滞のストレスによるものかはわかっていない。しかし、大気汚染が心臓発作のリスクを高めることは知られており、環境に優しい車に乗ったり、都市の環境を改善して大気の質を改善すればそうしたリスクも減らせるのではないか、と調査の担当者はコメントしている
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 世界のエコニュース(行政編)は「World Environmental Policy News」から抜粋して お届けしています。


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