エコロジーオンライン 
エコピープル 環境ニュース エコ・コラム
 top >>> eco-news 
エコニュース 国内
  
【2005年03月22日】

■ 1 ■

【アメリカ発】大西洋の海底に「失われた町」

2000年に大西洋で発見された海底熱水噴出孔の周辺で、透明のエビやカニなど新種の生物が未知の生態系を営んでいることを「サイエンス」誌が伝えている。発見されたエリアは、白い煙のように見える熱水が、搭のように立ち並ぶ様子から「ロスト・シティー」(失われた町)と名づけられた。「海底熱水孔」とは火山近辺の海底から、摂氏数百度に及ぶ熱水が噴出し、周囲の冷たい海水と交わる際に発生するもの。通常、熱水に含まれるミネラルが黒く結晶化し、黒煙のようにみえるため「ブラックスモーカー」と呼ばれている。しかし「ロスト・シティー」では、炭酸カルシウムを多く含んでいるために、白い煙のように見える。また、ブラックスモーカーが約370℃と高温の熱水を噴出するのに対し、ロスト・シティーの熱水は約65℃から75℃と低めだ。ブラックスモーカーの周辺では、体長が2メートルを超えるチューブワームが発見されているが、ロスト・シティーに生息する生物ははるかに小型で目立たないため、当初、ロスト・シティーの周辺にはあまり生物は生息していないと思われていた。しかし、白煙の表面を吸引してみたところ、透明で1センチ弱のエビやカニが生息していることがわかったという。
▼詳しくは>>>
▼ロストシティーの詳細は>>>

■ 2 ■

【カンボジア発】農薬に対する基準強化へ

カンボジアの首都プノンペンで、農薬の管理に関する会議が3月10日、11日に開催された。最終日である3月11日、カンボジア政府は、国民の健康や環境を守るのみでなく、他国との貿易にも配慮し、農薬に対する基準を強化する必要があるとの見解を示した。カンボジアでは農薬に対する罰則を伴うような規制が存在しないため、高い毒性を持つ農薬が他の国に比べて容易に使用されている。農作物の出荷量を増やすために多くの農家が農薬を使用しているが、農民の多くはちゃんとした防護服を持っておらず、長期の農薬使用によって脳神経損傷、不妊症、遺伝変種、ガンなどの影響が出ることが危惧されている。しかも、罰則を伴う規則がないために、国連食料農業機関からは非常に危険性が高いとされ、世界各国で使用中止とされているメビンホス, ジクロルブス、メチル・パラチオン等の農薬がカンボジアには密輸入されている。農薬会議で配布された文書では、カンボジアでは残留農薬を計測するための機材すら満足にそろっておらず、農薬が食の安全性や水源に与える影響については、ほとんど明らかにされていないと指摘している。
▼詳しくは>>>

■ 3 ■

【アメリカ発】水銀汚染の「ホットスポット」特定される

アメリカとカナダ東部に生息する野生動物に関し、水銀の体内蓄積度数を明らかにするために4ヶ年かけて行われた調査が発表され、その「ホットスポット」が特定された。この調査により、水銀の及ぼす影響が、これまで考えられていたよりも深刻なものであることが明確となった。調査はアメリカ農務省北部州研究組合により提供された30万ドル(約3000万円)の資金を元に行われ、50人以上の科学者が参加して行われた。今回のホットスポット9箇所のうち4箇所はアメリカのメイン州にあり、そのほかニューヨーク州のアディロンダックスや、マサチューセッツ州のマリマック川、またカナダでも3箇所のホットスポットが特定された。検出された水銀は、工場や焼却炉から排出され、湖や池に流れ込んだものが、水際に生息する野生動物の体内に蓄積されたものだ。しかしブッシュ政権は、前クリントン政権の、全アメリカ450の石炭燃料の発電所に水銀汚染削減技術の導入を義務付けるという決定に反発し、国全体での水銀汚染レベルに上限を設ける一方で、個々の発電所は、すでに環境基準を満たしている他社から汚染権を購入出来るという、業界に甘い提案を支持している。米環境保護庁(EPA)はこの方法で、石炭燃料の発電所からの水銀排出量を、2018年までに70%削減できるとしている。
▼詳しくは>>>

■ 4 ■

【オーストラリア発】熱帯雨林減少により地球の降水量も減少

600万平方キロメートルの広さにわたるアマゾンの熱帯雨林は、「地球の肺」とも呼ばれている。この広大な「地球の肺」の伐採が進んだ結果、木々から大気中に放出される蒸散水の量が減少し、降雨量の減少や気候変動の原因となっていることが、オーストラリアの調査によりわかった。この調査では、湖や河より、植物から多く蒸散される、重水素を含んだ重い水分子を追跡し、アマゾン地域の水の循環を観測したもの。アマゾンの熱帯雨林から蒸発した水分は雨となって大西洋に帰るが、この過程で計測される重い水分子の量が1970年以降減少を続けていることが分かった。この調査は、他の種類の水と違い、植物からのみ多く蒸散される種類の水分子を選別出来たために森林減少の影響をトラッキング出来たという点で重要なものだと、調査に参加した科学者が伝えている。
▼詳しくは>>>


 世界のエコニュース(行政編)は「World Environmental Policy News」から抜粋して お届けしています。


line
2007年の記録
2006年の記録
2005年の記録
2004年7月〜 の記録
2004年6月までの記録
2003年の記録
2002年の記録
2001年の記録

2007年の記録
2006年の記録
2005年の記録
2004年7月〜 の記録
2004年6月までの記録
2003年の記録
  top >>> eco-news 

エコロジーオンラインとは?

(C) Ecology Online / All right Reserved.