| 【2005年08月08日】
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【アメリカ発】米軍基地の「グリーン弾丸」、実はエコではなかった

米国マサチューセッツ州の米軍基地キャンプ・エドワーズでは、6年前から鉛を含有しない弾丸を使用し、土壌を汚さない努力をしていた。しかし、実はその弾丸が必ずしも環境に優しいわけではないことが調査により明らかになった。基地で使用していた弾丸は、鉛の代わりにナイロンと、鉛よりも土壌に浸透する速度が遅いとされるテングステンという金属を用いたものだ。この材質での弾丸を使用し始めた当初は、帯水層への影響を小さく出来ると思われていた。しかし、2002年に実施された調査の結果から、テングステンは不溶性ではなく、鉛よりも早い速度で土壌に浸透することがわかった。基地の広さは約50平方キロメートルあり、基地のある場所の帯水層から、近隣の町ケープコッドの水道水が供給されていることもあり、議論を呼んでいる。キャンプ・エドワーズは1911年の設立以来、様々な環境問題を引き起こしており、1997年には米国政府が基地での鉛弾丸による実弾射撃演習を禁止し、射撃場周辺の鉛弾丸の回収を指示していた。テングステン弾丸は現在のところはまだ、米国防総省から安全として認可を受けており、基地でも使用されている。
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【イギリス発】水の無駄遣いを訴える芸術作品、終了

ロンドンの美術館で、水道の水を大量に出しっぱなしにする芸術作品「The Running Tap」(流しっぱなしの水道)を展示し、水の無駄遣いを訴えていたマーク・マクガバン氏が、テムズウォーター水道会社からの要請に従い、ようやく水道の蛇口を閉めた。32日間で、約117万リットルの水道水が無駄になった。マクガバン氏によると、水道水が安いので人々が水を無駄遣いしてしまうと考えたのが、この作品を作るきっかけだったという。作品展示中、テムズウォーター社から何度もマクガバン氏に、水道をとめるよう要請はあったが、マクガバン氏は、テムズウォーター社も水道管の漏れにより毎日何百万リットルもの水を無駄にしているのだからと、従わなかった。水漏れの事実をテムズウォーター社は否定しなかったが、同社スポークスマンは、意図的に水を無駄遣いしているわけではないと反論。議論を呼んだこの作品も終了し、マクガバン氏は展示の終了を1杯の冷たい水で祝ったという。The
Running Tapは現在約30万円の値段がつけられ、マクガバン氏は米国の美術鑑定家から、購入に興味を持っているとのEメールを受け取ったという。
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【カナダ発】汚染物質の循環、海鳥による大きな影響

海鳥の糞などを介して、水銀や農薬、除草剤などの汚染物質が、北極を越えてばら撒かれているという研究結果が、カナダ、クイーンズ大学の生物学教授などにより「サイエンス」誌に報告された。北極地方は工業地区から程遠いのにもかかわらず、人々の体内に蓄積される汚染物質の濃度が高い事が知られていたが、その謎が解き明かされた事になる。石炭専焼火力発電所やその他産業活動から排出される水銀やPCB汚染物質は生体の脂肪組織の中に長年蓄積されるため、マグロやサケなどで高濃度で見つかる。そしてそのような魚を捕食する海鳥へとさらに生体濃縮されてゆく事が知られている。今回、海ツバメなどのコロニーがある、がけ下の池を調査したところ、その湖水が海鳥の影響を受けない湖水に比べ、水銀やDDTを60倍もの高濃度で含んでいる事を突き止めた。海鳥の生息する範囲は広く、アジサシ類などは北極から南極へと行き来する種もあり、そのつど様々な環境へ、糞を通してこれらの汚染物質を撒いていることになる。海中からのえさと糞という形で陸と海とを行き来する汚染物質はそのつど食物連鎖に組み込まれ、捕食者となる動物の体の中で濃縮されてゆく。そうした海洋生物を生活の糧としているカナダの北部沿岸の住民などは世界でも特に水銀やPCBにさらされている事になる。今回の研究は海鳥が工業汚染物質を濃縮させ、その事が生態系に影響をもたらしている証拠を示したものとして意義深い。
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【カナダ発】オオカミの減少がカナダの生態系を変える

かつてカナダ西部で繁殖していた狼の生息数の減少が、エルク(ヘラジカ)の急増を招き、そのことがビーバーや鳴き鳥の衰退をもたらしたと、カナダ・アルバータ大学の研究者らが「エコロジー」誌に報告した。アルバータの国立公園に生息する狼は、かつて1960年代に人為的に追いやられたが、1986年からは国立公園周辺の限られたエリアで再度群れが確認されはじめ、今回の調査はこの事実に基づいている。この国立公園では柳やジョウビタキなどの鳥類、そしてビーバーなどがかつてよく見られたものだが、調査によると狼の頭数が極めて少なく、エルクの急増が認められる場所では、それらの動植物があまり見られないという結果が導き出された。狼のいない場所では、エルクが通常の10倍も多いことから、エルクの頭数に対する狼の影響力はきわめて重要と見られる。エルクは若い柳の芽をほぼ食べつくしてしまうため、エルクの多い土地には立木をダムの材料とするビーバーや、柳を巣とする鳥類がよりつかない。これとは反対に、狼の復活した公園内のエリアではエルクの頭数の減少と共に、柳の復活が見られたという。たった一種の絶滅でも生態系全体への影響は計り知れないという長年の学者達による警告のなかでも、今回の成果は食物連鎖のトップに位置する捕食者(達)の生態系の中で占める役割の重要性を知らしめた、初めての大規模な調査となった。
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今回、世界のエコニュースは、
「World Environmental Policy News」から抜粋してお届けしています。
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