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【2005年08月22日】

■ 1 ■

【ノルウェー発】温暖化で野生動物は北へ

サーモンが北極海に姿を見せ、温暖な気候が好きなハチドリがイギリスに現れた…世界各地で野生動物が本来の生息地よりも北に姿を現すという現象がみられており、地球温暖化の影響ではないかと懸念されている。国連データによると産業革命の起きた1860年代以降では、1998年の気温が最高であり、2002年、2003年、2004年がその記録に続く。今年7月には、本来ヨーロッパ南部やアフリカの海に生息するマトウダイがノルウェーに出現し、漁業関係者を驚かせたが、グリーンピースのソーヤー気候政策理事も、多くの種類の回遊魚がこれまでよりはるかに北に到達しており、原因は明らかに気温の上昇にあるとコメントしている。このほか、コマドリ、スズメバチなどが近年夏に北極圏に姿を現すというイヌイットからの報告もある。一方で、イタリア北部においてイナゴが大発生し、アフリカから北上したのではないかと騒ぎになったが、実はイタリアに生息する種類のイナゴであったことが後に明らかになった。生物が本来の生息地よりも北に姿を現すという現象自体は、全てが温暖化の影響だとは断定できない。しかし、イタリア北部のイナゴの大発生は、2003年の暑い気温で地面が乾燥し、虫が卵を産みやすい状況にあったことが原因とも考えられ、地球温暖化の影響は否定出来ない。
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■ 2 ■

【ケニア発】アフリカ飢餓軽減のために貿易・支援政策に改善が必要

数千万人のアフリカの住民が今後も飢餓に苦しむのを避けるためには貿易・救援政策の大幅な変更が必要だと国際食料政策研究所(IFPRI)が訴えた。現在の貿易・救援政策のままでは2025年までに3800万人以上のアフリカの子供たちが栄養失調に苦しむことになるという。サハラ以南のアフリカ諸国ではすでに数百万人が極度の食糧不足に苦しんでいる。IFPRIの報告書によると飢餓を軽減するために少なくとも3030億米ドル(33兆円以上の新規投資が必要であり、投資により栄養失調の子供たちの数を1千万人にまで減らせるという。IFPRIではアフリカ内外の貿易・援助・農業政策の様々なパターンによってアフリカが20年後にどのような姿になるかコンピューターシュミレーションを行っており、アフリカが現在抱える農業部門の課題の多くはアフリカ諸国の政治・経済統治のミス、農業部門への不十分な支援、水資源管理がうまくいっていないこと、研究開発がおろそかになっていることなどが原因だと指摘している。飢餓に苦しむ人々の数を2015年までに半分に減らすという国連のミレニアム開発目標を達成するためには貿易政策の改善、財政投資の増加、農業部門での研究とサービスの改善、水や農作物管理の改善が必要だという。
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■ 3 ■

【カナダ発】生命誕生を促す隕石衝突

隕石の衝突による火花や粉塵の雲が地上に食糧難などの破滅的な災害を起こし、結果恐竜の絶滅を導いたという見方をされがちな隕石だが、カナダ宇宙機関の学者の中には、隕石の衝突こそが地球に生命をもたらした重要なきっかけだったかもしれないとの見方をする人々がある。例えばホートン隕石と呼ばれる隕石が、カナダの北極地域に2千3百万年前に衝突した時に出来たクレーターを調査している地質学者たちは、隕石が地上に衝突した際に熱水噴出泉ができるなど、バクテリアなどが生息しかつ進化するにふさわしい環境(ミネラル等との容易なアクセスなど)が作られた事をを突き止めている。また、巨大な隕石の衝突は約38億年前に起こったとされているが、その頃はちょうど生命が地球に誕生した時代であることを指摘する学者もある。カナダ・デボン島上にあるホートン・クレーターは火星とよく似た環境のために火星の生命探査調査などの惑星探査のシミュレーションなどに使われている。
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■ 4 ■

【アメリカ発】西海岸沖の海洋環境の不気味な変化に科学者が危惧

カリフォルニア中央からカナダ・ブリティッシュコロンビア州の西海岸沿いに打ち上げられるかつてないほどの海鳥の屍骸は海洋温度の上昇とプランクトンの減少が関係しているのではないかと、海洋生物学者達が懸念している。ワシントン州の海岸で行われた調査によると今年の鵜の屍骸の発見は例年の10倍ほどにのぼるという。これと合わせるかのように、沿岸海洋の温度は例年より2〜5度(華氏)高く、これはアップドウェリング現象(栄養豊富な寒流が水面近くへ登ってくること)の欠如が原因と考えられている。アップドウェリングとは北風が沿岸の海水を追いやり、冷たい海水が水面に持ち上げられる現象で、プランクトンやオキアミの大量発生をもたらすために食物連鎖の根幹を担っている。しかし、今年の春は涼しく雨天がちな気候であったために沿岸部の北風はわずかで、アップドウェリングが発生しなかった。これに対し専門家は、過去50年にわたりこのようなことは初めてで、もしこの状態が続くようであれば、食物連鎖の根幹から飢餓状態となり、海鳥やサケなど食物連鎖のトップにも影響を及ぼす、と懸念している。これを裏付けるかように、飢餓が原因と見られる海鳥の繁殖力の低下やその屍骸の増加もサンフランシスコ付近で報告され、米・国立海洋大気庁(NOAA)もオレゴン州沿岸などのサケの幼魚が例年より20〜30%減少していると報告し、「沿岸海洋の温度上昇とプランクトンの量、そしてサケの人口と、すべてが繋がっている事を人間は意識すべきだ」と関係者は語る。またこのような条件下での人為的災害、特に海洋での原油の流出などは破滅的な結果をもたらすため、特別の注意を払うべきとの声もある。
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 今回、世界のエコニュースは、
「World Environmental Policy News」から抜粋してお届けしています。


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