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【2005年10月31日】

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【アメリカ発】スタバ、リサイクル賞を受賞

米国リサイクル同盟(NRC)主催の第8回リサイクル賞を、コーヒーチェーンのスターバックス社が受賞することが決まった。賞はリサイクルや環境保護の分野でリーダーシップを示し、NRCの定めるミッションを達成した企業に贈られる。スターバックスは数社の協力を得て再生紙を10%使用したカップを開発し、昨年、直接人間の口に触れる再生紙使用品としては初めてFDA(食品医薬品局)の承認を得た。現在各店舗はこの再生紙カップへの移行中で、2005年中にも完全に切り替えが終了する予定だ。また、スターバックスではリユーズカップでコーヒーを購入するたびに10セント(10円)を割引するので、ゴミ抑制に取り組む客層は厚く、2004年にはリユーズカップの使用回数は1500万回に達し、紙のゴミを約30万キロ削減出来た。なお、店舗で発生するゴミの37%を占める使用済みコーヒーの粉は、希望に応じて無料で配布し、ガーデニングの肥料として利用してもらう。NRCは1978年に設立されたNPO法人で、資源保護、固形ゴミの削減、環境保護、省エネルギーの手段としてリサイクルを活用することを目的とし、4000以上の官民双方の環境団体・個人が加盟する。本部は首都ワシントン。
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■ 2 ■

【ブラジル発】水不足で移動手段を失ったアマゾンの村へ支援物資

今年、例年にない厳しい乾期でアマゾン川の水位が低下し、漁獲量の減少によるアマゾン住民の食糧不足が心配される。現在、アマゾン川沿いに生活する先住民8,000人以上が食糧不足に悩んでいるとみられ、ブラジル政府は食料や医薬品の援助物資のほか、伝染病予防と安全な水供給のため、浄水器を支給する。アマゾナス州知事は州内61の町全てを災害地に指定し、政府から米・豆・牛乳・小麦などの食料を詰めたバスケットを緊急支援物資として配布するとしたが、アマゾン川は干ばつによる水位の低下でボートでの移動が難しく、必要な食料・飲み水・薬・燃料を届けるのに通常の約3倍の時間がかかっている。また、唯一の交通手段である川が利用出来なくなったために、アマゾン川沿いの32,000世帯が移動の手段を失い、立ち往生している。10月23日にはブラジルで銃の販売禁止の是非を問う国民投票が行われ、投票しなかった場合は罰則があるが、道路がなく、移動手段である川が利用できなくなった国民が投票することは不可能に近い。川や湖の縮小により、魚だけでなくイルカやマナティなどの哺乳動物の数も減少している。現在隣国ペルーにあるアマゾン川の支流の水位が雨で急速に回復してはいるが、全長6,400キロにも渡るアマゾン川の水位が上昇するのは数週間以上先とみられる。
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■ 3 ■

【中国発】水不足対策に淡水化した海水を利用

中国政府は、経済が急成長する沿岸地域の水不足を解消するために、淡水化した海水を利用する計画であることを、新華社通信が伝えた。これにより、沿岸部で使用される水の16%から24%を淡水化した海水で供給する予定だ。中国では急速な人口増加と沿岸部の経済急成長により、一般家庭用・産業用ともに水不足が大きな問題になっている。中国政府の計画では、海水の淡水化により2010年までに一日8万から10万リットルの水の生産を目指し、その後は2020年までに一日25万から30万リットルに生産量を増加させる見込みである。
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■ 4 ■

【アメリカ発】超音波探知機のクジラへの影響で米海軍が起訴される

国家資源防衛審議会(NRDC)率いる環境団体らが米海軍の超音波探知機(発信器から超音波を発して、その反射波によって敵艦の位置を測定する)の使用をめぐり連邦裁判所にて訴訟を起こしている。超音波探知機の耳をつんざくような音がクジラやイルカの集団座礁や内出血の原因と疑われているためだ。NRDCは通常の訓練やテストのための超音波探知機の使用は環境法令に違反していると主張し、海軍は海洋生物の怪我や死への予防策を講じることを怠ったとしている。これに対し海軍は連邦裁判所にて直接論評することはなかったが、陳述の中では超音波探知機の使用はアメリカの国防のためには必須としている。動物保護団体らもまた、長年に渡り世界のクジラの集団座礁と大量死について実証しており、超音波探知機の音が海洋哺乳類の方向感覚を混乱させ、また目や耳からの出血を起こすとしている。2年前にNRDCとその他環境団体は北西太平洋の一部分での低周波アクティブソナーの使用を米海軍に対して制限する事に成功しているが、今回の目的は低周波より少し高めの波長を出す超音波探査機で、これよる音は235デシベル以上で、ほとんどロケット発射のような音であるという。訴訟では、海軍のこの超音波探査機の使用は複数の連邦法に違反しているとされ、海軍に海洋哺乳類に逃げる機会を与えるなどの、大量死に対する予防策を強要させる法執行が求められている。これに対し海軍は超音波探査機による海洋哺乳類への影響を判断するための包括的計画は開発・導入されており、科学的根拠に基づく保護対策を計画の一部として採用する、と陳述のなかで述べている。
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■ 5 ■

【カナダ発】カナダの学者が蚤の中から不凍剤を発見

カナダ、クイーンズ大学の学者らが、雪の下に生息するキノコの中で生きる蚤の体内から、氷の成長を抑える効果のあるたんぱく質(不凍剤)を発見し、「サイエンス」誌で報告した。話題の蚤(スノー・フリーと呼ばれる)は体長1〜2ミリほどで、6本足。羽はなく、分類上昆虫とされる吸血性の蚤とは全く別の生物だ。研究者らはすり潰したスノー・フリーから抽出した不凍効果のあるたんぱく質の発見によって、主に臓器移植、冷凍保存食、農業などへの応用へ期待を寄せている。例えば、このたんぱく質の溶液の中に提供された臓器を浸す事によって、臓器を凍らせることなくマイナス6℃で、長期的に保存する事が可能となるため、患者と臓器のマッチングに時間的余裕がもたらされるという。また、冷凍食品の冷凍やけを防ぐことが期待され、農業の分野に到っては霜に弱い農作物にこのたんぱく質を導入できるよう遺伝子操作することで、寒波にも耐えられる作物が得られるだろうと話す研究者もいる。研究によれば、このスノー・フリーのもつ不凍剤となるたんぱく質は他のカブトムシや蛾の中にみられるそれとは種類が違っており、かつての気候変動がもとで新しい環境へ適応できるようスノー・フリーのなかで独自に進化したものと考えられている。
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 今回、世界のエコニュースは、
「World Environmental Policy News」から抜粋してお届けしています。


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