| 【2005年11月12日】
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【アメリカ発】チョコレート工場、「大気汚染」のため香りを消す

1939年の創業以来、チョコレートの香りで親しまれてきたシカゴの老舗ブラマーチョコーレート社に対し、工場から出る排気や香りが大気浄化法で定める基準値を超えるとして、EPAが、工場から出る香りを封じ込める設備を取り付けるよう義務付けた。ブラマー社は、今後EPAの指示に従って汚染を軽減する設備の取り付けを行い、工場の外にチョコレートの香りが漏れることはなくなっていくと発表している。シカゴは昔、食肉用の家畜を殺して処理する“屠場(とじょう)”が多くあった。シカゴという地名自体も、ネイティブアメリカンの言葉でスカンクや玉ねぎなど悪臭を意味する。しかし、チョコレートの香りは人をリラックスさせる効果があるため、ブラマー社の工場から出るカカオの香りも、お店の前を通る人々に人気だった。もっとも大気汚染という意味ではチョコレート工場よりも発電所の方がはるかにひどく、年間1万5000トンもの粒子を大気中に排出している。いずれにせよ、カカオであれ石炭であれ、大気中の粒子の濃度が高くなると、呼吸器系の疾患を起こすおそれがあると懸念されている。
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【スウェーデン発】デジタルカメラの普及で銀汚染が減少

従来型のフィルム写真からデジタル写真への移行が進んだことで、現像の過程で発生する廃液によっておこっていた銀汚染が減り、スウェーデンでは水質が大幅に改善された。調査によると、スウェーデンの首都ストックホルム周辺の海水で検出される銀の量は過去5年で半分以下にまで減ったという。これはデジタル写真の利用が進み、水を汚染するハロゲン化銀フィルムを使った現像が減ったためと思われる。現在では、スウェーデンで販売されるカメラの90%以上をデジタルカメラが占める。これまで
銀汚染の殆どを現像所の廃液や、歯医者や病院で使用されるX線プレートが占めていた。ハロゲン化銀フィルムの現像によって排出されていた銀イオンは、水中に住む生物にとっては水銀以上に毒性が強い水質汚染源となっていた。
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【インドネシア発】新種の赤い猫科動物発見か?

WWFによると、インドネシア、ボルネオ島で2度に渡り撮影された猫科らしき動物が、新種の肉食獣である可能性があると報告している。この生物は、暗い赤毛にもじゃもじゃとした長い尾を有しており、もしも新種と確定されれば1895年に同島で発見されたボルネオ・フェレット・アナグマ以来の初の肉食獣となる。その審議は現在専門家間で議論中である。キツネザルに似ているとする者もいるが、新種だとの見方が大多数であり、生け捕りにするまで100%確実とはいえぬものの、現状でも90%は新種確実と強気な発言をする関係者もいる。ボルネオ島では1994年以来360種以上の新種生物が発見されてきたが、その多くは昆虫や植物が主だ。この島は地球上でもっとも生物多様性に富む地域のひとつであるが、その森林もまた、近年天然ゴムやパームヤシのプランテーション拡大に伴い、その存続を脅かされている。
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【アメリカ発】新たなる深海熱水噴出孔発見

海底探査研究者らが、南大西洋や北極海やインド洋で最近発見した超高熱で鉱物資源に富んだ海底間欠泉地帯を、アメリカ地球物理学連合の席で発表した。今回の一連の発見は、このような深海熱水噴出孔が地球全域の現象であることを証明し、地球の地質学的進化や原始生命の起源の研究分野に光明を投じたこととなる。熱水噴出孔は、海底岩石のヒビから浸潤した海水が地球内部との接触で熱せられ、再び海中へ噴き上げられる現象である。風変わりな生物の凄む深海熱水噴出孔はかつては火山活動が激しく海底を急激に拡大しつつある太平洋の環太平洋火山帯のみに存在すると考えられていたが、成長の緩やかな大西洋中央海嶺での熱水噴出孔の発見は新しい研究分野をもたらした。発見されたこうした熱水噴出孔付近には大量の鉄や銅、亜鉛などの鉱物が堆積しているとされるが、所有権と技術の問題上、営利目的による採掘はされていない。また、海洋生物学者は太陽光線が全く届かず、エネルギー源を熱水噴出孔の化学物質に頼る生物たちの織り成す特異な生態系に興味を募らせている。たとえば「噴出孔で見つかる生き物たちが、いったいどうやってある熱水噴出孔から別の噴出孔へ移動するのか?」という疑問に頭を悩ませる研究者もいる。
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今回、世界のエコニュースは、
「World Environmental Policy News」から抜粋してお届けしています。
※略称解説
▼EPA[U.S.
Environmental Protection Agency]:米国環境保護局
▼WWF[World
Wide Fund for Nature]:世界自然保護基金
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