『食べ残しゼロ!』をキーワードに魚の尊さを訴えるFish Rock Band漁港(ぎょこう)の初のフルアルバムが、5月23日にリリースされた。
漁港のリーダーである森田釣竿さんは、千葉県の浦安魚市場にある鮮魚店の3代目。音楽活動をする今も朝は店頭で主婦を相手に、夜はライブ会場で若者を相手に魚の素晴らしさを伝えるFish Rockerだ。
漁師の祖父の下、鮮魚店という家庭環境で育った彼は、幼少時代からの夢であった音楽活動と生活の拠点である市場の活性化を目標に現在のスタイルを築いてきた。しかし、その一方で、魚類生態系のバランスが崩れていることを懸念。自分もそれに加担しているのではないか?と悩んだこともあった。それでも日本人と魚食文化は切り離せない。ならば、感謝していただくことに重きを置き、「いただきます」「ごちそうさま」が言えないような食べ方はしない!と『食べ残しゼロ』というキーワードを導き出した。
今回発売されたフルアルバムは、ジャケットに100%再生紙と大豆インクを使用し、現時点で自分たちができる「わかりやすいエコ」を表現している。無駄をなくすことがエコの原点なのではないか?と語る森田さんは、漁港のライブでは必ずマグロの解体ショーを行っている。魚には無駄がないことをアピールするためだ。マグロを目の前で捌くことでリアリティがある。マグロを来場者に手渡す際、食べ残しするなよ!と喝を入れられると、渡された方もドキっとするに違いない。鮮魚店で働いているからこそ生まれたメッセージ『食べ残しゼロ!』。Fish Rock Band漁港の今後の活動からも目が離せない。
※漁港の正式表記は、港の文字を反転したものです

(取材:長瀬 みのり )

