エコニュース

07/8/20

水俣の和紙職人、い草の壁紙で、ものづくり日本大賞「優秀賞」受賞♪

水俣病の患者支援を機に水俣市に移り住み、和紙作りに取り組んでいた金刺潤平さん(47)が、政府のものづくり日本大賞の優秀賞を受賞した。

熊本県といえば、畳表の製造に使う「い草」の産地だが、最近では輸入に押され、消費は低迷。そこで15年前から、い草を和紙の原料にしてみたものの、和紙に使えるのはい草の表皮の部分だけで、残りの髄(なんと7割を占める)が廃棄物になっていた。そこで6年前、水俣病の激震地である水俣市袋小学校の新築工事にあたって、子供の生活環境に適した壁紙づくりのため、い草の髄を使っての壁紙の開発に着手した。廃棄物の転用に成功した上、空気中の化学物質を吸着する壁紙の実用化に成功。それが今回の受賞につながった。

熊本県は環境問題に限っても難問山積で、約5000人が患者として認定申請をし、中には30年も結果待ちをしている水俣病(今月2人が新たに認定)、推進か凍結かでもめている川辺川のダム建設、諫早湾干拓事業による有明海の水質悪化など、枚挙に暇がない。そんな中、い草壁紙の実用化と表彰は、久々に明るいニュースといえる。 い草壁紙や和紙のお問い合わせは、水俣浮浪雲工房(みなまたはぐれぐもこうぼう、電話0966-63-4140)へ。

取材:山中 由紀