エコニュース

07/12/30

『きこえる・シンポジウム 2007冬』HARCO & Quinka, with a Yawnのエコ・ライヴ

『きこえる・シンポジウム 2007冬』エコ・ライヴの様子♪

『きこえる・シンポジウム 2007冬』エコ・ライヴの様子♪

ラスト・ナンバーが終わると、ひときわ大きな喝采の中でHARCOさんはキーボードの上のミニチュア風車を手に取り、照れくさそうに風車にも拍手を求めた。大阪・名古屋・東京の三大都市で行われた『きこえる・シンポジウム 2007冬』のフィナーレに相応しい光景だった。
ミュージシャンのHARCOさんとQuinka, with a Yawnさん夫妻が自ら企画したこのイベントは、コンサートというよりその名の通り“ミュージシャンによる環境シンポジウム”。その最終公演が行われたのはクリスマス・イヴ、東京・下北沢のライヴハウス「モナレコード」だ。北海道の風力発電で電力を賄った約2時間半のステージは、30分間の環境問題についてのトークコーナーが2回も入るステージ構成。「大きな野外イベントでは良く聞くけど、ライブハウス規模でグリーン電力を使うのは珍しいかも。申請も自分達でやったんですが、認可してくれるかが心配だった」と語るHARCOさんは、このエコロジーオンラインでも紹介している(※トップページ右上にリンクバナー)「市民のための環境公開講座」にも足を運ぶほど、“ミュージシャンが出来る事”に真正面から取組んでいる。「今までの作品でも、そんなエッセンスをまぶしてはいたんです。でも最新アルバムの“KI・CO・E・RU?”では、聴く人によって自由に解釈して貰える曲よりも、ひとつの意味を真っ直ぐに問う曲を並べたかった。」

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一方、奥さんのQuinka, with a Yawnさんの最新作“FIELD RECORDINGS”は、山奥の民家の庭先で全編レコーディングしたという自然の臨場感溢れるアルバム(1/12リリース)。「これからは昼のライヴももっと増やしたい。(※今回東京公演は昼・夜の2ステージ)主婦の皆さんにも音楽を楽しんで欲しいし、節電にもなる。そんなふうにミュージシャンができることってたくさんあると思う。」と語る彼女は、映画『不都合な真実』の最後に出てくるメッセージを観て決意したという…“この問題について声をあげましょう”。

そんな夫妻がトライした今回のイベントは、生真面目過ぎるほどの2人の想いが溢れたものだった。派手な照明を一切排し、途中からはキャンドルの灯りのみで演奏、紙の節約も兼ねて観客に配るアンケートはなし、メンバー全員がマイボトルのステージドリンク…etc。トークコーナーでは「いま勉強中なので…」「まだエコビギナーなので…」と再三繰返しながらも、幅広いエコの話題を取り上げる。こうした問題を真正面から語る事を避ける著名人も多い。しかし、まずは自らのファンという“声を届けられる人”に向けて語り始めた決意が清々しい。「曲作りと似てるんです。少しずつ積み上げていくと、自分さえ分からなかった結果に繋がる所が面白い」とHARCOさんは語る。

フィナーレを飾る曲「ソングバード」では、とうとうPAの電源まで落としてしまった。アコースティック楽器の演奏をバックに、HARCOさんは客席に降りて地声で歌い上げた。もちろん客席も大合唱!終演後のバックステージでは「私もこんなエコやってるんです」と話しにやってくるファンの列が、2人の前に延々と続いていた。

HARCOさんとQuinka, with a Yawnさんご夫妻

HARCOさんとQuinka, with a Yawnさんご夫妻

取材:宮崎 伸勝