東京・代官山にある「ヒルサイドテラス」にて、デンマーク大使館が自国のさまざまなエコの取組や環境配慮商品を紹介する「DANISH ECO-STYLE IN DAIKANYAMA」が5月25日まで開かれている。
デンマークは、風力発電を始めとする再生可能エネルギーの先進国としても注目されている。以前は現在の日本と同様に、海外の石油資源に99%依存していたデンマークは1973年のオイル・ショック以降30年間にわたり自然エネルギーへの転換を目指し、風力発電の割合が国内電力の20%以上と世界一を誇っている。
今回の展示会は、デンマークのさまざまな環境政策を知ってもらうために、また優れた環境技術やエコグッズの紹介など、デンマークのエコ・スタイルを多面的に触れて、理解する展示会となっている。
また、今回のイベントは来年11月に首都コペンハーゲンで開かれる気候変動枠組み条約締結国会議において、京都議定書に続く新たな枠組みが決まるため、「京都からコペンハーゲンへ」を合言葉に展覧会の開催を決めたとのこと。
デンマークのエコグッズはデザインが優秀だ。
たとえば、この「レゴ エネルギーセットeLAB」。レゴブロックを風車に組み立てて、実際に風力、太陽光発電などの自然の資源をエネルギーとして活用する方法が学べるセット。脇にソーラーパネルがあって、手をかざして光を遮断すると風車は止まる。デンマークでは、学校などで学ぶ教材にもなっているという。こんな教材だったら大人でも学んでみたいと思わせるようなエコアイテムだ。
レゴ エネルギーセットeLAB
www.LEGOeducation.jp
運送用に使われる木製パレットをつかったリサイクル家具「パレット家具」の販売方法はユニークだ。
完成されたものを売るのではなく、材料は自分で入手し、購入するのはオンライン上のデザイン設計図だけ。リサイクルと持続可能なデザインを考えたデザイナーNinaさんの思いは当たり、デザイン設計書は順調に売り上げ、ニュージーランドやブラジルなどの遠方からアクセスした人もいるという。この椅子、なかなか座り心地もよかった。
「パレット家具」「パレットのフロアスタンド」 www.studiomama.com
デンマークは温暖化の原因となる二酸化炭素排出量の削減にも意欲的だ。政府は個人による二酸化炭素排出量を年約17パーセント削減の6トンから5トンにすることを目標にしている。
そのひとつの取組が自転車。デンマークでは、通勤、通学に自転車を使う人の割合が25%。首都のコペンはーゲンではなんと36%だという。コペンハーゲン市はこれまでに300キロの自転車専用道路が整備され、1996年から乗り捨て自由の無料貸し出し自転車「シティーバイク」が導入されている。
展示会の説明をしてくれたデンマーク大使館商務官のイェンス・イェンセンさんも、最近お子さんが生まれたばかり。子供を安全に載せて走れる「トリオバイク」の説明にも力が入る。
このトリオバイク、子供を乗せるキャリアーは簡単に取り外し可能で、自転車とベビーカーに分けることができ、ある時は普通の自転車としても使えるすぐれもの。自動車を使わずに子供たちの送り迎えができるのだ。
この他にも、ロングライフデザインで日本でも人気の高いカール・ハンセン&サン社の「Yチェア」や、オーガニックコットンのドレス、とうもろこしでできた食器など、さまざまなデンマークのエコ製品が並ぶ。
経済成長を続けながら、Co2削減にも大きな成果をあげているデンマークの環境施策は、日本にとっても多くの示唆を与えてくれそうだ。
ベビーカー一体型自転車「トリオバイク」 www.triobike.com
展示会の一般公開は2008年4月30日~5月25日。11時~19時(月曜日休館)。入場無料。
会場: ヒルサイドフォーラム(デンマーク大使館向い)
東京都渋谷区猿楽町29-18ヒルサイドテラスF棟
電話:03-5789-1268
- 「デンマークのエコ・スタイル in 代官山」展
http://www.ambtokyo.um.dk/ja/menu/AboutUs/News/DanishEcoStyleInDaikanyama.htm


