エコニュース

08/9/26

温暖化でレジオネラ肺炎患者増加の恐れ

イギリスのテレグラフ紙のウェブサイトが17日、地球温暖化による気温や湿度の上昇により、レジオネラ肺炎が拡大する恐れがあるという英健康保護局の調査結果を伝えている。この結果は、ウォリック(Warwick)大学で開催された英健康保護局の年次会合で発表されたもの。気候が安定している年に比べ、猛暑の年はレジオネラ肺炎の患者数が多く、気温が36.5度に達した2006年には患者551人、うち死者52人が報告されたが、気温が低かった2005年の患者数は389人にとどまった。

健康保護局のレジオネラ肺炎専門家であるリケット氏によると、暖かい時期が続いた後に患者数が増加する傾向が見られ、特に2006年の夏にその傾向が顕著だったという。また、今後も温暖化が続くとみられるのであれば、保健局は注意が必要だと指摘した。

レジオネラ病の感染には季節性が見られ、通常8月と9月に感染者数が増加する。2006年の患者数増加は、気温が高い時期が続いた後に雨が多く降ったことに関連があると見られる。また感染は小規模で、広範な地域にわたり、互いに関連性がないことからも、共通の感染源ではなく、気候に関連するものと思われる。

レジオネラ肺炎は肺炎の一種で、患者の約10人に1人が死亡する。レジオネラ菌はシャワーやプールなどの水に繁殖し、大気中の微粒子を介して感染するが、通常はレジオネラ菌にさらされても発病せず、人から人への感染はない。発病した場合は筋肉痛、疲労感、頭痛、空咳、熱など感冒症状から肺炎に進行したり、下痢になる場合もある。ただし、早期に診断されれば抗生物質で治療が可能。患者は50歳以上が多く、女性よりも男性が多い。

(翻訳:家永智子)