エコニュース

08/9/29

カテゴリ:地球温暖化防止

地球温暖化が生態系のCO2吸収能力を直撃!

アメリカ・ネバダ州で活動するDRI(砂漠研究協会)が17日、気温の上昇が生態系のCO2吸収能力を低下させると発表。一年を通して平年より異常に気温が高い年とその翌年は、生態系によるCO2吸収率が、正常な年の約1/3になるという研究結果を明らかにした。地球を取り巻く環境の変化で、生態系中のCO2レベルが増減することは知られていたが、気温変化に焦点を絞ってCO2サイクルに与える影響を調べた研究はこれまでなかった。

DRIでは、降水量や日射量、気温だけでなく、土の温度までコントロールできる「エコ・セル室」を建設。4年間にわたってこの施設で研究を行った。4区画の「エコ・セル室」には、研究所付近の草原生態系がそのまま移され、そのうち2区画の室温を「気候変動に関する政府間パネル」が予測した今世紀後半の気温に設定。残りの区画は比較のため、平年並みの気温に設定して、それぞれのCO2量を測定、比較した。

その結果、3、4年目の2年間で、気温を高くしたセルのCO2吸収率が、正常な気温のものの約1/3に減ることがわかった。高温による乾燥状態が植物の活動が低下させるのが原因で、翌年の吸収率が低いままなのは、土中微生物の反応が遅れるためだという。

地球の生態系は精妙なバランスを持って保たれていると言われる。私たち人類の生活から生まれた異常なCO2濃度の高まりは、海水を酸性化させて海の生命を攻撃し、気候を変動させて生態系のバランスを破壊する。ほんの些細な自然環境の変化が、生態系におけるドミノ倒しを生み、悲劇的な結末を人類にもたらす可能性も否定できない。化石燃料に過度に依存する私たちのライフスタイルが、地球の生態系全体にどんな影響を与えるのか。まだまだその研究は始まったばかりだ。

(原文翻訳:中野よしえ)

上岡 裕(Writer)

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