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08/11/05

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温暖化が『森の生活』の聖地を襲う!

紅葉が美しいウォールデン湖だが、その生態系は大きく変化している

紅葉が美しいウォールデン湖だが、その生態系は大きく変化している

エコロジーの分野の世界的な名著をあげろと言われれば、まず第一にあがるのがレイチェル・カーソンの「沈黙の春」。そして次に来るのが、ヘンリー・デイヴィッド・ソローの「森の生活」だろう。

19世紀中盤、「詩人博物学者」と言われるソローが、米マサチューセッツ州コンコードで送った2年2か月にわたる自給自足の生活を書きつづった「森の生活」には、ウォールデン湖畔を彩った様々な動植物に関する情報が溢れている。

だが最近、彼が書き残した植物たちの3分の2が、温暖化のせいでこの地域で絶滅していることが、ハーバード大学の研究者によって明らかにされた。大きな影響を受けたのは、ユリ、ラン、スミレ、バラ、ミズキなどの種の多く。開花時期が温暖化によって影響を受ける植物が多く関係している。その一方、カラシナやタデ、外来種など、温暖化に強い植物はあまり影響を受けなかった。このレポートによれば、なんと、ソローが1850年頃に書き残した植物のうち、すでに27%がこの地域で絶滅し、36%が希少となりほぼ絶滅したと考えられている。

このレポートをまとめたCharles C. Davis准教授によれば、気候変動によって被害を受けたのはニューイングランドの景観を代表する植物種の多くだ。

エコロジーの聖地に起きた植物の絶滅は他人事ではない。自分たちが生まれ育った自然の景観を守りたいと願うなら、地球温暖化に真摯に立ち向かうことが必要なのだ。

<<参照ウェブサイト>>
Records dating back to Thoreau show some sharp shifts in plant flowering near Walden Pond

上岡 裕(Writer)

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