エネルギー問題や食料問題、気候変動が注目されるなか、国連の上級環境専門員が、砂漠化に適切に取り組むことで、ほかのさまざまな危機にも対処することができると指摘した。
砂漠化とは「乾燥地域、半乾燥地域及び乾燥半湿潤地域における種々の要素(気候の変動及び人間活動を含む)に起因する土地の劣化」のことで、現在、世界100カ国12億人の福祉と健康を脅かしているという。
砂漠化対処条約(UNCCD)のルック・ニャカジャ事務局長は「土壌の活用は、現在進行している地球上の他の危機の解決につながる」と、ニューヨークで行われた記者会見で発言。UNCCDは砂漠化に対処するために、革新的な地域プログラムや国際協力を通じ、実効的な活動を推進することを目標としている。
土壌の劣化は炭素を大気中に放出し、地球温暖化や気候変動を悪化させる要因となる。今まであまり話題になることは無かったが、劣化した土壌を回復し、土が炭素を隔離する性質を利用すれば、土壌内の生物多様性を促すことが出来るという。結果として土壌の生産性が向上し、地元の人々の暮らしも改善される。また、生産性が向上することで、食料問題やアグロ燃料(バイオ燃料)問題の改善にもつながるとする。
「干ばつや土壌の劣化は予測可能で、限界に達しなければ回復が可能。暮らしへの社会的および経済的ダメージは大体の場合、国政および国際政治の失敗が原因になっている」とニャカジャ事務局長は話している。
今回、アメリカ大統領選で、新エネルギー背策や温暖化対策に積極的なオバマ氏が選ばれたことが、危機に瀕している地球環境の回復への大きな舵取りとなることを期待したい。
参考:国連ニュースセンター http://www.un.org/news
(翻訳サポート:中野よしえ W:温野まき)
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