NASAが出資する大気中のガスのモニタリング団体AGAGE(Advanced Global Atmospheric Gases Experiment)によると、産業革命以降増え続け、ここ10年は安定していた大気中のメタンの量が、2007年に再び増加に転じたという。
メタンは湿地、水田、家畜、石炭産業などから放出され、大気中のヒドロキシルフリーラジカルによって分解されることで均衡を保っていた。 しかし、マサチューセッツ工科大学の教授二人が「Geophysical Review Letters」誌に発表した論文によると、2007年にこの均衡が崩れ、数百万メートルトンのメタンが大気中に放出されたという。
2007年はシベリアの気温が高く、湿地からバクテリアによるメタンの排出が大幅に増えたことが原因とみられる。メタンの増加が今後も続くかは不明だが、メタンは二酸化炭素の25倍もの温室効果を持つため、注意深くモニタリングを続ける必要があるだろう。
(翻訳サポート:家永智子)
上岡 裕(Writer)
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