(*写真は本文の真菌とは関係ありません)
近年、燃料を生成する微生物の研究が盛んだ。米モンタナ州立大学の植物科学者Gary Strobel(ゲーリー・ストローベル)教授が、バイオ燃料の原料となり得る新たな真菌を発見した。
南米アルゼンチンとチリの国境にあるパタゴニアで、ウルモと呼ばれる木に付着する新種の真菌を採取し調査したところ、ガソリンやディーゼルによく似た成分であるオクタンやヘクタンなど55種類の炭化水素を生成することがわかったという。
真菌は「Gliocladium roseum(グリオクラディウム・ロゼウム)」と名づけられた。炭化水素を生成する微生物は他にもあるが、今回のように55種類もの炭化水素を生成する微生物の発見は初めて。
ストローベル教授と共に研究を行うエール大学所属の分子生物学者である息子Scott Strobel(スコット・ストローベル)とそのグループは、既にこの真菌のゲノム解析を終えてセルロースの消化酵素を特定しており、南米の森林にはまだ炭化水素を生成する新種の微生物を発見する可能性が秘められているという。
ストローベル教授は「多くの可能性を秘めた森林の生物多様性が、大規模な伐採で失われている」と言及。今後は、油田よりも微生物の発見に人気が集まるかもしれない。
(翻訳サポート:家永智子 文:中島まゆみ)
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