中東オマーンの地中にあるカンラン石が、大量の二酸化炭素を吸収出来る可能性があるという研究結果を、米コロンビア大学の地球化学者マター氏が発表した。カンラン石が二酸化炭素と反応し、石灰石や大理石などを形成することはこれまでも知られてきたが、発電所にカンラン石を運搬して二酸化炭素を吸収させる方法は、コストもかかりエネルギー効率も悪いため現実的ではなかった。
しかし、地中にあるカンラン石に二酸化炭素を含む温水を注入する方法なら吸収率がはるかに高く期待ができる。マター氏によれば、オマーンの砂漠にあるカンラン石は自然の状態で毎年1万トンから10万トンもの二酸化炭素を吸収している。もし地下に二酸化炭素を注入すれば、年間40億トンもの二酸化炭素吸収が予想できるそうだ。
人間の活動により年間300億トンの二酸化炭素が排出されていることを考えると、かなりの量だ。マター氏は「原油の生産が盛んな湾岸地域にカンラン石が豊富なことは運が良かった」と述べている。
研究結果はProceedings of the National Academy of Sciences誌に掲載される。
(翻訳サポート:家永智子 文:鞍作トリ)
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