【ドイツ発】H&Mに偽オーガニック・コットン疑惑!?
ヨーロッパのユニクロとも言われる、H&MとC&A社がインド産の遺伝子組み換えコットンを同社のエコ・フレンドリー商品に使用していた疑いがもたれている。ドイツ連邦共和国の国際放送のドイチェ・ヴェレが伝えた。
ドイツ消費者庁のモニカ・ブーニング氏は、ダメージを抑えるためにも2社は迅速に問題に対応する必要があるとし、2社に対して「同社の販売網の情報公開をし、オーガニック・コットンの認証をもっと頻繁に、少なくとも無作為に検査するべきだ」と要求した。
ドイツ緑の党の議員で、欧州議会メンバーのレベッカ・ハームス氏は、後進国からのオーガニック・コットンに対する規制を強化するべきだと要求した。また、環境団体グリーンピースも、このような消費者への欺瞞は過失で、刑罰に値するとし、法的な調査を求めた。
インド産のオーガニック・コットンの主な問題点は、農作地が小さな区画に仕切られていることだという。たくさんの小さな区画が隣接しているため、それぞれで栽培している作物--有機農法や従来の農法、遺伝子組み換え農法--などの作物が混ざりやすく、汚染されやすいという。
ドイツの経済紙は、昨年インド産の遺伝子組み換えコットンが、大量にオーガニック・コットンとしてドイツで販売されたと報道した。インド当局者によると、インドでも2009年の4月に事件に気づき、非常に大きな詐称事件だと認めている。
問題のコットンは、EUでオーガニック認証を行うオランダとフランスの2社により認証されたものだが、遺伝子組み換えと知っていて認証したかは明らかにされていない。
一方、H&M社の広報担当者はAFP通信に対し、この事件には昨年気がついていたと語った。事実を無視することは出来ないので、現在調査中だという。C&Aも徹底的な調査を実施中とのことだ。
オーガニック・コットンのブームに便乗しようという矢先の今回の疑惑は、両社に多大なダメージを与えかねない。H&M は3月には春の"Garden Collection"として、オーガニック・コットンやリサイクル素材を使用したコレクションを発表する予定になっている。
農薬を使っていないとしても、遺伝子組み換えコットンは、オーガニック・コットンとは認証されない。今回の事件が故意によるものだとしたら、消費者の信頼を裏切る許し難い行為だろう。また一方で、遺伝子組み換え種子の普及は、隣りの畑から種が混入するという問題を抱えており、今後のオーガニック市場に少なからぬ影響を及ぼすのではないかと心配される。
*H&Mサイトに掲載された本件についての説明は下記となります。
H&M>企業責任
文:温野 まき 翻訳サポート:中野 よしえ
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