加速する種の絶滅! 2009年IUCNレッドリスト

絶滅が危惧されるウミガメ (*写真はイメージです)
地球上の哺乳類の1/5、両生類とハ虫類の1/3、植物の2/3以上が絶滅の危機にあるという。国際自然保護連合(IUCN)が11月3日に出版した最新のレッドリストの結果だ。「今年のIUCNレッドリストは酔いの覚めるようなデータだ」とIUCNのレッドリスト部マネージャーのCraig Hilton-Taylor氏はコメントした。
正式に確認されている哺乳類5,490種のうち、79種が絶滅もしくは野生絶滅(飼育や栽培状態でのみ生存している種)、188種が絶滅危惧IA類(絶滅の危機に瀕している種)、449種が絶滅危惧IB類(近い将来絶滅の危険性が高い種)、505種が絶滅危惧II類(絶滅の危機が増大している種)に分類された。
レッドリストによると、確認されている植物の70%、無脊椎動物の35%、淡水魚の37%、両生類の30%、ハ虫類の28%、鳥類の12%が危機に瀕しているという。
ハ虫類は293種がリストに加わったが、フィリピン諸島だけでその内の165種が占められている。Panay monitorというトカゲは最近発見されたばかりだが、もうレッドリスト入りした。農業や林業による生息域の減少や、食糧にするための捕獲が主な原因となっている。ほかの原因では、ダムなどの開発による生息域の減少や環境の変化、ツボカビ症という真菌病などがある。
IUCNの生物多様性保全グループのディレクター、Jane Smart氏は「種の絶滅の深刻な危機についての科学的根拠は増えるばかりだ。来年から国際生物多様性年が始まるが、IUCNの最新のレッドリストの分析は、2010年までに生物多様性の減少を食い止めるというターゲットが達成できそうもないことを示している」と語った。
一方で、Craig Hilton-Taylor氏はこう語る。
「しかし、我々は経験から保護活動が上手く行くことも知っているのだから、手遅れになる前に、今すぐにも種の保全のための行動を起こさなくてはならない」
地球上の哺乳類の1/5、両生類とハ虫類の1/3、植物の2/3以上が絶滅の危機にある...この恐ろしい事実は、私たち人類にとって無関係ではない。
文:温野 まき 翻訳サポート:中野 よしえ
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