環境への取り組みに最も熱心なコンピューターメーカーはApple
Apple社は最近、自社の環境への取り組みをウェブサイト上で公表したが、環境団体のChemSecとClean Production Actionが最新の報告書で、その取り組みを高く評価した。同社のサイトでは、「製造」「輸送」「製品使用」「リサイクル」「施設」に分けて、カーボンフットプリントを公開し、環境への取り組みを説明している。
「製造」では、製品サイズを小さく、軽くして、使用する材料そのものを減らしたことや、従来は複数の部品を必要としたものをリサイクル可能な部品1つで製造できるようにしたことを紹介。例えばiMacの最新モデルは、初代モデルより55%少ない材料で製造されている。また、環境に有害な物質である難燃性臭化ヒ素(BFRs)とポリ塩化ビニル(PVC)を、すべてのiPod、iPhone、Macで使用していない。
「輸送」では、梱包をコンパクトにして、1回に輸送可能な箱の数を大幅に増やした。2006〜09年の間で梱包を40%小さくし、1回の航空輸送で50%多くの箱を運べるようにした。
「製品使用」に関しては、温室効果ガスは、製品を実際に使用する際に最も多く発生することを説明したうえで、可能な限りエネルギー効率の良い製品をデザインしていることを紹介。Mac miniは現在、世界で最もエネルギー効率のよいデスクトップコンピュータとなっている。
「リサイクル」では、同社のリサイクル率が2008年に41.9%と過去最高だったことや、2010年までに業界トップの50%を目標としていることなどについて説明されている。
「施設」では、エネルギー効率の良い電球を使い、自動センサーで電気のスイッチを制御し、再生可能エネルギーの利用を促進している。自家用車以外の交通手段を促す通勤プログラムでは、多くの社員が公共交通を奨励するプログラムに参加。また、毎日600人以上の社員がバイオディーゼル使用の社員用バスで通勤している。
また同社は、米環境省(EPA)の環境規制に対して米商工会議所が批判的であることを理由に、10月5日付けで同会議所を脱退した。
もはや私たちの生活に無くてはならないコンピューター機器だけに、こうしたメーカーの取り組みが環境問題に敏感なステークホルダーを満足させ、増益へとつながる可能性が高くなっていくのではないだろうか。
文:温野 まき 翻訳サポート:中野 よしえ
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