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地球温暖化・気候変動生物多様性・生態系里地・里山

里山保全の寄付金付き国産材活用ペーパー「里山物語」発売!


CRMペーパー「里山物語」のマーク。 このマークの紙製品を買うと里山保全に役立てられる。

11月13日、製紙メーカーの中越パルプ工業株式会社からCRMペーパー「里山物語」が発売された。CRM(Cause Related Marketing)とは、消費者が商品を購入した際に発生した金額の一部を定められた活動に寄付する仕組みのこと。今回発売された「里山物語」は、この仕組みにより集まった寄付金を全国の里地里山の保全活動に当てる。

「里山物語」が生まれた背景には、日本全国にある、農地や薪炭林としての役目を終えた多くの里山が、開発等によって姿を消し、現在かろうじて残されたところであっても、ほとんどが荒廃の危機にさらされているという現状がある。里地里山は、世界でも類を見ない、古くから"人と自然が共生してきた空間"だが、そこに生息する生物の多様性は急速に失われつつある。また、里地里山の荒廃は、CO2を吸収する雑木林や森林の荒廃にもつながり、温暖化を進めることになってしまう。

里地里山を残すために、保全・再生に取り組む団体も増えてきているが、資金的に乏しく活動がままならない。ほとんどの団体がメンバーのボランタリー精神によって、なんとか活動を維持しているのが実情だ。

CRMペーパー「里山物語」は、国産材なかでも間伐材を中心に積極的に調達・チップ化した国産材活用印刷用紙(クレジット方式*1)で、林野庁が推進する「木づかい運動」(*2)登録商品でもある。
用紙価格に一定の寄付金を乗せ、その寄付金は「里山保全再生ネットワーク」を通じて、資金・物資面で全国の里山再生・保全団体の活動をサポートする。このスキームにより、ユーザーは「里山物語」を印刷用紙として使用するだけで、生物多様性の保全と地球温暖化対策の両面で社会貢献することができる。寄付先を透明化するために、ユーザーの支援金がどこでどれだけどのように使われたのかを公表することで貢献度を可視化できるサービスも付随している。

折しも来年2010年10月には、名古屋市で「生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)」が開催されるとあって、里地里山に注目が集まっている。
国からの助成金だけに頼るのではなく、私たち消費者が里地里山を大事な資産と捉えて保全活動に何らかのかたちで関わっていく必要がある。そうした意味でも、紙製品を購買することによって寄付が生まれる「里山物語」に期待したい。

(*1)紙製品に対する従来の実配合による厳密な管理は多大なコストを要すため製紙工場への証明書付き間伐材の入荷量に応じて、製造する紙に間伐材が配合していると見なす方式で、間伐材が利用しやすくなる。

(*2)林野庁は森林のCO2吸収量を増大するために、国産材の利用を推進する「木づかい運動」を展開している。その一環として、国産材を使用した登録製品に「サンキューグリーンスタイルマーク」を付けることが認められており、CO2吸収の貢献をアピールすることが可能になる。

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