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アメリカ発 TVドラマ『24』がCO2削減に成功

番組制作もいよいよ環境配慮の時代がやってきた。FOXチャンネルの大人気テレビドラマ『24』が、テレビドラマとして初めて、撮影で排出したCO2をグリーンエネルギーなどの利用によって相殺するカーボン・ニュートラルを達成したと発表した。
『24』は、アメリカ連邦機関CTUロサンゼルス支局の捜査官がテロリストと戦うサスペンスアクションドラマ。全シーズンが1話1時間の全24話で完結する。2001年にアメリカで放送が開始され、その後、世界的人気作品となった。
『24』は約1年前、シーズン7の制作に関してカーボン・フットプリント削減に取り組むことを発表し、当初の目標をはるかに超える43%の二酸化炭素の削減に成功した。不可避の排出分については高品質のカーボン・オフセットを購入し、削減にあてたという。
具体的な二酸化炭素排出削減の方法は次のようなものだ。

・シーズン7制作中に排出された二酸化炭素は2179トン。グリーン電力の購入によりカーボン・フットプリントを43%減らし、1239トンとした。
・CO2コンサルティング会社Clear Carbon Consultingと共同で、『24』制作中に発生した二酸化炭素について電気、原油、乗り物、特殊効果に関するデータを集め、分析を実施。
・セットで使用する電球を白熱灯から蛍光灯に変えるなど撮影機材の改善を行い、番組制作スタッフには、使用していない電子機器の電源を切るよう推奨。
・制作に関わる電力は全てグリーン電力(風力、水力、太陽光発電)を購入。番組全体のカーボン・フットプリントを940メートルトン(940000キログラム)削減。
・番組で使う車に燃費の良い車、低公害車を採用。
・ハイブリッド車に切り替えることで、シーズン7だけで1300ガロン(約4900リットル)のガソリンを節約。
・台本、スケジュール、プロダクションメモは全てメールで配信することで、大量の紙を使ったハードコピーの遠距離配送を廃止。
・制作上不可避の二酸化炭素排出分については、同量のカーボン・オフセットを購入。オフセットはインドの風力発電プロジェクトによるもので、第三者機関Voluntary Carbon Standardの認証を受けている。

このほか『24』では、出演者4人が気候変動問題に対する国民の意識を高めるための数本のCMにも参加するなど、視聴者への呼びかけも行った。最初のCMには主役のキーファー・サザーランドが登場し、3月2日のFOXチャンネル『24』2時間スペシャル中に放送された(アメリカのみ)。

CO2排出削減の取り組みは、さまざまな分野に広がり始めている。エンターテインメント業界でのこうした取り組みは、実益分野のみならず娯楽分野でも本格的な対策がとれることを裏付けるモデルケースとなるだろう。今後、業界全体の追随に注目したい。

文:中島 まゆみ 翻訳サポート:家永 智子

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