新丸ビルが、日本初の「生グリーン電力」ビルディングに!

「環境にやさしい電気を選びたい」
アメリカやヨーロッパでは、電力市場の自由化を背景に、自然由来の電力を直接選ぶことができるが、いよいよ日本でも、自然エネルギー100%からなる電力の取り扱いが始まろうとしている。
出光興産は来年4月、三菱地所が所有する「新丸の内ビルディング」に、風力発電などで発電した電力を直接供給する、いわゆる「生グリーン電力」の活用を開始すると発表した。
六ヶ所村二又風力発電所
出光は現在、日本風力開発の子会社である二又風力開発に出資し、青森県の六ヶ所村で稼働する「六ヶ所村二又風力発電所」を共同で運営している。風力発電の弱点として、文字通り"風任せ"による発電の不安定さがあるが、同発電所は蓄電池を備えており、いったん溜めた電気の出力を調整することができる。これにより遠隔地の電力需要に応じた供給が可能となる。
環境付加価値を証書として購入することで、自然エネルギーによる電気を使ったとみなせる「グリーン電力証書」の仕組みは一般的だが、自然エネルギーをオフィスビルに直接、送電・使用する取り組みは国内で初めて。新丸ビルでは、すべての使用電力を「生グリーン電力」でまかなうことで、年間のCO2排出量が約2万トン削減されるという。
送電には、東京電力や東北電力に委託して電気を運んでもらう「託送」と呼ばれる制度が使われる。発電コストと託送料金を合わせた電力料金が気になるところだが(非公表)、企業イメージのアップと、東京都が2010年からスタートさせる温室効果ガス総量削減義務への対応がはかれることから、そのメリットは決して小さくないはずだ。
なお、三菱地所と出光興産は、東京都、青森県、千代田区の連携により、都市のCO2削減によって地域の経済活性化・雇用拡大を目指す「再生可能エネルギー地域間連携」への参加も検討している。
文:加藤 聡
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