ヴォーバン住民が環境保護のヒーローに! 日本でもヴォーバンを学ぶ勉強会がスタート

ヴォーバン住宅地では、車の騒音がなく、子供の声が絶えることがない
米国TIME誌10月5日号の特集で、ドイツ・フライブルク市のヴォーバン住宅地に住む住民たちが、"Heroes of the Environment 2009"に選ばれた。同誌では、毎年、世界を変えた環境のヒーローを発表しており、一国のリーダー、企業家、著名人、活動家、科学者などから、顕著な活躍をした人がこの名誉に輝く。今年は、エコセレブとしても有名なキャメロン・ディアスや、海面上昇の影響で水没の危機に瀕しているモルディヴ共和国のモハメド・ナシード大統領など31の人・団体が選出された。
ヴォーバン地区には、自動車愛好家にとっては非常に厳しいルールがある。宅地内の車庫の設置が禁止されており、車を保有するには、共同立体駐車場の駐車スペースを3万ドルで購入しなければならないのだ。これにより、この街の5000人の住民のうち、約8割が自動車を持たないという選択をしている。驚くべきは、この厳しいルールづくりに、住民自らがが関わっているということだ。住民たちが進んで、エコに暮らせるまちづくりに参加した部分が、ヒーローに選ばれたポイントだろう。
このように世界から高く評価されているヴォーバン住宅地だが、日本においても、ヴォーバンのコンセプトを取り入れたまちづくりの実現を目指すプロジェクトが始まった。その名も「PJ(プロジェクト)25」。一般社団法人クラブヴォーバンが手がける、環境先進国・ドイツの事例から、家づくり・まちづくりを学ぶ勉強会である。
ファシリテーターを務めた環境ジャーナリスト・村上敦さん
10月27日に開催された第1回目のテーマは「ドイツのエネルギー政策」。ドイツより来日中の環境ジャーナリスト・村上敦さん進行のもと、前半はコージェネ法や再生可能熱エネルギー法など、ドイツのさまざまなエネルギー政策、気候保護対策の解説が行われた。後半はプレゼンテーションを踏まえてのディスカッションタイム。日本において、どのような政策や法律があれば「2020年までに1990年比25%のCO2削減」という目標を達成することができるかを参加者全員で議論した。
ちなみに、「PJ25」の25には、マイナス25%の達成のために立ち上がる25人の志士という意味が込められており、文字どおり、少人数での集中的な議論を目的としている。村上さんをはじめ、多彩な講師陣と直接、意見を交わすことのできる機会とあって、一見の価値アリだ。
今後の「PJ25」日程はコチラ
http://www.eco-online.org/topics/clubvauban/200910091710.php
ディスカッションには、ドイツで代表的なワークショップ手法「未来工房」を採用
文:加藤 聡
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