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地球温暖化・気候変動音楽・映画・アート

デザインの力でCO2 25%削減を! Low Carbon Life‐design Award 2009


「ATATA-KAYA」

2月1日、環境省とNPO法人デザインアソシエーションの共催による「Low Carbon Life‐design Award 2009」の表彰式が東京ミッドタウンにて行われた。同アワードは、「2020年までにCO2の排出量25%削減」という目標を実現するために、デザインの力で低炭素型ライフスタイルを提案していくというもの。初年度となる今回のテーマは、「ウォームシェア・スペース ~いっしょにあったまろう。~」。過度な暖房に頼らずに、自然に人が集まり温かさをシェアできる「新しい人間空間」のアイデアを呼びかけたところ、プロ・アマ・個人・企業などから全407件の作品が集まった。

グランプリに輝いたのは、金沢工業大学環境・建築学部の宮下智裕準教授と同大学院生・小田真也さんによる「ATATA-KAYA」。熱伝導率の高いアルミで組んだユニットの中に、間伐竹のチップを入れ、50℃前後になるチップの発酵熱によってその周囲を暖める仕組みだ。その周囲に蚊帳をイメージしたアルミ製のネットを張ることにより、熱が反射し、内部が保温されるという。会場には実物大のモックアップが展示され、来場者は実際に中に入り、その温もりを体験していた(この日は会場の都合上、電気によって暖めた)。

mokei.jpg上に見えるのが竹チップ。発熱すると約50℃まで上昇し、その効果は3年間持続する

ATATA-KAYAは、極めてローテクな仕組みだが、じんわりとした暖かさで、子どもやお年寄りにもやさしい熱源だという。審査委員長を務めた建築家の隈研吾さんは、「竹が樹木の生育を阻害している里山の問題と、人々が快適に暮らすための暖かさとを見事に結び付けている。さらに、竹チップは堆肥に生まれ変わり、再び樹木を育むといった、時間をデザインしている点もすばらしい」と評価した。

その他、準グランプリには、自宅の間取りを大幅に変更することにより、快適で低炭素な暮らしを実現した会社員・疋田昌之さんの「楽しい我が家」。直径10mの床に、地熱を利用した温かなベンチと四季を感じられる樹木を配置した照明デザイナーの森秀人さん、原田愛さんの作品、「小さな森をつくる」が審査員特別賞を受賞した。

small_forest.jpg「小さな森をつくる」

先進的な環境技術に注目が集まる日本。その一方で、日本古来の知恵や伝統を見直し、デザインの要素を加えることで、低炭素社会実現に寄与できる可能性を感じさせてくれるコンテストとなった。

取材・文:加藤 聡

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