発表! 環境にやさしい電機メーカーランキング

右側のグリーンのゾーンに名前がある企業ほど評価が高い
環境保護団体のグリーンピース・ジャパンは、日本を含む世界の大手電機メーカー18社を対象とした「環境に優しい電機メーカー・ランキング」を発表した。全体のトップは携帯電話メーカーのノキア、日本企業のトップは東芝だった。
ランキングは、各電機メーカーの「有害物質」、「回収・リサイクル」および「気候変動」の3分野に対する取り組みを評価し、点数化したもの。各社がウェブサイトで一般に公開している情報に基づいて行い、宣言した対策を実行していない企業は、ペナルティとして今後のランキングで減点されることになる(LGエレクトロニクス、デル、レノボは、過去の調査で、有害化学物質使用排除の公約を撤回したことが判明したため、今回のランキングで-1のペナルティポイントが科されている)。ちなみに同ランキングは、2006年8月から年4回発表されており、今回で13回目を数える。
1位のノキアでは、世界84ヵ国で、およそ5000ヵ所の使用済み携帯電話回収場所を提供していること、2005年末から塩化ビニル(PVC)を排除した新機種を売り出し、2010年初め以来、すべての新機種からあらゆる臭素化化合物および塩化化合物、三酸化アンチモンを排除することを目指していることなどが評価された。温暖化対策についても、2006年比で2009年に最低10%、2010年で18%のCO2の絶対排出量の削減を約束することで満点を獲得。さらに2010年までに、再生可能エネルギーの使用を50%にまで増やす目標を掲げたことで得点がアップした
日本企業の順位は、5位東芝、7位シャープ、8位ソニー、10位パナソニック、16位富士通、そして任天堂が最下位となった。日本企業の特徴としては、お家芸である省エネ性能については比較的良い結果を残しているが、リサイクル・回収のコストと責任をメーカー自身が負うIPR(個別生産者責任)をサポートするのが遅かったと指摘する。また、有害化学物質の排除に関して、米国や他のアジア諸国の企業と比較すると、まだコミットメントが弱いという。
このランキングで高く評価されている企業は、有害化学物質の使用をやめ、製品から出る廃棄物管理や製造時のエネルギーを含めた全てのライフサイクルに配慮している。本来、消費者は、品質や性能だけでなく、それを作る企業の考えや製造過程までを意識して、製品を購入すべきなのだろう。我々が製品の背景までを気にかけるようになれば、当然企業も気にせざるを得ない。そういう意味では、多くの企業が製品のライフサイクルに責任を持つようになるには、消費者の意識こそ変わらねばならないのかもしれない。
文:加藤 聡
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