


「渡良瀬」環境問題の先駆者、田中正造が歩いたこの地で、衣・食・住を通して、環境に負担を与えない持続可能な循環型社会を目指して、2007年5月「NPO法人 渡良瀬エコビレッジ」をスタートしました。それと時を同じくして、2005年よりスタートした和綿プロジェクトの拠点となる「しあわせのコットンボール工房」も、3年間の熟成期間を経て、やっと完成させることができました。また6月には、日本初の和綿Tシャツも完成しました。多くの方にお世話になり、ご心配もかけましたが、ここにご報告させていただきます。 工房は、玄関の式台に100年前に取り壊された家の大黒柱を使ったり、やはり取り壊された酒蔵から酒樽を譲り受け、板とフタの部分を壁面に使うなどしました。工房に座っていると、これらのさまざまな物が私に語りかけてきます。捨てられるものの悲しみ、消えゆくものの叫び…それらを再生させたいと思う人たちの気持ちが、新しい形を生み、工房としてこの地に建ちました。古いものと新しい物が交じり合い、独特な雰囲気を醸し出し、漂う匂いは、頭の天辺から身体をとろけさせるようにやさしく包んでくれます(実際に酒樽の香りがします)。
これからこの工房を中心に、若い人たちが根を張り、芽を伸ばしていくことを願っています。楽しいことを皆さんといっしょにやっていけたら嬉しいです。

日本の各所に残っている森林や田畑は荒れ、農林業から人がどんどん離れ、本来の美しい姿を消し始めています。
渡良瀬エコビレッジは、「やまずめぐる」な暮らしを目指しています。「やまずめぐる」とは、「止まず巡る」つまり、日本古来からある循環型のムダのない生活のことで、衣食住あらゆる場面で、それを実現しようと考えています。
活動のひとつとして、現在、渡良瀬エコビレッジでは里山再生を手がけています。本来の健全で美しい姿を取り戻した自然を、イベントなどを通して、多くの人に体験してもらいたいと思います。
昔、日本人が当たり前に持っていた循環型社会の知恵を、体験を通して知ってもらうことで、それぞれの人の暮らしに、少しでも良い変化が起きればと願っています。
(NPO法人 渡良瀬エコビレッジ理事長 町田武士)



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