文字サイズ:
緊急特集2009年 衆院選

緊急座談会「どうする? 8.30衆議院議員選挙」Part 3

編集部:温野 まき


いよいよ第45回衆議院議員選挙の投票日へ向けてカウントダウンがスタート。そこで、EOLでは、今回初めて投票権を得た大学生の方をはじめ、会社員、ライターの皆さんに集まっていただき、衆議院選、特に環境政策をテーマに緊急座談会を行いました。17日から21日まで、5回に渡って、その模様をお届けします。お見逃しなく!

座談会に参加した人たち

  • 堀川優季さん(大学4年生・21歳)
  • 太田祥宏さん(大学4年生・22歳)
  • 松尾直樹さん(製紙会社会社員・23歳)
  • 西井直也(CSR/環境コンサルティング会社員・26歳)
  • I.Aさん(フリーライター・41歳)
  • 加藤聡(EOL編集部・31歳)
  • 温野まき(EOL編集部・46歳)

投票しないのは、「税金=自分が払ったお金」ということにピンこないから!?

I ところで、今回のMAKE the RULE(MR)とEOLの選挙キャンペーンは、投票に行って欲しいということなんですか?
温野 そうです。で、どう選んだらいいかわからないときに、環境政策が選ぶ基準のひとつになればいいな〜ということです。
I じゃあ、選挙に行くべきだというのが前提なんですね?
加藤 というか、今回は絶対に行ってください!っていうことです。
I 選挙にまったく興味がない人っているじゃないですか? 選挙? はぁー?みたいな。実は、私もわりと最近までそのくらいだったかもしれないんですけど。何でそういう人がいるのかということを知りたくて、子どもが読むような"日本の政治のしくみ"みたいな本を読んでみたんです。そこに、"お役人さんたちは、私たちの払う税金の使い方を決める人たちなんだよ"っていうのがあって、ふむふむって読んでいたんですけど、日本てサラリーマンが多いじゃないですか? で、サラリーマンて、所得税は天引きじゃないですか? 私が行った外国では、自分で納税をしに行くんです(*編集部で調べたところによると、サラリーマン自身が年末の確定申告を行わなくていいのは、主要国では日本だけ)。私もサラリーマンだったことがあって、その時は、天引きされるので、自分で納税しているっていう感覚がぜんぜんなくて、"額面=給料"みたいな。 だから、自分の税金がどうやって使われるなんていう関心がないので、税金を使う人や使われ方を選ぶのが選挙っていうことにピンときていなかったんです。実は、わりと最近になってから、「そうか!だから私たちは選挙に行くんだ!」みたいな。ひょっとして、この天引きの仕組み自体が、「自分たちが国に関わるんだ、国を変えるんだ」というメンタリティを生まれにくくしているのかな〜と。
西井 僕も、前の会社はすべて天引きだったんですが、いまの会社は自分で住民税などは払うので、すごい金額を持って行かれるんですよね。なのに恩恵を受けている感じがないから。
温野 それでもいままでは、そこそこ景気も良かったので、あまり気にならなかったのが...
I 年金問題もあり、雇用問題もあり...
温野 格差の問題とか出てきて、このまま黙ってると、一部の人たちは幸せで裕福なんだけど、その下で頑張っている私たちは持っていかれるだけ持っていかれて。これってどうなのよ? 変わって欲しい!っていうようなことになっている。

民主党支持ではなくて、自民党へのマイナス票

加藤 学生のみなさんは、周りで今回の選挙の話題って出ますか?
太田 1回出ました。そいつはわかりやすかったですね。地元に新幹線を引いてくれるっていうから、自民党に入れるって。
温野 じゃあ、田中角栄みたいな人が大好きっていうタイプですよね。
太田 東京に住んでいて、地元に帰るのがすごく不便で、他の党だと新幹線が白紙撤回になってしまうので、自民党にしか入れないっていう。
加藤 すごくわかりやすいですね。
I この間の7月の東京都議選のときに、テレビでどこかの商店街の人だったかが、「今回は、経済状態が悪化したままで良くないから、罰を与えるつもりで自民党には入れません」みたいなコメントをした人がいたんです。だから、消極的選択じゃないけど、自民党がぜんぜんダメだから、民主に入れるっていう。
温野 積極的に民主を選ぶという1票じゃなくて、自民党に対するマイナス票ですよね。
Iこの人に入れたいじゃなくて、この人は嫌だから、こっちに入れるっていうようなこと、ありますか?
加藤 今回の選挙は、それが強い気がしますよ。
堀川 私も特に個人的メリットを受ける党もないですし、何党支持というのは特にはないですね。なので、今回の選挙はマイナス的な投票になるかもしれないですね。
I だから、ここで民主党が政権をとれば、自民党が「やばいじゃん。うちら、しっかりしなくちゃ」っていうふうになって、良くなるんだったらっていうことで今回は民主党支持っていう雰囲気がある...。

どちらの政権も原発を推進する方向。私たちは?

温野 今回、「未来を選べ!〜」キャンペーンにあたって、MRさんが候補者アンケートとして5つの質問を用意してくださっているんです。その中に、「温暖化対策として原子力発電を推進することについて、どう思いますか?」というのがあって、自民党も民主党も原発推進の路線ですが、原発についてはみなさんはどうですか?
西井 いきなりは無くすことはできないんじゃないですか? 少しずつ自然エネルギー(*再生可能エネルギーと同義)に切り替えていくまでは、原発も同時に使う。自然エネルギーがどこまで普及できて、どこまで電力を賄えるかによると思うんです。アメリカみたいに広いところに(太陽光発電や風力発電を)大規模につくることもできないかもしれないし。日本の特性を生かした海や地熱の利用も出てくるかもしれない。危ないから、原発を早く止めたいっていう気持ちはあるんですけど、そのかわり昼間は電気使えません!って言われたら耐えられないだろうなと。
加藤 いま、原発で賄っているのは総電力の30%くらいです(*ただし、柏崎原発が停止中なので現在は2007年度実績で25.6%)。
堀川 私も原発は消極的賛成という感じですね。ただ、最終的に無くすことができるのかなっていう疑問はあります。やっぱり、再生可能エネルギー量で賄えるエネルギー量って現時点では限られていると思うんです。そうすると、原発も安定供給を維持していくためには必要なんじゃないかなと。
温野 自民党の政策では、さらに増やしていくつもりなんですよね。国内の総電力の40%を原発にしようとしています。
加藤 日本は原発をビジネスにしたいと思っていますから。
太田 原発をつくっている日本の大手企業は、ほかの国の原発も買収しているし、ビジネスとして魅力的なんです。
I 原発の技術を輸出して、海外で展開するっていうことですね。新幹線を引くほうが、まだ平和だな...
加藤 ただ、原発はゴミ(放射性廃棄物)が出るわけです。
温野 そのゴミの処理も再利用の問題も解決されていないですからね(*日本では、地下300mの箇所に地層処分が検討されているが候補地の目処が立っていない。青森県六ヶ所村にある使用済み核燃料の再処理工場は稼動に至っていない)。加藤さんは、六ヶ所村の再処理施設を見学したんですよね?
加藤 実際の施設は見れないので、お客さんへのPR用の見学施設なんですけど。現実問題として人口1万人くらいの村で、それが収益になっているので、ノーとは言えないですよね。
温野 地域の財政を潤す役割りもしているっていう。まあ、ただ、事業者はもちろん儲かっていいんでしょうが、海外で行う場合でも、本当にその国にとって利益になることなのかも含めて、個人的には手放しでは「(原発)いいんじゃない」とは言えない気はします。日本に、原発について評価する中立な機関があるといいですよね。柏崎原発の問題などを見ても、本当にすべての情報が私たちに開示されているのかと不安になります。良いことも悪いことも両方見せたうえで判断させて欲しいですよね。

つづく
■各党の環境政策をチェックするなら

「未来を選べ! 衆議院議員選挙の候補者と政党をエコチェック」
http://www.maketherule.jp/dr5/eco-check

■各政党のマニフェストを読むなら
温野 まき
おんの まき

1991年から旅行ガイドブックのライター、情報誌、女性誌、料理専門誌、企業のSPコピー、教育書籍などの編集とライターを経て、2009年からエコロジーオンライン、おひさまスタイルの編集長。環境分野の中でも特に興味のあるテーマは森林の保全と資源利用。趣味は風水研究。

http://www.hanulu.com
関連する記事

コメントする

(スタイル用のHTMLタグを使えます)

    follow me on Twitter
    • ei_bn160-140.gif
    • satoyama_bn_160.gif
    • bn_docollabo160.jpg
    • bn_musicgogreen160still.gif
    • bn_minwa_160.gif
    • bn_satoyamadonguri160.gif
    • bn_clubvauban160.gif
    • bn_ohisama160.gif
    • bn_eolways160.gif