豊島・島の学校で今年もシンポ♪
文:山中 由紀

基調講演中の河原長美・岡山大学大学院教授。跡地利用を考えるための議論の火付け役!
豊島で起こった日本最大級の有害産業廃棄物不法投棄事件(いわゆる豊島事件)の教訓を若い世代に伝えるために!!と、50%を超えるの高齢化率の中、今年も8月21〜23日の2泊3日の日程で、第7回豊島・島の学校が開催されました。今回は、瀬戸内オリーブ基金(瀬戸内沿岸と島の植樹のため、ユニクロが集めた募金を管理する団体)の助成で、大学院生以下の参加費が半額(1万円)になったせいか、参加者83人中、7割弱が学生。久々に小学生も参加したので「子供クラス」が復活しました。
今年のシンポジウムのテーマは、「投棄現場の跡地利用を考える」。
豊島住民が全面撤去を香川県に約束させた有害産業廃棄物は、2003年9月から10年計画で、隣の直島での無害化処理が、進行している。今のところ、半分が処理済み。まる6年で半分が終わったので、全部が終わるには更に6年が掛かるハズ。しかし、香川県は2013年3月までに終了させると主張しているから、ややこしい。
県が急ぐ理由は、2013年3月末で国からの補助金が切れるから。豊島住民は「スピード重視の処理」や「廃棄物に接していて、基準値以上に汚染されている土壌は、溶融せずに水で洗うという新方式」が、新たな環境汚染を招くことを警戒し、投棄現場の大気や水質の測定値に注意を払う覚悟である。が、産廃が撤去された後の土地利用が、視野に入ってきた。跡地利用を具体的に考える「きっかけ」として、島の学校のシンポジウムのテーマとされた。
基調講演の講師は、河原長美(岡山大学大学院教授,水環境)さん。「跡地利用は専門ではないので、自信ないけど」を連呼しつつ、豊島の跡地について「汚染がないことが証明された、使いやすい土地」「例えば岡山大学の敷地は、綺麗だと証明できない」と述べ、「ビオトープは可能」「水資源涵養機能を持たせたい」「現場からの眺望は、とても綺麗。昨日も夕日を見て、とても心が穏やかになった」「島の人は、心が穏やかになることの価値を認識して欲しい」と強調した。
会場からは「跡地は誰のものか。住民のものです」「いや、税金が500億円も投入されている。豊島が自由にしていいものではない」「産廃を掘り出して出来る穴を埋めて、砂浜に戻す」「学びの島としての拠点を作る」「再生すべきは跡地だけではない。島全体!」など、島外の参加者から活発な発言がなされ、参加した豊島の住民達は聞き入っておられた。
豊島・島の学校は10回を目標に開校されている。今年が7回目だから、最終回の10回目は2012年8月になる。その頃には、跡地の利用法も決まり、島の学校で設計図が発表されているだろう。
投棄現場のヒトコマ。半分が済んだとは言え、こんな様子ですから、まだまだ道半ば。
豊島に初めて、ソフトクリームのお店が出来ていました!今年の7月20日に開店したばかり。イチゴ農家の多角化!
夏のメイン商品は、自家製イチゴのかき氷。他にも、イチゴを使った洋菓子、一袋100円の産直野菜市もあります。
豊島で最も大きな家浦港から徒歩5分。島の人に「イチゴヤサンは?」と尋ねて下さい。
やまなか ゆき
年号が平成になる頃、京都女子高校囲碁部を経て大阪市立大学経済学部へ入学。
自己推薦文には「南北問題や環境問題を、経済構造の側面から勉強する」と書いたが、関西在住の水俣病患者さんたち知り合い、遊び友達になったことで、人生が変わる。現在、大阪の私立大学2軒で環境問題のセンセイしながら、「生命・環境系のドキュメンタリー番組の放映予定」のHPとメルマガを運営している。
「これぞ!」と思った番組を授業で上映して、社会問題に特に関心のない受講生たちが、背筋をピンと伸ばして見入って涙してる姿に、感動している。主な出歩き先は、水俣、新潟、豊島・直島だが、どこも人と海や山や川の幸に恵まれてるし(公害グルメ??!)、温泉にも入れて幸せ♪
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