
第一回 : ツリーハウスってなーに?
ツリーハウスと聞いて、何を思い浮かべますか?
ログハウスや山小屋のような建物を思い浮かべる方が多いようです。

もっと、もっと、シンプル。木の上にある家、それがツリーハウスです。でも木の上でなくても、木を囲んだり木に寄り添っているような家も、ツリーハウスと呼ぶのかもしれません。いつでもすぐ触れるところに木がある、それがツリーハウスです。
小学生の頃、兄が庭のシダジイの木の上にツリーハウスを作りました。壁も屋根もなく、小さなテーブルと棚や鉛筆立てがあるくらい。でもそこは私のお気に入りの場所となりました。学校から帰るとポケットにおやつを詰め、はしごで木の上へ。いつも同じ幹に腰かけ、本を読んだり人形と遊んだ記憶があります。現実からちょっと離れた「自分の城」にいる気分。でも兄が友達を連れて帰宅すると、すっかり占領されてしまいましたが…。
木の上はいつもと違う目線なので、見る観点も変わってきます。木に集まってくる虫や鳥を間近で見ていると、まるで自分もその一員になったよう。聞こえる音、木の香り、枝の間を通り抜ける風、そして木の温もり、五感がすべてかき立てられるように、いろんなものに敏感に反応します。木と一緒に息をする、それがツリーハウスにいて感じられる醍醐味です。
左)木に見え隠れする自然の中の隠れ家 右)空高〜くそびえ立つモミの木
子供の頃から慣れ親しんでいた木の温もりは、大人になった今も、ほっとする時を与えてくれます。今となっては、木に登る機会ってなかなかないですよね。公園の木に上っていたら怒られそう・・・。
木があるとすぐに触りたくなる私は、ビルの林立する都会の片隅に街路樹を見つけると、自然とそちらに足が向かいます。
ふとしたきっかけから、高尾山でのツリーハウス作りに参加することになりました。山の斜面に立つ大きなモミの木を中心とした家です。「ツリーハウスってなんだろう?」と疑問をお持ちの方にもわかりやすいよう、“ツリーハウス作り初挑戦”の私の体験談を交えながら、その工程をご紹介していきます。木への愛着が湧いてくるかもしれません!ハックルベリーになった気分で、どうぞお楽しみください。

吊り橋を渡って隠れ家へ
つづく・・・
石川 道子/プロフィール
97年カナダで1年過ごす。暇さえあれば森歩き。帰国後、コンサルティング会社やインターネット関連企業の仕事に就くが、片や木や森への愛着はますます深まり今に至る…。
