ドイツ・カーシェアリング連盟より
さて、ドイツ・フライブルク・ニュースの続きです。
このニュースの説明:EUやドイツ、フライブルク地方において、新聞や雑誌、テレビなどで報道されて市民の口に上ったニュースの中から、環境に関連するような出来事を抜粋して、感想文的なものを日本の皆さまに紹介しようと思います。
でも、このために特別に取材をする暇もなく・・・まあ、ドイツの環境にまつわる四方山話のつもりで、気楽に読んでいただければ幸いです。
3月5日(水)
ドイツ・カーシェアリング連盟から喜ばしいプレスが届きました。2007年度のドイツにおけるカーシェアリング業界は、これまで以上の成長を見せており、カーシェアリングを利用する総会員数(というより家族会員や企業会員などもありますから会員口ですね)は、11.6万人に成長しました。ドイツ国内に設置されているカーシェアリングの共有車も3,200台を突破し、2007年の1年間で会員数で22%、共有車で10%の伸びを示したそうです。
http://www.carsharing.de/
私が2004年に著書『カーシェアリングが地球を救う(洋泉社)』を記したときには、6.5万人の会員が2,300台の共有車を利用していた程度でしたから、わずかの間に会員数は飛躍的伸び、企業会員を積極的に取りいれたことで(全体のおよそ23%)1台の共有車の利用の回転が上がり、会員あたりの車台数はそれほど必要なく、効率よく成長しているが分かります。
世界で最高のカーシェアリング密度を誇るスイスでも、会員数はすでに8万人に達し、共有車も1,850台を超えています。これは人口規模を均して比較すると実にドイツの8倍の密度にあたります。
http://www.mobility.ch/pages/index.cfm?srv=cms&pg=&dom=1&prub=1&rub=8
しかし、今の注目は何といってもアメリカにあります。西海岸/東海岸で競合していた2つのカーシェアリング企業は、昨年の秋に合併しました。この企業はそれぞれFlexcar、Zipcarといって、それぞれ共有車を1,500台、3,500台抱えていた巨大な企業で、アメリカのカーシェアリング業界をリードしていましたが、現在は合併したZipcarが世界のカーシェアリングシーンをリードしてゆくと思われます。アメリカのカリフォルニア大学のSusan Shaheenの調査によると、2008年初頭の時点でのアメリカのカーシェアリングの会員数は23万人を超え、共有車は5,300台に上るそうです。
http://www.zipcar.com/
http://www.carsharing.net/
もちろんこれは世界のダントツのトップで、2006年の時点で会員数は13.4万人、共有車が3,600台でしたから、成長率でもおそらく世界一だと思います。車社会、浪費社会だと日本や欧州からは馬鹿にされ続けてきたアメリカですが、火がつきはじめると、どの国よりもはやいですねえ。やっぱり。
もう車はステータスとしての持ちものではなく、非接触式のICカードでスマートに利用する時代が、欧米の多くの都市では実現されています。皆さん、この波に乗り遅れていませんか? 日本でもオリックスレンタカーが提供しているカーシェアリングは、PASMOでの車の利用が可能になっているんですよ。あとは会員となって、利用する人が集まるのを待つだけだというわけです。
http://www.orix-carsharing.com/
そうそう、かくいう私もフライブルク市のカーシェアリング協会の会員で、車を持っていません。スマートなICカードとインターネットで必要な時にだけ車を利用しているんです。私は日本からのお客さんやドイツでの友人に対して、『えっ、なに、まだ車を持ってんの? なに、VWのゴルフ。へえー、大変ねえ』というフレーズをいつも準備しています。このフレーズ、日常でも結構使う場面があるんですよ。それが決まったときは大変に気持ちがよい。ストレス解消になります。分かるかなあ、この気持ち。欧州の国々のようにガソリンが200円/リットルを優に超えはじめると皆さんにも分かるはずですよ。
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むらかみ あつし
ドイツ在住の日本人環境コンサルタント。理系出身
日本でゼネコン勤務を経て、環境問題を意識し、ドイツ・フライブルクへ留学
フライブルク地方市役所・建設局に勤務の後、フリーライターとしてドイツの環境施策を日本に紹介
南ドイツの自治体や環境関連の専門家、研究所、NPOなどとのネットワークも厚い
2002年からは、記事やコラム、本の執筆、環境視察のコーディネート、環境関連の調査・報告書の作成、通訳・翻訳、講演活動を続ける
専門分野:
1.環境に配慮した自治体の土地利用計画、交通計画、住宅地開発計画
2.自治体レベルのエネルギー政策、気候温暖化対策
オフィシャルサイト
フライブルクから地球環境を考える
〜村上 敦のエコ・エッセイ〜
http://blog.livedoor.jp/murakamiatsushi/
村上 敦の書籍
日本版グリーン・ニューディールへの提言
〜「フィードインタリフ思想」が
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