水の汚れは、地球をめぐる。
水道の蛇口をひねるといつでも出てくる水。まわりを見回しても、海や川、湖など、地球にはきれいな水がたくさんあるように見えます。でも、実際は、川が汚され、汚染された水が湖や海へたどり着き、さまざまな問題が起きています。北極や南極の氷、海水などを除くと、人間が利用している水は地球上の水全体のわずか1%。この限られた水資源を人間はもっと大切にしなければいけませんね。

地下水の行き着く先
水道の水というとダムを思い浮かべます。でも、日本では、水道水の約3分の1が地下水です。地下水は昔からおいしい水といわれていますが、それでも、最近では、工場からの化学薬品や農薬、ゴミ処分場からの有害物質などによって土が汚染され、それが地下水を汚す原因になっています。地下水はゆっくりと地中を流れ、やがて地上にわき出て川や湖に入り、私たちが利用する水となります。地面の下の汚染も、私たちと無関係ではいられないのです。
誰が川を汚しているの?
水が汚れていて、いやなにおいのする川、近所にありませんか。川の汚れの約7割は、家庭からの排水が原因。たとえば、台所から、わずかおわん1杯のみそ汁を捨てても、魚が住めるくらいの水に戻すには、ふろおけ6杯分もの真水でうすめないといけません。何げなく流しているラーメンのスープ、米のとぎ汁、てんぷら油、洗剤などをできるだけ流さないためのちょっとした工夫が大切ですね。

川の汚れを測るものさし
川がどれくらい汚れているかを測るにはふつうBOD(ビーオーディー)という単位を使います。山の小川のようにきれいな川のBODは1mg/l(=ppm)という数字。水道水に使える水は3mg/l以下、どぶ川のような川で30mg/lといわれます。ところが、米のとぎ汁のBODは1,200〜3,200mg/l、みそ汁は25,000mg/lにもなります。いかに、生活排水が川を汚すかがわかりますね。 |
湖がどうして緑色になるの?
琵琶湖や霞ケ浦など都市の近くにある湖では、とくに夏になると、水面が緑色のペンキを流したようになります。これは「アオコ」と呼ばれ、農業で使われる化学肥料や農薬、家庭の排水に含まれる「チッソ」や「リン」を栄養として、太陽の光でどんどん増えていく“ラン藻(そう)”という生物が原因です。アオコが大量発生すると、その湖を水源とする飲み水がくさくなったり、魚が酸欠で死んでしまったりします。
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