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森があぶない、生命があぶない

世界のいたる所で、今、森林が姿を消しつつあります。森林がなくなると、生命を支える水や空気が影響を受けるだけでなく、異常気象や天災もひんぱんに起きるようになるでしょう。もちろん、野生動物や植物もその生きる場所を奪われることになり、生き物のつながりである「生態系(せいたいけい)」もこわされてしまいます。今回は、森林破壊と地球の将来について考えてみましょう。

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森が生き物を育ててきた

森林と人間の関係は切っても切れないもの。森は、雨を地中に貯める“天然のダム”であり、二酸化炭素を吸収して酸素をつくる巨大な“空気清浄器”であり、地すべりや洪水などの災害を防ぐ“防災拠点”でもあります。でも、何より大切なことは、森林に生きるさまざまな動物や植物がお互いに関連を持ちながら、豊かな生態系をつくり上げているということ。そういえば、人類の祖先サルも森に住んでいましたね。森林は、私たちの生命のふるさとなのです。

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日本の森があぶない

日本の国土の約7割は森林。でも、現状では、自然にできた「天然林」の代わりに、人間が植えた「人工林」が増えており、従来の生態系がこわされています。しかも、国内で使われる木材がほとんど輸入品になってしまったため、林業に携わる人たちが減り続け、樹木の生長を助ける間伐(かんばつ)などの手入れがされないひ弱な森が増えているのです。荒れた森は、水を貯めることができず、土砂くずれなどの災害も起きやすくなります。


illustration 開発の波が森をけずる

都市の近くでは、森は年々減り続けています。たとえば、1930年代くらいまでは東京も世界有数の緑豊かな街でしたが、人口が集中して巨大化するにつれて、森も農地も次々と姿を消していったのです。また、森の豊かな地方でも、開発によって森林は減り続けています。とくに、最近では、多くのゴルフ場やスキー場などが次々とつくられ、日本列島の各地で森を切り倒してリゾート開発などが進められているのが現状です。



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