初夏の庭で見つけよう。 土をつくる大切な虫、ミミズを考える。 |
ダーウィンの最後の著書はミミズ
『進化論』で名高いダーウィンは、40年以上にわたってミミズを研究し、ミミズが1年間に約6mmもの厚さの表土を積み上げていくことを確認。生涯を終える1年前に『ミミズと土』という本を書き上げ、「地球の歴史の中で、これほど重要な役割を演じてきた動物が他にいようか」と述べています。 |
からだには毛もはえている?!
ミミズの肌はぬるぬる光っていますが、これは、からだが乾くのを防ぐために粘液(ねんえき)が出ているためで、土の中を進む時にこのぬるぬるが体を守ります。しかし、この粘液の下の皮膚は意外とざらついていて、剛毛(ごうもう)という短い毛がはえており、この毛を出したり引っ込めたりすることで、すべらずに前進したり後退したりできるのです。
オスとメスの見分け方は?
実は、ミミズにはオスとメスの区別がありません。1匹でオスでもありメスでもある「雌雄同体(しゆうどうたい)」という変わった生き物。とはいえ、1匹で卵を産むことはできません。相手を見つけて交尾し、精液を交換して2匹とも卵を産むのです。1匹で、お父さんでもありお母さんでもあるとは、何ともふしぎですね。
腹巻きを脱ぐような産卵
成長したミミズには、「ミミズの首輪」という色の少しうすくなっているふくれた部分があります。交尾後1週間ほどすると、そこに粘液がにじみ出て透明なうすいまくができ、その中に卵が産み出されます。すると、ミミズは後ずさりしながら、その膜を頭の方へ脱いでいき、その途中でもらった精子を出して受精します。この膜が頭から離れると両端がくっついてレモン型の“卵包(らんぽう)”になって産卵を終えます。意外に大きいので、ガーデニングの時などに、土の中で見つけることができるかもしれませんよ。
農薬をまいたら、野鳥が死んだ!?
ミミズをえさにしている動物はたくさんいます。モグラや野鳥、カエルなど。だから、農薬や殺虫剤を使うと、その化学物質がミミズの体内にたくわえられ、それを食べる野鳥などが死んでしまうことがあります。もちろん、殺虫剤をたくさん使いすぎると、ミミズでも生きてはいけません。ミミズのいなくなった土はかたくなって植物が育ちにくくなります。
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