自然観察の達人になろう 夏だ、みんなで、ファーブルだ |
自然観察の達人・ファーブル
(2) 観察を重んじたファーブル
ファーブルは、本に書いてあることをそのまま信じるよりも、自分で観察や実験をして確かめることをいちばん大切にしていました。だから、ファーブルの研究結果や論文に対して他の学者たちから反対意見が出ても、長い時間をかけて昆虫の観察を続けていたファーブルには間違っていないという自信がありました。『種の起源』で有名なイギリスの科学者ダーウィンも、ファーブルのことを「たぐいまれな観察者」と呼んだほどでした。
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小さな生き物は、どんな所にいるんだろう
花
虫にとって、花のミツは消化がよく、動きまわる時のエネルギーにもなる食べ物。また、花粉は幼虫のえさになったり、卵をつくる養分になったりもします。これらのエサを求めて、チョウやハチなどが集まってきます。注意深く花の中をのぞいてみましょう。
石の下
昼でも日のあたらない石の下には、夜に活動する虫たちがよく隠れています。湿った土と乾いた土では、住んでいる昆虫も違いますが、ハサミムシ、オサムシ、ミミズ、アリなどせまい所を好む虫が見つけられるでしょう。
林
クヌギやコナラなどの表面から出る樹液は、昆虫たちの大好物。カブトムシやクワガタ、チョウ、カナブンなどが集まります。早朝や夕方が見つけやすい時間帯です。
外灯
夜になると、外灯の光に集まってくる昆虫や小動物がいます。ガ、コガネムシ、カブトムシやカゲロウなどのほか、これらをつかまえようと巣を張って待ちかまえるクモも見られます。
潮だまり
引き潮で、岩の低い部分に海水がたまった潮だまり(タイドプール)が観察のポイント。ヤドカリやカニ、イソギンチャク、フジツボ、ヒトデなど、海の生き物がたくさん見られる「天然水族館」です。潮の満ち引きの差が最も大きい「大潮」と呼ばれる日がいちばん観察に適しているといわれます。

観察記録をまとめるコツ
せっかく自然観察をするのですから、その結果を観察ノートに書いてみましょう。まとめるコツは、「いつ・どこで・どんな虫が・何をしていたか」。「いつ」では年月日や天気、「どこで」は場所のほか、まわりにどんな植物や虫がいたかなどもこまかく記録します。「どんな虫か」では、その虫の絵を書いたり、写真を撮って貼るのもいいでしょう。あとは、虫を見つけて自分が感じたことや考えたことなどを書きこめば、自分だけの“昆虫記”になりますね。
自然観察の達人・ファーブル
(3) 『ファーブル昆虫記』が愛されるわけ
いろいろな場所へ行って、昆虫をたくさん集めて標本にすることだけが観察ではないとファーブルは言っており、自分の身のまわりにいる昆虫の観察に何年も、何十年もかけています。それだけでも、一生かかっても終わらないほどでした。身近な昆虫と出会い、観察し、さまざまな疑問を持ち、それをときあかしていく…。『ファーブル昆虫記』は、私たちに自然観察の原点を教えてくれる本です。 |
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