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自然観察の達人になろう 身近なアリが面白い

アリの好物いろいろ

illustrationアリは好き嫌いなく、いろいろなものを食べます。幼虫の時はたんぱく質が豊富な昆虫の死がいや花粉を、成虫になると毎日のエネルギー源になる花や樹液などの甘いみつを好みます。また、アリは、草や木の上にいるアブラムシのおしりから出る甘い汁が大好物。それをもらう代わりに、アブラムシの天敵であるテントウムシを追い払ったりしてアブラムシを守ります。アブラムシの別名「アリマキ」という名前も、こんな共生関係からきているのです。

アリは迷子にならないの?

illustrationアリは、巣から数百mも離れた所にえさを探しに出かけても、自分の帰る巣を見失うことがありません。それは、おしりから「フェロモン」という物質を出して、通ってきた道ににおいをつけておき、触角を使ってそのにおいをかぎながら戻ってくるからです。でも、すべてのアリが「フェロモン」に頼っているのではなく、光に敏感な目をもつクロオオアリなどは、太陽の角度を確かめながら歩いているといわれています。

フェロモンで家族を見分ける

illustrationフェロモンは、アリの道しるべに役立っているだけではありません。たとえ同じ種類のアリでも、家族によってにおいが違うため、間違ってほかの巣に入ることを防いでもいるのです。また、えさの取り合いなど違う巣のアリと出会ってケンカが起きると、蟻酸(ぎさん)というフェロモンの一種をかけることがあります。これをかけられたアリは、体が弱って死んでしまったり、違うにおいがついて自分の巣に帰れなくなったりします。


小さくても強いアリ

illustration昆虫の死がいなど、自分の体よりずっと大きなものも運ぶアリ。たとえば、クロオオアリのハタラキアリは、自分の体重の10倍もあるえものまでひきずって運ぶ力持ちです。また、アリは1匹では小さな虫にすぎませんが、集団になるとどう猛で、ほかの虫がアリの行列を横ぎろうものなら、たちまちえものにしてしまいます。熱帯地方に住むグンタイアリという種類には兵隊アリがいて、大きなあごと毒針でゴキブリやタランチュラ(大クモ)などを倒してしまうほどです。

illustration アリの行列で試してみよう

アリの行列は、来る時も帰る時も同じ道を通ります。では、道に迷わない能力をじゃましてみたらどうなるでしょうか。たとえば、行列の途中に新聞紙を置いて地面の感触を変えたり、水たまりを作って土につけたにおいを消したりして、アリたちのとる行動を見てみます。ちなみにファーブルの実験では、新聞紙のまわりでしばらくうろうろした後、もと来た道を見つけていますよ。





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