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illustration日本の自然を味わう。 日本の清水、おいしいわき水

日本とヨーロッパの水、何が違う?

地下深くしみ込んだ水は、土や岩のすきまをゆっくりと移動し、長い年月を経て地上に出てきます。日本の場合は、水に溶けにくい火山岩質が地下で傾斜の急な地形をつくっているため、地下水は数年から数十年という短いサイクルで移動し、ミネラルがそれほど多くない「軟水(なんすい)」とよばれる水になります。一方、ヨーロッパ大陸などの地下は、水に溶けやすい石灰石のなだらかな地形に、水が何百年も何千年もたまり続けるため、「硬水(こうすい)」とよばれるミネラル分の多い水になるのです。軟水に慣れた日本人が硬水を飲むと、お腹をこわすこともありますよ。

 

illustration 「おいしい水」にも3つの種類。

スーパーなどで売られているボトル入りのパック水。ラベルをよく見ると大きく3種類あることがわかります。これは、農林水産省が定めたミネラルウォーター区分のガイドラインによるもの。「ナチュラルウォーター」とは、1ヵ所の水源から水を取って、ろ過、ちんでん、加熱殺菌だけをした水で、この中でも、特に天然のミネラル分が多く含まれているものを「ナチュラルミネラルウォーター」といいます。また、ミネラル成分を人工的に調整したものが「ミネラルウォーター」といわれるものです。どの水をおいしいと感じるのか、飲み比べてみるのもおもしろいですね。


水道水を「名水」にしてみる。

水道水の「カルキ臭さ」が気になることはありませんか。そんな時には、おいしく飲むためのちょっとした工夫があります。まず、水道水を鉄びんなど口の広い金属容器にひと晩くみ置きします。これだけで、においはだいぶなくなります。次に、火にかけて沸とうしたらふたを取り、10分ほど弱火で煮続けます。それをさまして10℃前後に冷やして飲むのです。また、透明のビンに入れて30分〜1時間、日光に当てたり、水の中に炭を入れたりする方法もあります。水道水だって名水に近づくかもしれませんね。
※火や熱湯をあつかう時は十分注意しましょう。

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きれいな水を守っていくために〜名水百選 illustration

全国各地には、自然にはぐくまれたすばらしいわき水や川の水が数多く存在します。その中で環境庁により、1985年、全国から100ヵ所が「名水百選」として選ばれました。その基準は、水質がよいこと、水の量が豊かなこと、景観がよいこと、人々がその水を大切にしていることなど。昔からの自然が守りつがれてこそ、名水は今もわき続け、流れ続けているのです。
※「名水」の中には、飲用に適さないものもありますから注意してください。
◆水の汚れは、地球をめぐる (なちゅふれ5月号)

illustration 名水百選ダイジェスト。

「名水百選」の中には、自然とともに美しい姿を見せているものがたくさんあります。たとえば、サケが登ってくる澄んだ川になる「ナイベツ川湧水(ゆうすい)」(北海道)、透明度世界一を誇る「龍泉洞(りゅうせんどう)地底湖の水」(岩手県)、大量の水が突然、川をつくる「柿田川湧水群」(静岡県)、世界遺産に指定された自然の宝庫に流れる「屋久島宮之浦岳流水」(鹿児島県)など。もちろん、「名水百選」だけでなく、あなたの住んでいる近くにもきっと名水はあるはず。今ある美しい水を汚すことなく、これからも大切にしていきたいものですね。

 



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