カシオン山から見たダマスカス市内の夜景
みなさんはじめまして。
縁あってシリアから現地レポートさせていただくことになりました。どうぞよろしくお願いします。
現在、私はシリアの首都ダマスカスに住んでいます。JICA(日本国際協力機構)の青年海外協力隊の環境教育隊員として、今年の7月にシリアに赴任し、2009年7月まで、シリアで環境教育の普及啓発を行なう予定です。
このブログでは、協力隊の活動を通して、シリアにおける環境教育についてのレポートや、皆さんにはあまり馴染みがないと思われるシリアの様子についてのレポートなどをお届けしていきたいと思います。ちなみに、ブログのタイトルにした「クラ アルディーヤ」は、アラビア語で「地球」という意味です。
私からの一方通行のレポートではなく、読者の皆さんが知りたいこと、疑問に思われることなどがあれば、併せてお伝えしていければと思いますので、どうぞお気軽に疑問・質問等をお寄せくださいね。
さて、第1回目となる今回は、シリアの様子について、簡単に紹介します。
「シリア」と聞いて、世界のどこにある国なのか、すぐに思い浮かぶでしょうか?「ギニア」とか「ケニア」とか、似たような名前の国があるアフリカ圏を思い浮かべる人も少なくないのではないでしょうか。
シリアは中東にあります。正式には「シリア・アラブ共和国」と言い、首都はダマスカスです。北のトルコ、東のイラク、南のヨルダン、西のレバノン・イスラエルに接し、また東地中海に面しています。国土は日本のちょうど半分。人口は日本の10分の1ほどです。人口の9割がイスラム教を信仰しています。公用語はアラビア語です。
シリアは、1年前ブッシュ米大統領によって「悪の枢軸」というレッテルを貼られ、テロリストをかくまい、大量破壊兵器の建造または獲得を企てていると非難されました。それによって、「シリア」と聞くと、危険な国のイメージを持つ人は多いと思います。
しかし、実際は「治安がよい」と言えます。「テロ」などの危険な雰囲気はありません。もちろん「外国人は襲われる」というような雰囲気もありません。むしろ、シリアの人々はとてもフレンドリーで、親切です。
シリアの人は日本のことが大好きなようです。シリアで日本人は目立つので、「アハラン ワ サハラン(ようこそ)!!」と、道ですれ違う人々が声をかけてきます。日本では、外国人のことをこんな風に歓迎することはなく、逆に目をあわさないようにしたり、なるべく関わらないようにする人がほとんどだと思います。シリアの“welcomeの精神”は、日本が見習うべきところだなぁと感じました。
私のシリアの第一印象は、「けっこう都会やん」というものでした。首都ダマスカスは、車・ビル・人・モノが溢れているという印象を受けました。首都を少し離れると、雰囲気が全然違いますが、首都ダマスカスは“発展途上国”や“砂漠”などのイメージとは違うなぁという感じを受けました。
シリアに来て2ヶ月。毎日が新鮮な驚きの連続です。ここシリアから、日本人の持つ「シリア像」を、よい意味で壊しつつ、多くの人にシリアに興味を持ってもらえるようレポートしていきたいと思います!
最後に「シリアのIBM」をご紹介。
I・・・「インシャーアッラー」
直訳すると、「神様が望めば」という意味です。何か約束をしても「インシャーアッラー(たぶんね)」という感じで、「必ず」という感覚はないようです。
B・・・「ボクラ」
直訳すると、「明日」という意味です。しかし、「明日」のほかに「いつかね。」という意味で使うことがあります。10分後に会う約束をして、シリア人が来るのは1時間後という“シリア時間”の流れのなかで、「ボクラ」は、「いつか気が向いたら」というシリア人ののんびりさ(いい加減さ?)を表しています。
M・・・「マーレッシュ」
「気にしないで」という意味です。例えば、10分後の待ち合わせに来ないシリア人に連絡すると、「ごめんね。」ではなく、「マーレッシュ(気にしないで)」と返ってきます。「それはこっちの台詞やんっ!」とつっこみたくなりますが、ここはシリア。ぼちぼち行きましょう。
それでは皆さん、マアッサラーメ(あなたと共に平安がありますように=さようなら)。

