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    <title>0120クラ アルディーヤ</title>
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    <updated>2009-10-28T11:12:28Z</updated>
    
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    <title>日本からシリアを振り返って</title>
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    <published>2009-10-28T11:08:39Z</published>
    <updated>2009-10-28T11:12:28Z</updated>

    <summary>ご無沙汰していました。
シリアから日本に帰ってきて、早くも2ヶ月が経ちました。
この2ヶ月の間に家族や友人などにシリアのことを話したり、写真を整理したり、エコロジーオンラインに帰朝講演を開催していただいたりと、自分のなかで少しずつ振り返りができた2ヶ月間でした。</summary>
    <author>
        <name>成山 博子</name>
        
    </author>
    
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        <![CDATA[<p>ご無沙汰していました。</p>

<p>シリアから日本に帰ってきて、早くも2ヶ月が経ちました。</p>

<p>この2ヶ月の間に家族や友人などにシリアのことを話したり、写真を整理したり、エコロジーオンラインに帰朝講演を開催していただいたりと、自分のなかで少しずつ振り返りができた2ヶ月間でした。</p>

<p>エコロジーオンラインの帰朝講演では、シリアという魅力あふれる国のことやそのシリアの環境の実際、そして日本が実施している環境教育や環境改善への支援について写真を交えてお話させていただきました。1時間半も話ができるかなぁ？と初めは不安だったのですが、話し始めると楽しくて、あっという間の時間でした。</p>

<p>シリアでの2年間で見たこと、感じたことをできるだけたくさんの人に伝えることが、協力隊に参加した自分の今後の役目かなと思っていますので、このような講演の場を設定してくださったエコロジーオンラインのスタッフの皆様、参加してくださった皆様に本当に感謝です。</p>

<p>日本に帰ってきて、いまだに驚いてしまうのは「道路がきれい」だということです。つまり、道にポイ捨てのゴミがないということ。そしてさらに驚いたことには道路にゴミ箱が全然ないということ。</p>

<p>シリアにはゴミ箱が2～3メートルおきに設置してあるのに、人々がポイ捨てしている状態が当たり前になりつつあった私には、日本ではゴミ箱もないのに道路にゴミが落ちていないという状態がとても衝撃でした。</p>

<p>昔は日本でも道路にゴミが落ちていたと聞きます。確かに私が子どものころは車のゴミを窓からポイっと捨てる様子は日常的に見られたように思います。それと同時に私が子どものころから地域の清掃活動は当たり前に行われていました。</p>

<p>自分たちのまちを自分たちの手できれいにするという意識の高まりや地域の努力が、ポイ捨てをなくさせたのだとしたら、それはシリアにも伝えていける成功例だと思います。</p>

<p>このように私たち日本人が当たり前だと思っていることが、実は環境改善を課題としている途上国に事例として伝えていけるということがたくさんあります。特に日本は公害を経験し、そこから環境と健康について見直したという経緯があり、シリアでも日本の公害経験についてよく質問を受けました。正直私にとって、公害とは教科書の中の出来事、過去の出来事でしかありませんでした。しかし、多くの途上国ではそれが現在のこととして進行しつつあるということを知り、私たちは日本の環境の歴史についてもっともっと知る必要があるのかもしれないと考えるようになりました。</p>

<p>今、日本社会には「エコ」があふれ、一人歩きしているような感覚すらあります。しかしそのなかで、自分の生活を見直すことが身近なエコの第一歩。一人ひとりが環境に興味を持ち、協力し合えるような地域づくりが今日本でどんどんと拡がってきているのかなと感じます。</p>

<p>縁あって、10月からまた環境に関係したお仕事をはじめています。近畿2府4件を対象に持続可能な社会の実現を目指して市民、NPO/NGO、行政、事業者などによる環境パートナーシップの取り組みが活発におこなわれるようサポートを行っていきます。</p>

<p>これからは環境省の施策にそった地域の取り組みや、環境パートナーシップによる地域の取り組みなど、素敵な取り組みを紹介していけたらと思います。</p>

<p>先日、某TV番組でシリアのパルミラの不思議が発見されていました（笑）。懐かしい景色ばかりで本当に嬉しくなりました。1月にはシリアの私の元配属先であるダマスカス環境局から同僚がJICAの研修で日本に来ることになり、今からとても楽しみにしています。彼女の日本の感想やシリアの環境のその後、そして引き続き私が日本から振り返ったシリアについてお届けできたらいいなと思います。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="nari-blog27-2.JPG" src="http://www.eco-online.org/kura-ardiya/img/nari-blog27-2.JPG" width="500" height="375" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 5px;" /></span><span class="enimg-ct">不思議が発見されていたシリア、ダマスカスにある世界最古のモスク「ウマイヤドモスク」</span></p>]]>
        
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    <title>自転車レース　～6月の環境イベント in ダマスカス　その2</title>
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    <published>2009-07-27T04:00:57Z</published>
    <updated>2009-09-13T17:20:26Z</updated>

    <summary>6月5日は『世界環境デイ』。 前回は今年の『世界環境デイ』に、ダマスカスで実施された私企業による子ども向けの環境イベントについて紹介しました。今回ご紹介するのは、ダマスカス県庁が主催した環境イベント「自転車レース」です。 これはシリアで今年初めて実施されたイベントです。石油資源を使わない、空気を汚さない、騒音がない、健康によいなど環境に優しい要素をたくさん持った自転車を通して、環境保護を考えようと...</summary>
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        <name>成山 博子</name>
        
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        <![CDATA[<p>6月5日は『世界環境デイ』。</p>

<p>前回は今年の『世界環境デイ』に、ダマスカスで実施された私企業による子ども向けの環境イベントについて紹介しました。今回ご紹介するのは、ダマスカス県庁が主催した環境イベント「自転車レース」です。</p>

<p>これはシリアで今年初めて実施されたイベントです。石油資源を使わない、空気を汚さない、騒音がない、健康によいなど環境に優しい要素をたくさん持った自転車を通して、環境保護を考えようという主旨で実施されました。自転車になじみの薄いシリアで「自転車レース」とは、どんなイベントになるのかイメージができませんでしたが、これまでにない楽しい雰囲気のイベントになりました。</p>

<p>このレースは、マウンテンバイクで本格的にタイムを競うレースと、一般参加者が気軽に参加できるレースの2部門で実施されました。マウンテンバイクのレースでは、シリア全県からサイクリングチームがユニフォームを着て参加していました。シリアでマウンテンバイクを見かけることは今までなかったので、普段からサイクリングをしているチームが全県にあるということに驚きました。</p>

<p>一般参加の部門では、小さい子どものグループ、大人のグループなどいくつかのグループに分かれてタイムを競いました。また、自転車を持たない人はジョギングでレースに参加することができました。</p>

<p>レースが終わった後には、自転車のアクロバット披露があったり、レースの表彰式があったりして、なかなかの盛り上がりを見せました。</p>

<p>今までは県が主催する環境イベントは見栄えだけが大切で内容に乏しく、県の職員がつきあいで仕方なく参加しているだけで、一般の人が参加できるようなイベントではありませんでした。今回もその体制が変わったとは言えません。今回は見栄えよりも内容が重視されたイベントのように思えましたが、単なる自転車のレースに留まり、充分な環境アピールに至らなかったことは否めません。</p>

<p>町の中心地に位置するとは言え、県庁舎のまわりの小さなスペースで、朝9時から10時までの1時間だけ、しかもイスラムの休日で車も人も通りにいなくなる金曜日に実施したことからも関係者以外の観客がなく、多くの市民に向けて環境保護について訴えるせっかくの機会をうまく活用できていないことは大変残念に思いました。</p>

<p>参加しているのは県職員の関係者や環境NGOがほとんどでしたが、これまでとは違って自らが楽しんでレースに参加している関係者もいましたし、関係者の家族も一緒になって参加できるようなイベントになったことはよかったと思います。</p>

<p>市民を巻き込んだイベントを実施できるような器量はまだまだシリアにないようですが、このような参加型の新しいイベントが試みられたことはシリアの環境教育の大きな一歩だと思うので、今後の更なる改善、展開が期待されます。</p>

<p>ここ数年の間にシリアの車の台数は大幅に増えました。ダマスカス市内では、路上駐車があふれて歩道を歩くことができないほどです。昔は少数のお金持ちのシリア人しか車を所有していませんでした。その後、湾岸諸国のお金持ちがダマスカスに車で訪問するようになり、車を所有することはシリア人の憧れになったようです。</p>

<p>ダマスカス市は小さな町なので、徒歩でまわることは難しくありません。セルビスと呼ばれる乗り合いワゴンが様々なルートで走っており、10シリアポンド（約20円）で簡単に移動することができます。だから自家用車がなくても移動に困ることはありません。それが、車の価格が市民の手が届くほどに落ち着いたために、今では多くの市民が車を所有するようになりました。シリア人は短い距離でも車に乗るため渋滞が増え、大気汚染や騒音が問題になり始めました。</p>

<p>1年ほど前の石油価格の高騰が原因なのか、ここ半年ほどでダマスカス市内では自転車をよく見かけるようになりました。子どもが自転車に乗っている姿も見かけます。イスラムの女性が自転車に乗る習慣はないので、男性の手軽な乗り物として自転車が広まっているようです。現在はまだ自転車用の交通が整っていないので自転車に乗るのは危険という意識を持っている人もいますので、今後は自転車を利用しやすい環境を整えていくことがシリアの交通改善、環境改善の鍵になると思います。</p>

<p>シリアの人々が地球環境を意識しながら自分たちの生活スタイルを選択できるようシリア人の意識改革を進めると同時に、日本人をはじめとする先進国の人々が環境に配慮した生活を推進する見本となれるよう先進国の人々の意識改革を進めることがますます必要になってくると感じました。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="環境の普及啓発プラカードを持って観戦する参加者" src="http://eol.sakura.ne.jp/eco-online/kura-ardiya/img/nariblog26262_photo2.JPG" width="400" height="266" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 5px;" /></span><span class="enimg-ct">環境の普及啓発プラカードを持って観戦する参加者</span></p>]]>
        
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    <title>6月の環境イベント in ダマスカス　その１</title>
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    <published>2009-07-20T03:05:21Z</published>
    <updated>2009-09-13T17:15:14Z</updated>

    <summary>6月5日は『世界環境デイ』。ここシリアでも毎年『世界環境デイ』に合わせて環境保全の普及啓発ポスターが作成されたり、環境のイベントが実施されたりします。今年は初めて、私企業による子ども向けの環境イベントが開催されました。これはシリアのイベント会社が企画運営を行い、環境省の後援を得て行ったものです。私の配属先であるダマスカス県環境局も参加するよう環境省から指示が出たので、子ども向けの活動を行うことになりました。このイベント会社が出してきた企画書には、環境イベントにふさわしいねらいや内容が書かれていたので、「私企業が環境イベントを行うようになるほど、シリアで環境は関心を持たれているのだな」と嬉しくて期待をしていたのですが、出来上がった案内パンフレットを見て、がっかり。このイベントには複数の企業が協賛しているのですが、その企業の商品販売イベントになりそうな感じが見て取れました。そしてイベント当日、予感は的中し、「どこが環境なのか？」と疑うほど企業は環境に全く関係のない商品を販売し、会場を訪れたシリア人たちはゴミをポイ捨てしている状態でした。</summary>
    <author>
        <name>成山 博子</name>
        
    </author>
    
    
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        <![CDATA[<p>6月5日は『世界環境デイ』。ここシリアでも毎年『世界環境デイ』に合わせて環境保全の普及啓発ポスターが作成されたり、環境のイベントが実施されたりします。</p>

<p>今年は初めて、私企業による子ども向けの環境イベントが開催されました。これはシリアのイベント会社が企画運営を行い、環境省の後援を得て行ったものです。私の配属先であるダマスカス県環境局も参加するよう環境省から指示が出たので、子ども向けの活動を行うことになりました。</p>

<p>このイベント会社が出してきた企画書には、環境イベントにふさわしいねらいや内容が書かれていたので、「私企業が環境イベントを行うようになるほど、シリアで環境は関心を持たれているのだな」と嬉しくて期待をしていたのですが、出来上がった案内パンフレットを見て、がっかり。このイベントには複数の企業が協賛しているのですが、その企業の商品販売イベントになりそうな感じが見て取れました。そしてイベント当日、予感は的中し、「どこが環境なのか？」と疑うほど企業は環境に全く関係のない商品を販売し、会場を訪れたシリア人たちはゴミをポイ捨てしている状態でした。</p>

<p>シリアで企業が環境に取り組むには、さすがに時期尚早だったなと残念な気持ちが半分、今後もっと環境に焦点を当てたイベントとして発展していけるのではないかという期待が半分。企画の段階から環境省もしくは環境局がアドバイスを行っていくとよいのではないかと感じました。</p>

<p>4日間続いたこのイベントには、たくさんの親子が参加していました。中には環境イベントであることを意識して訪れたシリア人もいて、「環境イベントなのにゴミがポイ捨てされているのはどういうことだ？」と、私たち環境局のブースに抗議をしに来てくれた人もいました。</p>

<p>環境局のブースでは、子ども向けにリサイクル工作教室を実施しました。環境局にJICAの環境教育隊員が派遣されてほぼ5年。これまではこういったイベントがあると「何か考えてやりなさい」と隊員に活動を丸投げだったのですが、今年は副局長と環境教育担当のスタッフが自らアイデアを出し合って「リサイクル工作をしたいから、手伝って欲しい」と私に言ってきたのです。</p>

<p>副局長はリサイクル工作にもともと関心がある人です。クリスチャンの彼女の家にクリスマスに遊びに行ったときには、ペットボトルを再利用してベルに見立てた飾りや、使わなくなったアクセサリーや布をつかった飾りを作って、クリスマスツリーを自分で飾りつけていました。</p>

<p>幼児教育の隊員から借りた日本のリサイクル工作の本を副局長に見せると大喜び。その中からつくりたい作品をピックアップして、ペットボトル、トイレットペーパーの芯、お菓子の空き箱などの廃材を副局長が家から持ってきて、イベント前の数日間は見本作りのために私と副局長でリサイクル工作をしながらアイデアを練りました。そしてイベントではペットボトルと色画用紙を使ったウサギの形のペットボトルホルダー（本にはボーリング遊びと紹介されていましたが）、トイレットペーパーの芯と色画用紙を使った飛行機のおもちゃ、CDを使った写真たて、ダンボールをつかったペンダントを子どもに指導することにしました。</p>

<p>リサイクル工作は美術の時間に実施する学校もあって、シリア人にはとても受け入れられやすいようでした。4日間、たくさんの親子が環境局のブースを訪れて、リサイクル工作を楽しんでくれました。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="かわいいペットボトルホルダーができました" src="http://eol.sakura.ne.jp/eco-online/kura-ardiya/img/kura252_photo2.jpg" width="300" height="400" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 5px;" /></span><span class="enimg-ct">かわいいペットボトルホルダーができました </span></p>

<p>シリアでイベントを実施するときには、日本とシリアの国民性の違いを感じます。シリア人は順番を守りません。子どもたちはまだかわいいのですが、譲り合いの精神を持たず、順番を守らない大人ばかりいることに驚きます。順番を抜かされてもシリア人は全く怒りません。シリア人が順番を守らないことにイライラしているのは私だけで、私が思わず「今はあなたの順番じゃない。後ろに並んで！」と怒り口調で言うと、「なぜこいつは怒っているんだ？」と不思議そうにします。</p>

<p>また、シリアはねばった者勝ちで、「遠くから来た」だの「ずっと待っている」だの「私だけはいいでしょう？お願い。1人だけ。」など、いろんな理由を持ち出し、不平を言い、食い下がります。ごねれば何とかなる社会なのでしょうが、秩序がなくなるだけなので、私は絶対に反対です。</p>

<p>そんな国民性の違いに時には不機嫌になってしまった4日間のイベントでしたが、シリア人にとっては、初めて見る日本人、そして初めて接する環境教育かもしれないと考えると、日本人の印象を悪くしないためにも笑顔で頑張ろうと思ったのでした。</p>]]>
        
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    <title>シリアとヨルダンで結ぶ「エコ姉妹校」のきずな</title>
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    <published>2009-06-02T11:28:15Z</published>
    <updated>2009-09-13T17:11:54Z</updated>

    <summary>2009年春、シリア－ヨルダン間で「エコ姉妹校」が誕生しました。エコ姉妹校とは、異なる国の2つの学校間で環境に関連する交流を行う企画です。今回エコ姉妹校として交流を結んだのは、シリアのアーラーフ学園（私立）10年生14名と、ヨルダンのラーヤ・ビントフセイン女子高校（公立）環境クラブ（10～12年生）22名です。このエコ姉妹校交流プログラムのメインとして、5月12日にJICAのTV会議システムを使用してJICA事務所でTV会議を行いました。このTV会議実現までには思いのほか遠い道のりがありました。</summary>
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        <name>成山 博子</name>
        
    </author>
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.eco-online.org/kura-ardiya/">
        <![CDATA[<p>2009年春、シリア－ヨルダン間で「エコ姉妹校」が誕生しました。エコ姉妹校とは、異なる国の2つの学校間で環境に関連する交流を行う企画です。今回エコ姉妹校として交流を結んだのは、シリアのアーラーフ学園（私立）10年生14名と、ヨルダンのラーヤ・ビントフセイン女子高校（公立）環境クラブ（10～12年生）22名です。</p>

<p>このエコ姉妹校交流プログラムのメインとして、5月12日にJICAのTV会議システムを使用してJICA事務所でTV会議を行いました。このTV会議実現までには思いのほか遠い道のりがありました。</p>

<p>遡ること1年半前の2007年夏。私より半年前に赴任していた相棒の環境教育隊員と一緒に、ダマスカスでいくつかの環境教育プログラムをスタートさせました。その1つが日本－シリア間のエコ姉妹校交流プログラムです。</p>

<p>2007年夏にJICA九州主催の教師海外研修でシリアを訪問した、日本の小学校から高校の先生方にこのプログラムについてアプローチしたところ、福岡県前原市立波多江小学校のご賛同を得ることができ、シリアのアーラーフ学園6年生14名（彼らは4年生の頃から環境教育隊員と共に環境活動を行っています）と波多江小学校6年生138名のエコ姉妹校が誕生しました。そして2008年2月には多くの方々のご協力を得て日本－シリア間のTV会議が実現しました。</p>

<p>日本とシリアという遠く離れた国で、環境について子どもたちが共に考えるという素晴らしい機会となり、とても有意義な交流ができたのですが、日本とシリアの時差、学校が始まる時期の違い、言葉の違いなどから交流に際して難しい点も多く、JICAの隊員の仲介と、環境教育に協力的な先生がいなければ継続できないという問題があることに気付きました。</p>

<p>環境問題は地球全体で取り組むべき問題であり、国を超えて情報や経験を交換したり、共に励ましあいながら広い視野を持って環境活動に取り組んだりすることはとても大切なことだと思います。ですから、このプログラムを今度はシリア人がより主体的に進めることができるもの、更には継続が期待できるものとして実施できないかと考えました。</p>

<p>隣国ヨルダンでは教育省の支局やNGOへの派遣で、JICAの環境教育隊員が現在4名活動しています。ヨルダンの多くの学校では「環境クラブ」として、子どもたちの環境活動が実施されており、環境教育隊員が指導支援を行っています。そこでヨルダンの環境教育隊員にこのプログラムを一緒に実施してくれないかと呼びかけたところ、アンマンで活動する隊員がパートナーになってくれることになりました。</p>

<p>シリア側はこのプログラムの実施経験があり、私の配属先である環境局の局長からも高い評価を得ていましたので、ヨルダンとの交流はすぐに局長の許可を得ることができましたが、ヨルダン側は教育省の許可を得るのに大変な時間と労力がかかり、約4ヶ月ヨルダン教育省の許可待ちという状態が続きました。</p>

<p>私の任期中にはもう実施できないかもしれないと諦め始めた2009年4月末、ようやく教育省の許可が下り、プログラムが実施できることになりました。しかし5月半ばから学校は試験期間に入るため、3週間弱しか時間がありません。そこで試験期間に入る直前にTV会議を実施しようと決め、お互いの国で急いで準備を進めました。</p>

<p>私たち隊員同士では物事がすぐに進むのですが、それぞれが配属先に持ち帰ると思うように進みません。物事がなかなか進まないという悩みは同じアラブの国で共通でした。しかし、私たち隊員がリードしつつもお互いのカウンターパート（技術移転の対象者）や参加する子どもたちにできるだけ考えさせ、行動させるということを大切にしました。無事実施できるのかがぎりぎりまで心配でしたが、なんとかお互いの準備も整い、TV会議前日には「ようやく想いが実現する」という気持ちで、私たち隊員の胸はすでにいっぱいになりました。</p>

<p>TV会議では、お互いの環境活動の紹介や環境に関する意見交換、歌の交換などを行いました。前回のシリア－日本間の交流では通訳が必須でしたが、今回は自分たちがアラビア語で交流をすることができます。子どもたちは瞳をきらきらさせ、興奮した様子で意見を交換し合いました。言いたいことがたくさんあって、時にはマイクの奪い合いになりました。最後に「こうしてエコ姉妹校になれたのだから、これからも意見を交換し合って、お互いの国の環境をよくしていく努力を一緒に続けていきましょう」という発言がシリアの子どもから出たときは、思わず胸が熱くなりました。</p>

<p>シリアで環境教育隊員として活動をしてきて、ポイ捨ての習慣や環境への関心の低さに自分の無力さを感じることがよくあります。しかし、いつも思うことは「シリアの環境教育は、今始まったばかり」ということです。私が赴任してからの2年の間に、シリアにおける環境教育への関心は非常に高まってきています。特に次代を担う子どもたちが環境について正しい知識を得、自ら考え、行動することは非常に大切なことだと思います。今回の体験をひとつのきっかけとして、シリアとヨルダンの子どもたちがますます環境に興味を持ち、環境保護への取り組みを続けると同時に、環境保護の大切さなどについて多くの人に向けて発信してくれることを願っています。また私たち隊員もこの交流が今後も継続できるよう働き掛けていきたいと思います。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="最後にはシリア、ヨルダンの参加者全員で写真撮影" src="http://eol.sakura.ne.jp/eco-online/kura-ardiya/img/kura242_photo2.jpg" width="450" height="299" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 5px;" /></span><span class="enimg-ct">最後にはシリア、ヨルダンの参加者全員で写真撮影 </span></p>]]>
        
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    <title>シリアの廃棄物最終処分の様子</title>
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    <published>2009-05-22T08:26:58Z</published>
    <updated>2009-09-13T17:08:54Z</updated>

    <summary>2009年2月にダマスカス郊外にある廃棄物最終処分場を見学する機会がありました。ここにはダマスカス市内から集められたゴミが運ばれてきます。 前回は地方自治環境省主催の現地国内研修の一環として、この最終処分場にある医療廃棄物のための焼却炉を見学しましたが、今回はコンポスト（有機肥料）工場およびランドフィルサイト（埋め立て場）を見学することができました。 シリアのゴミは分別されることなく家庭から出され...</summary>
    <author>
        <name>成山 博子</name>
        
    </author>
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.eco-online.org/kura-ardiya/">
        <![CDATA[<p>2009年2月にダマスカス郊外にある廃棄物最終処分場を見学する機会がありました。ここにはダマスカス市内から集められたゴミが運ばれてきます。</p>

<p>前回は地方自治環境省主催の現地国内研修の一環として、この最終処分場にある医療廃棄物のための焼却炉を見学しましたが、今回はコンポスト（有機肥料）工場およびランドフィルサイト（埋め立て場）を見学することができました。</p>

<p>シリアのゴミは分別されることなく家庭から出され、一部のゴミはコンポストに加工され、他は可燃不燃関係なく、全て埋め立てられます。</p>

<p>コンポスト工場は1990年に創設され、現在はかなり老朽化が進んでいます。創設当初は1日に700tのコンポストが生産されていたそうですが、現在は1日約300ｔと性能が落ちています。この工場にはコンポストになる生ゴミだけが集まるのではなく、様々な種類のゴミが混ざった状態から金属が取り除かれ、粉砕器、60mmの穴の開いたスクリーンドラムを通したものがコンポストの材料として発酵エリアへ運ばれます。発酵エリアに運ばれてすぐのコンポスト材料には、プラスティックの破片やナイロン袋がそのままの状態や千切れた状態でたくさん混ざっています。スクリーンドラムの穴よりもあきらかに大きなナイロンですが、遠心力によって穴を通過してしまうようです。</p>

<p>発酵エリアで数回の撹拌を経て36日後にコンポストとして完成するそうですが、シリアは雨が極端に少ないため、JICAの農業関係の隊員によると水分不足で充分に発酵されていない状態であまり質がよくないようです。このコンポストは1㎥が約5ドルで農家に販売されています。</p>

<p>コンポスト工場に一部のゴミが運ばれ、それ以外はランドフィルサイトへと運ばれます。この処分場では投棄されてから3日後に覆土するため、ゴミの飛散はあまりないようです。しかし目に付くゴミはやはり大量のナイロン袋。ナイロンは土に戻るのに長い長い時間がかかるため、いつまでたってもナイロンの形状を保っているようです。</p>

<p>この埋め立て処分場には、100人を超すウエストピッカーが作業をしていました。入場料を払う代わりに、処分場に立ち入る権利を得て、有機物を回収して外国へ輸出する業者に売って生計を立てているそうです。彼らは処分場の近くにテントを立てて生活しています。1日の大半を埋め立て処分場で生活するため、ゴミに囲まれながらご飯を食べ、お茶を飲みます。彼らの健康状態が気になります。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="ランドフィルサイトで有価ゴミを集めるウエストピッカーたち。" src="http://eol.sakura.ne.jp/eco-online/kura-ardiya/img/nariblog232_photo2.jpg" width="400" height="300" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 5px;" /></span><span class="enimg-ct">ランドフィルサイトで有価ゴミを集めるウエストピッカーたち。 </span></p>

<p>まだ小学生の低学年らしき子どもも作業に加わっていました。しかし、写真などで見たことがあるフィリピンのスモーキーマウンテンのような悲惨さはなかったので、なんだか少し安心しました。 </p>

<p>廃棄物運搬車が埋め立て処分場に到着すると、有価ゴミを我先に集めようとウエストピッカーたちが運搬車のまわりに押し寄せます。中には運搬車からゴミを降ろすのを待てずに運搬車の荷台によじ登って有価物をあさっている危険な光景も目にしました。</p>

<p>彼らは缶、ビン、ペットボトルなど手作業で拾い集め、袋詰めしていきます。私たちが何の考えもなしにポイっと捨てているペットボトル、缶などが彼らの生活を支えていると同時に、ゴミの山で生活している彼らの健康を脅かしていることに、なんだか普段の自分の生活が傲慢であるように感じました。</p>

<p>また、ダマスカス市内には清掃員がたくさんいて道を掃除しているのですが、彼らは正規の政府の仕事ではなく、自分の副収入のためにゴミ箱からペットボトル、ビン、缶などの有機物を分別回収しています。ゴミコンテナをあさる彼らの健康も非常に気になります。</p>

<p>私は彼らがゴミをあさって分別回収していると知ってからは、ペットボトル、ビン、缶などは別の袋に入れてゴミコンテナのそばに分かりやすいように置いておくことにしました。それが正しい行為かどうかは分かりません。しかし、これらの有価ゴミが彼らの健康を害する形でなく回収され、再び資源として利用されることを願ってそうしています。</p>

<p>ゴミをできるだけ適切な形で捨てること、また自国の廃棄物処理の現状を知らないシリア人たちにこの現状を伝えること。環境教育隊員としてシリアに来て、こんなことしかできないのは非常にもどかしく情けない気がしますが、自分にできることを少しずつ行うことから始めようと思います。</p>]]>
        
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    <title>シリアの環境教育研修</title>
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    <published>2009-05-11T12:23:53Z</published>
    <updated>2009-09-13T17:05:43Z</updated>

    <summary>前回は、2009年1月に実施されたJICAと地方自治環境省主催の固形廃棄物管理に関する現地国内研修（In-country training）のうち、1週間目の医療廃棄物管理研修について書きました。この研修の今年のテーマは「医療廃棄物管理と環境アウェアネス（意識向上）について」で、2週目2日間が環境アウェアネスの研修でした。私は地方自治環境省の管轄であるダマスカス県環境局に配属されています。普段は地方自治環境省と活動で直接関わることはありません。しかし今回は地方自治環境省の固形廃棄物管理部門に派遣されているJICAのシニアボランティアからの依頼で、環境教育の講義の一部を私が受け持つことになり、日本の公害経験についてとシリアで行っている環境教育活動について発表を行いました。</summary>
    <author>
        <name>成山 博子</name>
        
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        <![CDATA[<p>前回は、2009年1月に実施されたJICAと地方自治環境省主催の固形廃棄物管理に関する現地国内研修（In-country training）のうち、1週間目の医療廃棄物管理研修について書きました。</p>

<p>この研修の今年のテーマは「医療廃棄物管理と環境アウェアネス（意識向上）について」で、2週目2日間が環境アウェアネスの研修でした。</p>

<p>私は地方自治環境省の管轄であるダマスカス県環境局に配属されています。普段は地方自治環境省と活動で直接関わることはありません。しかし今回は地方自治環境省の固形廃棄物管理部門に派遣されているJICAのシニアボランティアからの依頼で、環境教育の講義の一部を私が受け持つことになり、日本の公害経験についてとシリアで行っている環境教育活動について発表を行いました。</p>

<p>日本の公害経験については、過去にシリアに派遣されていた環境分野の専門家が作成したDVDを見てもらいました。水俣病、四日市喘息、イタイイタイ病などの公害病について病状や原因、その後制定された環境基本法についてなどアラビア語音声で作ってあるものです。</p>

<p>昨年3月に環境NGOの依頼を受けて、アレッポ大学で環境講演を行ったときにも同じDVDを使用したのですが、その時は心無い学生が、手足のふるえが止まらない病人の映像を見て笑うなど残念なこともありました。しかし今回は保険局で医療に携わっている人が多く、環境に対する意識や関心が高い人が参加していたこともあって、皆とても真剣に講義を聞いてくれました。</p>

<p>またJICAボランティアの他にも、地方自治環境省の環境教育部局、教育省、情報省、宗教省、NGOなど様々な省庁関係の人がそれぞれの所属における環境アウェアネスの役割や可能性などについて発表を行いました。</p>

<p>2日目にはグループワークで、「ゴミの正しい捨て方（場所、時間）を市民に知らせるためのイベントを行うにあたって、どのような準備が必要か」というテーマで話し合いを行いました。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="2日目グループワークの様子" src="http://eol.sakura.ne.jp/eco-online/kura-ardiya/img/nariblog222_photo2.jpg" width="400" height="266" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 5px;" /></span><span class="enimg-ct">2日目グループワークの様子 </span></p>

<p>1日目の各省庁の講義では実際に行っていることではなく、環境教育の可能性について話をしていたので理想論のようになってしまいがちであったし、2日目のワークショップでは実際にイベントを行えるような具体的なものではなく、イメージトレーニングのようなものだったので、研修といっても初歩レベルです。しかし省庁が主催する環境教育の研修はシリアで初めてのこと。今後も継続してくれたらいいのにと願うばかりです。</p>

<p>シリアが環境に目を向け始めたのは最近のことであり、特にアウェアネスが大切だとされるようになったのは、ここ1、2年のことです。まだまだ机上の空論である彼らの計画が実際に動き出すのは先のことになりそうですが、環境アウェアネスのトレーニングが持たれるようになるまで関心が高まってきたということは大変嬉しいことです。</p>

<p>環境教育隊員としてシリアで活動していると、「環境は大切だ」「環境教育はシリアに必要だ」と多くの人が言ってくれるものの、シリア政府の具体的なプランが見えず、政府は環境教育を必要と思っているのかが分からなくてモチベーションがさがることもありました。しかし、今回の研修で、環境省だけではなく教育省、情報省、宗教省なども環境教育に関するプランを持っていることを知り、正直驚いたと同時に大変嬉しく思いました。</p>

<p>シリアでは市民が環境について関心を持つきっかけとなるようなものが非常に少ないと思います。日本ではテレビ、ラジオ、新聞、雑誌、本、広告など様々な媒体を通して常に環境について意識啓発されていることに改めて気付きました。</p>

<p>何度も思うのは「シリアの環境教育はまだ始まったばかり」だということ。物事が進むのが遅いのがシリアの文化です。環境教育隊員だけではなく、様々な職種の青年海外協力隊員がシリアの幼稚園、学校、社会で環境の種を撒き続けている成果が、せめて10年後にはしっかりと芽を出して欲しいなと思います。</p>]]>
        
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    <title>シリアの医療廃棄物管理の様子</title>
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    <published>2009-05-04T14:32:58Z</published>
    <updated>2009-09-13T17:03:26Z</updated>

    <summary>2009年1月、JICAと地方自治環境省の主催により、固形廃棄物管理に関する現地国内研修（In-country training）が行われました。 この研修はシリアの固形廃棄物管理の分野におけるJICAのODAのひとつで、3年に渡って行われる計画のうち今年が2年目の研修になります。今年の研修テーマは「医療廃棄物管理と環境アウェアネス（意識向上）について」。 1週目3日間が医療廃棄物管理の研修で、2...</summary>
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        <name>成山 博子</name>
        
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.eco-online.org/kura-ardiya/">
        <![CDATA[<p>2009年1月、JICAと地方自治環境省の主催により、固形廃棄物管理に関する現地国内研修（In-country training）が行われました。</p>

<p>この研修はシリアの固形廃棄物管理の分野におけるJICAのODAのひとつで、3年に渡って行われる計画のうち今年が2年目の研修になります。今年の研修テーマは「医療廃棄物管理と環境アウェアネス（意識向上）について」。</p>

<p>1週目3日間が医療廃棄物管理の研修で、2週目2日間が環境教育の研修でした。研修に参加しているのは、保険局、環境局、清掃局の局長や職員40名ほど。環境局および清掃局は地方自治環境省に属していますが、保険局は保健省に属しているので、省庁を横断しての研修となります。縦割りのシリア政府にしては、とても貴重な取り組みと言えます。</p>

<p>現在、地方自治環境省の固形廃棄物管理部門にはJICAのシニアボランティアが配属されていて、今回の研修はそのシニアボランティアも講義の一部として日本の医療廃棄物管理の現状について話をしました。</p>

<p>私は3日間の研修のうち、フィールドトリップが行われる2日目だけ特別に参加させてもらい、実際に病院で医療廃棄物がどのように分別されているかという見学と、廃棄物最終処分場で医療廃棄物の処理方法を見学させてもらいました。</p>

<p>私は固形廃棄物のことや、医療廃棄物のことなど専門的な知識は全く何もありません。小学生の頃、社会科見学で廃棄物処分場の見学をしたはずなのですが、恥ずかしながら全く記憶にありません。日本では医療廃棄物ばかりか、一般廃棄物ですらどのような管理がされているのか正確には知りません。 </p>

<p>しかし、私の素人目にも、シリアの医療廃棄物の処理が不十分であることはよく分かり、非常に驚きました。 </p>

<p>病院での分別は、プラスティック系、血液がついたガーゼ類、紙類、注射針の4種類に分別して集められています。しかし、急患が多い場合などは分別がちゃんとされていないこともある、と病院側も認めていました。 </p>

<p>今回見学したのは、ダマスカスでもモデル的に分別廃棄を行っている病院ですが、まだ多くの病院がこのような分別廃棄を行っていません。 </p>

<p>医療廃棄物専用の回収車によって回収された医療廃棄物は、最終処分場に運ばれます。</p>

<p>シリアの廃棄物は埋め立てです。一部コンポストに加工されますが、多くが分別されることなく埋め立てられます。医療廃棄物だけは焼却処分をしているのですが、その焼却施設は1990年設立でかなり老朽化しており、かつて1200℃あったといわれる焼却温度は、今は800℃ぐらいではないかと予想されるようです。低い焼却熱による多量のダイオキシンの発生が予測されます。 </p>

<p>運ばれた医療ゴミは、焼却炉へ運ばれる前に回収袋がやぶれ、床には医療ゴミが散らばっています。恐らくカッターや注射針など刃物がきちんと分別されていないために、袋がやぶけるのだと思います。やぶれた回収袋からは、血まみれの点滴チューブや、針のついたままの注射器などがこぼれ落ちており、作業をする人に感染症などの危険があるのではないかと心配です。</p>

<p>プラスティック系の医療ゴミは焼却処分されていますが、ガーゼなどは埋め立て処分されているようです。結局はちゃんと分別処理ができていない医療廃棄物たち。土、また地下水などに与える悪影響が心配されます。 </p>

<p>医療廃棄物管理の新しいプロジェクトとして、スチームで消毒する機材が導入される予定だそうで、これから状況を改善していこうという心意気は感じます。しかし、受け入れ側がいくらがんばっても分別する病院側の意識が改善されない限り状況は変わりません。</p>

<p>日本では当たり前に行なわれている廃棄物に関する危機管理。シリアには、まず現在の処理が環境、また人体に危険を及ぼす可能性があることを知ることから始める必要があります。まずは、人々が自分の健康や暮らしの安全についてもっと興味を持つことが大切ではないかと感じました。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="プラスティック系の医療廃棄物のための焼却炉を見学する研修参加者たち。" src="http://eol.sakura.ne.jp/eco-online/kura-ardiya/img/nariblog21-2.jpg" width="450" height="299" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 5px;" /></span><span class="enimg-ct">プラスティック系の医療廃棄物のための焼却炉を見学する研修参加者たち。</span></p>]]>
        
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    <title>シリアの農業から見る環境</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.eco-online.org/kura-ardiya/20090220152.php" />
    <id>tag:eol.sakura.ne.jp,2009:/eco-online/kura-ardiya//14.915</id>

    <published>2009-02-20T06:35:19Z</published>
    <updated>2009-09-13T17:00:41Z</updated>

    <summary>　2008年の年の瀬が迫った12月27日、JICAシリア関係者を対象に『収穫祭』が行われました。「収穫」といえば秋のイメージ。しかし、今回収穫するものは、冬野菜のダイコンとハクサイです。農業はシリアで始まったと言われています。シリアの北西部から東にかけて横断するユーフラテス川と隣国イラクを流れるチグリス川の水は、数千年前にいわゆる「肥沃な三日月地帯」を形成し、そこで中東最初の文明が発達して農業が始まりました。シリアは、一般的には砂漠のイメージを持つ人が多いかもしれませんが、地中海沿岸部、山岳地帯（西部、東部、南部）、平野部（内陸）、砂漠地帯（中・東部）の、主に4つの地域から成っています。</summary>
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        <name>成山 博子</name>
        
    </author>
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.eco-online.org/kura-ardiya/">
        <![CDATA[<p>　2008年の年の瀬が迫った12月27日、JICAシリア関係者を対象に『収穫祭』が行われました。「収穫」といえば秋のイメージ。しかし、今回収穫するものは、冬野菜のダイコンとハクサイです。</p>

<p>　農業はシリアで始まったと言われています。シリアの北西部から東にかけて横断するユーフラテス川と隣国イラクを流れるチグリス川の水は、数千年前にいわゆる「肥沃な三日月地帯」を形成し、そこで中東最初の文明が発達して農業が始まりました。</p>

<p>シリアは、一般的には砂漠のイメージを持つ人が多いかもしれませんが、地中海沿岸部、山岳地帯（西部、東部、南部）、平野部（内陸）、砂漠地帯（中・東部）の、主に4つの地域から成っています。その平野部では農業が盛んに行われており、シリアの国内総生産の20％を占める主要産業の一つとなっています。</p>

<p>シリアの平均年間降雨量は240ミリと少なく（日本の約13％）、水は大変貴重な資源。そのなかで国内の水使用量の88％を占める灌漑農業の水使用量を抑え、いかに効率よく水を利用して農業を営むかということは重要な課題になっています。そこで、日本のJICAをはじめ、諸外国が近代的な節水灌漑農業の技術支援を行っています。JICAからは専門家が派遣されて節水灌漑農業普及計画プロジェクトが行われているほか、灌漑試験場に野菜隊員と果樹隊員が派遣されて活動を行っています。</p>

<p>今回の収穫祭は、ダラア県の灌漑試験場に配属されている野菜隊員が、配属先のシリア人と一緒に企画して実施したもの。隊員が栽培したダイコンとハクサイの収穫体験と、節水灌漑の試験を行っている灌漑試験場の見学が主なプログラムです。また日本人からの余興のひとつとして、環境教育隊員が試験場の職員に対して水・環境のクイズを実施させてもらいました。</p>

<p>日本の店頭に並んでいる野菜や果物のほとんどの種類はシリアでも栽培されています。新鮮で、値段は日本の10分の1程度です。しかし日本ではお馴染みのダイコン、ハクサイは栽培されていません。隣国ヨルダンでは栽培、販売されているのですが、シリアではなぜかお目にかからないのです。そこで隊員が試験的に栽培し、ダイコン、ハクサイに飢えていたJICA関係の日本人と試験場の職員関係者を対象に収穫祭を企画したのですが、このダイコン、ハクサイの味はシリア人にも好評だったそうです。</p>

<p>農業は環境と深く結びついています。日本では農業に携わる経験をほとんどしたことがなかったので、農業と環境の関係をあまり意識することがありませんでした。しかし、シリアで農業系の専門家や隊員と話をしていると、必ず農業が関係する環境問題の話になり、ここでもシリア人の環境に対する知識のなさや意識の低さが原因のひとつに挙げられます。</p>

<p>　シリアで今考えられている農業が関連する環境汚染には、肥料過多による土壌への悪影響、地下水への悪影響。農薬による人体への悪影響。地下水の摂取による水資源の枯渇などがあります。特に水は循環しているものなので、汚染された水が人間の口に入り、体に悪影響を及ぼすことが大いにあり得るということから、水を多く使う農業において環境問題を無視することはできないと感じました。またJICAの様々な環境分野の専門家の話を聞くうちに、廃棄物の問題、大気汚染、水質汚染、土壌汚染など様々な環境問題はお互いに深く結びついているのだと改めて考えさせられました。　</p>

<p>　シリアの農業従事者が肥料、水、農薬などの適量を知り、人間にも地球にも優しい農業を行うことができるよう支援することは、ひとつの環境教育とも言えると思います。この支援は環境教育隊員である私にはできません。農業が専門の隊員だからこそできる支援です。このように、環境は様々な分野において考え、取り組む必要があります。私は環境教育隊員として環境局のシリア人スタッフと一緒に活動し、市民に地球環境問題を考えてもらう場作りをすると同時に、シリアで活動する様々な職種の日本人の隊員に働きかけて、それぞれの活動分野で環境について考え、シリア人にアプローチしてもらえるように心がけています。そうすることで、様々な分野で多くのシリア人に環境について興味を持ってもらうきっかけづくりができると思うからです。</p>

<p>　収穫祭で、土まみれになりながらダイコンを抜き、農業から見る環境に触れることができて、「環境教育ってやっぱりおもしろいな」と改めて思う機会となりました。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="市場の果物屋さんにて" src="http://eol.sakura.ne.jp/eco-online/kura-ardiya/img/kura200902202_photo2.jpg" width="400" height="266" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 5px;" /></span><span class="enimg-ct">市場の果物屋さんにて </span></p>]]>
        
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    <title>公園清掃を通じた環境意識の向上</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.eco-online.org/kura-ardiya/20090217112.php" />
    <id>tag:eol.sakura.ne.jp,2009:/eco-online/kura-ardiya//14.914</id>

    <published>2009-02-17T02:17:32Z</published>
    <updated>2009-09-13T16:57:59Z</updated>

    <summary>昨年12月24日に、2008年最後のシブキ公園清掃を実施しました。 この清掃キャンペーンでは当日公園で遊んでいる親子を対象に実施しているのですが、当日は曇り空で少し寒く、普段公園で元気よく遊んでいるはずの子どもの姿が全くない！  公園でパン売りをしている子どもを半ば無理やりに参加させたものの、開始時には子どもはたったの2人。集めようにも公園に子どもがいないのでどうにもなりませんでした。  主催者側...</summary>
    <author>
        <name>成山 博子</name>
        
    </author>
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.eco-online.org/kura-ardiya/">
        <![CDATA[<p>昨年12月24日に、2008年最後のシブキ公園清掃を実施しました。</p>

<p>この清掃キャンペーンでは当日公園で遊んでいる親子を対象に実施しているのですが、当日は曇り空で少し寒く、普段公園で元気よく遊んでいるはずの子どもの姿が全くない！ </p>

<p>公園でパン売りをしている子どもを半ば無理やりに参加させたものの、開始時には子どもはたったの2人。集めようにも公園に子どもがいないのでどうにもなりませんでした。 </p>

<p>主催者側であるはずの清掃局はいつものようにヤル気がなく、「今日は子どもがいないし、実施してもしょうがないからやめよう」と言い始めました。しかし、集まってくれた多くのシリア人のボランティア、そして日本人のボランティアたちに申し訳ないという思いと、もう一人の環境教育隊員が帰国前の最後の清掃活動ということもあり、どうしても実施したいという思いを伝えて、なんとか子どもを5人集めて清掃活動を始めました。 </p>

<p>清掃活動をしているうちに、子どもたちの数も増え、最後には10人以上の子どもたちが清掃活動に参加してくれました。 </p>

<p>今回、たまたま公園を通りかかったシリア人男性が、「子どもたちがゴミ拾いをしている姿に感動したので、何かしたい。」と、ポケットマネーで子ども一人にひとつずつお菓子を買ってきて「子どもたちに渡してほしい」と、私たちスタッフに託して帰られました。彼はある有名なタバコ会社のドゥバイ支局で働いているそうで、タバコの吸殻を子どもたちが拾っている姿に考えるところがあったようです。</p>

<p>多くのシリア人には「まちの掃除は清掃員の仕事」という考えがありますが、少しずつ「自分たちの手で、自分たちのまちをきれいにする」という考え方も受け入れられているのかなと感じました。 </p>

<p>シブキ公園清掃を実施するたびに、シリア人、日本人、いろんな人の理解と協力がなければ、この活動は継続できないとひしひしと感じます。</p>

<p>シリア人の自主的な活動運営を目指すためにどのようにシリア人に働きかけていけばよいのか。そして多くの人にこの活動を知ってもらい、参加してもらうためにはもっと大規模なアプローチをした方がいいのか、このままほそぼそと継続すべきなのか。まだ課題は多く、これからシリア人と話し合いながら実施していかなければならないと思います。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="活動の最後に「地球へのメッセージ」を書いてもらいました。" src="http://eol.sakura.ne.jp/eco-online/kura-ardiya/img/kura200902102_photo2.jpg" width="420" height="279" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 5px;" /></span><span class="enimg-ct">活動の最後に「地球へのメッセージ」を書いてもらいました。 </span></p>]]>
        
    </content>
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    <title>パレスティナ自治区ガザの復興に向けて</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.eco-online.org/kura-ardiya/20090209102.php" />
    <id>tag:eol.sakura.ne.jp,2009:/eco-online/kura-ardiya//14.913</id>

    <published>2009-02-09T01:15:46Z</published>
    <updated>2009-09-13T16:55:22Z</updated>

    <summary>昨年末から今年の1月にかけて、シリアの隣、イスラエルでは大変悲しい出来事がありました。パレスティナ自治区ガザにおいて、3週間にも渡ってイスラエル軍が空爆および地上攻撃を行い、1300人以上もの尊い命が失われ、5000人以上もの人が負傷しました。ほとんどが一般人であり、小さな子どもがその3分の1を占めると言われています。</summary>
    <author>
        <name>成山 博子</name>
        
    </author>
    
    <category term="ガザ地区" label="ガザ地区" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
    <category term="空爆" label="空爆" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.eco-online.org/kura-ardiya/">
        <![CDATA[<p>昨年末から今年の1月にかけて、シリアの隣、イスラエルでは大変悲しい出来事がありました。</p>

<p>パレスティナ自治区ガザにおいて、3週間にも渡ってイスラエル軍が空爆および地上攻撃を行い、1300人以上もの尊い命が失われ、5000人以上もの人が負傷しました。ほとんどが一般人であり、小さな子どもがその3分の1を占めると言われています。</p>

<p>ガザの町はほぼ壊滅状態、モスク（イスラム教会）やUNRWA（国連パレスティナ難民救済事業機関）の学校なども数多く破壊されました。</p>

<p>シリアにはパレスティナ難民キャンプが9つあり、パレスティナ難民が約44万人生活していると言われています。1948年の第1次中東戦争からおよそ60年。今の子どもたちは難民3代目になり、もちろん彼らはパレスティナの地を踏んだことはありません。</p>

<p>昨年末に空爆が始まってから毎日、シリアのテレビでは一日中、ガザの様子が報道されていました。</p>

<p>空爆によって町のあちこちで上がる火の手、破壊されたモスク、病院に収容しきれずに道端に並べられたたくさんの死体、空爆による怪我で血を流しながら呆然と空を見つめる子ども、子どもを亡くして泣き叫ぶ女性、イスラエル兵に石を投げて対抗する子どもたち。</p>

<p>私にとって戦争とは遠い国の出来事、もしくは遠い昔の出来事でした。それが、隣の国、しかも友だちの故郷で、たった今行われているということに大変衝撃を受けました。パレスティナ問題について詳しくは勉強していませんが、今までも充分に苦しんできた彼らを、もうこれ以上傷つけないで！という想いで、テレビの痛ましい映像を見ながら涙が止まりませんでした。</p>

<p>シリアから見る報道ですので、イスラエル側の詳しい事情はよく分かりません。シリア人、そしてシリアに住むパレスティナ人は反イスラエル感情が非常に強いのです。シリアではイスラエルの攻撃に対するデモが数多く実施されました。日本でも、そして様々な国において、この空爆に反対するデモが実施されたと聞きました。</p>

<p>戦争は多くを奪うばかりの、最悪の環境破壊。建物も、自然も、そして人の命や心をも壊してしまいます。もしパレスティナの子どもたちが憎しみや報復の気持ちを持って大きくなってしまったら、同じ悲劇が何度も繰り返されてしまうかもしれません。</p>

<p>1月17日にようやく停戦になり、これから少しずつ状況が改善される兆しが見えてきました。シリアでは今、募金などの復興支援を呼びかけるポスターや看板が町の至るところで見られます。そして、募金活動も様々な場所で行われています。復興支援を呼びかける看板には、「ガザの子どもたちのために」と書かれています。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="まちに貼られているポスターのひとつ。" src="http://eol.sakura.ne.jp/eco-online/kura-ardiya/img/kura200902092_photo2.jpg" width="420" height="315" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 5px;" /></span><span class="enimg-ct">まちに貼られているポスターのひとつ。 </span></p>

<p>ガザの復興にはまだまだ時間がかかるかもしれませんが、せめて亡くなった人たちの弔い、負傷者への十分な医療、ガザの人たちの人間的な生活が保証されることを願って止みません。</p>

<p>パレスティナ問題が解決される日は、いつか来るのでしょうか。パレスティナ人たちはみんな、かつてのパレスティナの家の鍵を今でも大切に持っています。それは親から子へ、そして孫へと引き継がれています。パレスティナの家はすでに破壊され、その鍵が使われることはないでしょう。しかし、パレスティナ人たちは、いつか憧れの故郷へ帰れることを夢見ています。</p>]]>
        
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    <title>木の祝日に木の実のハンドクラフト</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.eco-online.org/kura-ardiya/20090205222.php" />
    <id>tag:eol.sakura.ne.jp,2009:/eco-online/kura-ardiya//14.912</id>

    <published>2009-02-05T13:47:02Z</published>
    <updated>2009-09-13T16:50:34Z</updated>

    <summary>昨年12月18日にダマスカス大学文学部の日本センターで、JICAの日本語教師隊員が企画して、センターで日本語を学習している生徒を対象に日本文化などの体験授業が実施されました。 大学を卒業したばかりの隊員が日本の大学生の暮らしを紹介したり、シニアボランティアが戦後の日本復興について話したり、日本語教師隊員が書道や茶道を紹介したり。私たち環境教育隊員も環境について話をしてほしいという依頼を受け、講師として参加してきました。</summary>
    <author>
        <name>成山 博子</name>
        
    </author>
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.eco-online.org/kura-ardiya/">
        <![CDATA[<p>昨年12月18日にダマスカス大学文学部の日本センターで、JICAの日本語教師隊員が企画して、センターで日本語を学習している生徒を対象に日本文化などの体験授業が実施されました。 </p>

<p>大学を卒業したばかりの隊員が日本の大学生の暮らしを紹介したり、シニアボランティアが戦後の日本復興について話したり、日本語教師隊員が書道や茶道を紹介したり。私たち環境教育隊員も環境について話をしてほしいという依頼を受け、講師として参加してきました。<br />
環境に興味を持ってもらうには、環境についての小難しい講義をするよりも楽しんでもらうことが大切だと考えた私たちは、木の実を使ったハンドクラフトをすることにしました。 <br />
時期はちょうどクリスマス。松ぼっくりを使ったクリスマスツリーを作ろうと思ったのですが、"クリスマスツリーをつくる"と言うと、ここイスラムの国では宗教的に問題があるかもしれません。ところが12月25日はシリアの「木の記念日」。そこで、木の記念日にちなんで廃材（ペットボトルのキャップなど）と松ぼっくりを使ったツリーをみんなで作りました。 <br />
シリアには広葉樹が少なく、秋には日本のような美しい紅葉は見ることができません。また、限られた地域にしかどんぐりなどの木の実のなる木はありません。しかし、松の木が公園や道路にたくさん植わっています。植林された松の木ばかりで、日本の松に比べるとひょろっと細長い松の木ばかりです。</p>

<p>木の実の少ないシリアなので、小学校での環境教育の授業で木の実を使ったハンドクラフトを実施することはあきらめていました。しかし、今回は少人数の大人が対象だったため、事前に松ぼっくりを拾って用意し、念願のハンドクラフトを楽しむことができました。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="素敵なツリーができました" src="http://eol.sakura.ne.jp/eco-online/kura-ardiya/img/siria_200900202.jpg" width="359" height="480" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 5px;" /></span><span class="enimg-ct">素敵なツリーができました </span></p>

<p>シリアでは日本に比べると、自然を身近に感じることのできる体験がとても少ないように感じます。花や木、鳥や魚などの名前を聞いても、様々な種類の個別の名前を答えることのできる人は誰もいません。「花」はどれでも、ただの「花」。「魚」はどれでも、ただの「魚」。どの種類でも同じなのです。図鑑を見てみても「ツル」と「ペリカン」がアラビア語では同じ名前だったりします。生態系が豊かではないため、自然に興味がないのでしょうか。</p>

<p>「地球環境を守る」と聞いて考えやすいのは、身の回りの植物や動物などの自然界のバランスが人間の生活のせいで壊れてしまうことを危惧する気持ちではないかと思います。しかし、シリアでは野生動物が非常に少なく、植物の種類も限られており、ほとんどは植栽されたものです。ペットを飼う習慣もありません。特に都会に住む子どもたちは、動植物に触れる機会がほとんどない状態です。そのようななかで、子どもたちに「自然を守ろう」「地球は人間だけのものではない」と呼びかけても、理解してもらうことが難しいと感じます。</p>

<p>私が環境教育を素敵だと感じる理由のひとつに、「自分以外の生命について考えることができる」という点があります。例えば、海の生き物が人間の捨てるゴミなどが原因で死ぬことがあるから海を汚さないようにするなど。</p>

<p>ここシリアでも自分以外の生命について考える機会を持ってほしいと思うのですが、まわりの動植物を守る対象にすることは少し難しい場合があります。そこで「自分の子ども、孫などが、美しい地球で暮らしていけるようにまちを汚さないようにしよう」など、自分の次の世代を守る対象として、環境について一緒に考えるようにしています。</p>

<p>今回の講義の最後にも「次の世代の子どもたちのために、私たちに今できる身近な環境にやさしい取り組みは何でしょうか」と問いかけると、節電、節水、ゴミのポイ捨て禁止、資源の再利用など様々な意見を出してくれました。</p>

<p>シリアの状況を自分なりに理解し、シリアの人たちが楽しみながら環境について学ぶことができるような工夫をするには、頭の柔らかさや発想の豊かさ、遊び心が必要であると改めて感じさせられる毎日です。まずは自分自身が楽しむ余裕を持ち、シリアの環境教育の可能性について考えていきたいと思います。</p>]]>
        
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    <title>シリアの犠牲祭</title>
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    <published>2009-02-01T13:40:14Z</published>
    <updated>2009-09-13T16:47:30Z</updated>

    <summary>イスラム暦の第9月はラマダン（断食月）で、日の出から日の入りまでの間、飲食をしてはいけません。ラマダンが明けてから3日間は「アイードフトゥール」と呼ばれる祝日です。そして、イスラム暦の第12月（巡礼月）の、メッカ巡礼の最終日から4日間は「アイードアドハー（犠牲祭）」と呼ばれる祝日です。犠牲祭では、シリアでは一般的には羊を（ヨルダンではラクダのところもあるそうです）屠殺し、解体して食べる習慣があります。</summary>
    <author>
        <name>成山 博子</name>
        
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    <category term="ラマダン" label="ラマダン" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.eco-online.org/kura-ardiya/">
        <![CDATA[<p>イスラム暦の第9月はラマダン（断食月）で、日の出から日の入りまでの間、飲食をしてはいけません。ラマダンが明けてから3日間は「アイードフトゥール」と呼ばれる祝日です。</p>

<p>そして、イスラム暦の第12月（巡礼月）の、メッカ巡礼の最終日から4日間は「アイードアドハー（犠牲祭）」と呼ばれる祝日です。</p>

<p>犠牲祭では、シリアでは一般的には羊を（ヨルダンではラクダのところもあるそうです）屠殺し、解体して食べる習慣があります。 </p>

<p>2008年の犠牲祭は西暦の12月8日から。村では家で飼っている羊を屠殺するようですが、ダマスカスの町中で羊を飼っている家は滅多にありません。しかし、せっかくシリアにいるのだから、私も犠牲祭の様子を見たい！と思い、シリア人にどこで見ることができるか聞くと、私の家の近所の市場でも朝早くだったら見られるかもしれないと教えてもらいました。</p>

<p>8日早朝、日の出前のアザーン（モスクから流れるお祈りへ来るようにという呼びかけのようなもの）は、普段よりも特別に長く大きな音でした。</p>

<p>屠殺の様子が見られるかもしれない、と近所のスーク（市場）に行ってみると、羊肉屋の前に羊たちがたくさん囲われて餌を食べています。ちょうどお祈りの時間が終わったようで、シリア人がモスクから出てきて羊を買い、屠殺、解体が始まりました。 </p>

<p>どこか特別な場所で儀式と共に屠殺が行われるのかと思っていたのですが、スークのあちこちにある、すべての羊肉屋さんで屠殺が行われるらしく、各店の前には10数匹の羊が囲われて、のんきに餌を食べています。 </p>

<p>羊のお尻側半分の毛が刈られていて、刈られた方の体に番号が書いてあり、シリア人は「何番の羊をお願い」というふうにお店の人に頼んで屠殺、解体してもらいます。羊はあらかじめ体重が計ってあって、体重で羊の値段が変わるのです。 </p>

<p>羊は店の下水溝のところで押さえつけられて首を切られます。もっとバタついたり、鳴き声をあげるのかと思っていたら、肉屋さんの手際がよいのか、羊たちはとても静かに絶命していました。 </p>

<p>その後、店の天井から下がっている釣り鉤にかけ、毛皮をはぎ、まだ温かくて湯気の出ている内臓をとりだしてから、肉を各部分に切り分けていました。 </p>

<p>羊の解体を見たのは初めて。日本で受けたJICAの語学研修中に、研修の一環で鶏の屠殺を体験したことを思い出しました。 </p>

<p>生きている鶏は力強くて、つかまえようとしても必死に逃げ回ります。しかし、つかまえた後は、自分が殺されることを知ってか死を受け入れたかのようにおとなしくなり、なんだか私まで悲しくなったことを覚えています。 </p>

<p>首にナイフを入れて動脈を切るときは、なかなか動脈が切れず、一気に絶命させてあげることができずに、かわいそうなことをしました。 </p>

<p>鶏を解体してみると、実際に食べられる部分はほんのわずかで、あとは羽や骨などです。</p>

<p>普段はスーパーでパックに入って売られているものを買うだけなので、鶏一羽分の命がどれだけのものなのかが全然分かりませんでしたが、鶏の解体を体験してからは、より感謝して、ありがたくいただけるようになった気がします。 </p>

<p>シリアの犠牲祭では、子どもに屠殺の様子を見せている親が多くいました。興味津々に見ている子もいれば、見るのに耐えられずに途中で帰る子もいました。このように生きている一匹の羊を、自分が食べるために屠殺・解体される様子を見る、または体験することによって、命の大切さや食べ物のありがたさが分かり、子どもたちにとってはよい勉強になると思います。</p>

<p>これもシリアで行われている環境教育のひとつなのかもしれないなと思いました。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="注文を受けた羊をつかまえる" src="http://eol.sakura.ne.jp/eco-online/kura-ardiya/img/siria_200900302_photo2.jpg" width="299" height="400" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 5px;" /></span><span class="enimg-ct">注文を受けた羊をつかまえる</span></p>]]>
        
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    <title>最貧困地帯の村で環境教育</title>
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    <published>2009-01-26T02:06:21Z</published>
    <updated>2009-09-13T16:44:25Z</updated>

    <summary>シリアの北部、トルコ国境に近いアレッポという、シリア第2の都市から南へ車で1時間ほどの郊外に、ジャバルアルホスというシリア最貧困地域と言われている集落があります。ジャバルアルホスには、100以上の村があり、人々は土で造られたとんがり帽子型の家に住んでいるのが特徴です。  このジャバルアルホスでは、JICAと国連（UN）が協力して、女性自立支援のプロジェクトが実施されており、青年海外協力隊員も活動し...</summary>
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        <name>成山 博子</name>
        
    </author>
    
    
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        <![CDATA[<p>シリアの北部、トルコ国境に近いアレッポという、シリア第2の都市から南へ車で1時間ほどの郊外に、ジャバルアルホスというシリア最貧困地域と言われている集落があります。ジャバルアルホスには、100以上の村があり、人々は土で造られたとんがり帽子型の家に住んでいるのが特徴です。 </p>

<p>このジャバルアルホスでは、JICAと国連（UN）が協力して、女性自立支援のプロジェクトが実施されており、青年海外協力隊員も活動しています。</p>

<p>昨年の12月5日、6日の2日間にかけて、村の子どもたちを対象にイベントが行われました。このイベントは、ジャバルアルホスで活動する協力隊員が企画したもので、村の学校を会場に、JICAの音楽隊員、サッカー隊員、日本語教師隊員、環境教育隊員がそれぞれ教室や広場で子どもたちと活動を行いました。</p>

<p>村で環境教育を実施するのは初めての試み。夏に実施したフラワーフェスティバルでの環境教育と同じように、校内で環境教育クイズラリーを実施する予定だったのですが、蓋をあけてみれば、参加している子どもたちは幼稚園から小学校低学年がほとんど。大人の助けがなければ、この子たちにクイズラリーを楽しんでもらうには難しい状況でした。 また、初めて見るたくさんの日本人に大興奮で、私たちの説明を座っておとなしく聞けない子どもたちに、歩き回らせる活動は不向きでした。</p>

<p>そこで、クイズラリーをやめて、ゴミのポイ捨て禁止を呼びかける、簡単な紙芝居を上演することに変更。 <br />
サッカー隊員の通訳のシリア人や、ジャバルアルホスのプロジェクトコーディネーターのシリア人に手伝ってもらって、ゴミのポイ捨て禁止をよびかける紙芝居を上演したあと、「私たちのまちを美しく保つことを約束します」と書いた白い布に約束の手形を押す活動をしました。 </p>

<p>村の子どもたちにとって、「ゴミをポイ捨てしてはいけません」なんて言われたことは、もしかしたら初めてだったかもしれません。しかし、とても真剣に紙芝居に見入ってくれました。</p>

<p>村では、家や町にゴミ箱はありません。ポイ捨てするものはプラスティックや缶よりも、ナッツの殻だったり、果物の皮だったりと、都市部のポイ捨てのゴミに比べると自然界に返りやすいものだったりします。しかし、村でもペットボトルやビニール袋は使用されており、ポイ捨てされている光景も目立ちます。</p>

<p>今回のイベントで、子どもたちは｢ゴミはゴミ箱にすてる｣「家のまわりや学校、公園をきれいにする」ということを約束してくれました。しかし、イベントが終わって、周りの大人がポイ捨てしているのを見ると、また元のようにポイ捨ての習慣が当たり前になってしまうでしょう。 </p>

<p>子どもたちの環境教育には周りの大人の協力が必要。そして、継続的な教育が必要。そう強く感じました。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="約束の手形を押しました" src="http://eol.sakura.ne.jp/eco-online/kura-ardiya/img/siria_200900402.jpg" width="359" height="480" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 5px;" /></span><span class="enimg-ct">約束の手形を押しました </span></p>]]>
        
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    <title>シリアのエコバッグ運動</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.eco-online.org/kura-ardiya/20090116141.php" />
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    <published>2009-01-16T05:54:29Z</published>
    <updated>2009-09-13T16:41:45Z</updated>

    <summary>新年明けましておめでとうございます。 昨年12月には、イスラム教の大きなお祭りである犠牲祭、キリスト教のクリスマス、イスラム暦の年末年始、西暦の年末年始と、シリアでは連休が続きました。 シリアはイスラム教徒が8割、キリスト教徒が2割を占めます。周辺のアラブ諸国よりキリスト教徒の割合が少し高いようです。そのこともあってか、シリアではイスラム教の祝日も、キリスト教の祝日も、国全体が祝日となるのです。 ...</summary>
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        <name>成山 博子</name>
        
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.eco-online.org/kura-ardiya/">
        <![CDATA[<p>新年明けましておめでとうございます。</p>

<p>昨年12月には、イスラム教の大きなお祭りである犠牲祭、キリスト教のクリスマス、イスラム暦の年末年始、西暦の年末年始と、シリアでは連休が続きました。</p>

<p>シリアはイスラム教徒が8割、キリスト教徒が2割を占めます。周辺のアラブ諸国よりキリスト教徒の割合が少し高いようです。そのこともあってか、シリアではイスラム教の祝日も、キリスト教の祝日も、国全体が祝日となるのです。</p>

<p>連休続きのシリアでのんびり新年を迎えることができるかと思いきや、12月には環境教育の活動がいくつか実施され、師走の忙しさとなりました。年明けのご挨拶がすっかり遅くなりましたが、今年もシリアから環境教育の現状をお伝えできればと思います。</p>

<p>今年のシリアの環境教育の様子をお伝えする前に、昨年12月に実施された、いくつかの環境イベントの様子をご紹介します。</p>

<p>12月5日は「世界ボランティアデイ」です。 </p>

<p>ここシリアでも国連ボランティア（UNV）の主催で、毎年何かしらのイベントが行われているようです。 </p>

<p>シリアの2008年のイベントテーマは、なんと「環境」。 </p>

<p>ボランティアデイのテーマに環境が挙げられるほど、シリアでは環境への関心がますます高まってきたと言えるでしょう。</p>

<p>今回、このイベントの実施部隊は赤新月社（日本で言う赤十字社）や環境系NGOのボランティアが担い、JICA環境教育隊員はオブザーバーのような形で関わらせてもらいました。 </p>

<p>午前中はダマスカス市内何ヶ所かに別れてゴミ拾いを行い、午後からは、シリア人（恐らく家庭に事情がある恵まれない子どもたち）、パレスティナ人、イラク人の子どもたちを招待して環境イベントが行われました。 </p>

<p>このイベントの目的のひとつに、「布バッグの普及」というものがありました。</p>

<p>ここシリアでは、プラスティックの買い物袋が主流です。市場に買い物に行くと、野菜や果物は種類ごとに白や黒のビニール袋に入れて量り売りされます。商店では、小さな品物もビニール袋に入れて渡されます。</p>

<p>家庭ではそれらのビニール袋は再利用されることなく、そのままゴミとして捨てられます。シリアのゴミは埋め立て処分のため、埋め立て処分場に運ばれる途中や処分場から風で飛ばされた黒や白のビニール袋が、家も木も何もない砂漠に、まるで花畑のように一面に広がって風にはためいている悲しい光景を見かけるたびに心が痛む思いがしていました。</p>

<p>このようにビニール袋の使い捨てが当たり前になっているシリアで、布バッグを普及させたいというシリア人の発想があったことに大変驚き、嬉しく思いました。</p>

<p>このイベントのために国連ボランティア（UNV）とユニセフがスポンサーになって布バッグが作成されました。そのバッグには、「プラスティック袋はもう充分！布バッグを使おう！」という文章がアラビア語でプリントされています。</p>

<p>この布バッグは、イベント会場のほか、ダマスカスにあるショッピングセンターで買い物客に配布されました。イベント会場では、布バッグに絵を描いてオリジナルエコバッグを作ったり、ボランティアスタッフが化学実験を通してプラスティック袋の環境への悪影響を説明したり、リサイクル工作をしたりと、子どもたちは楽しみながら環境について学んでいました。</p>

<p>シリアでは、イベントの内容はあまり重視されず、見かけが美しいかどうかに重きがおかれます。しかし、今回のイベントでは、伝えたいメッセージがあり、そのためにはどのようなアクティビティを行えばよいかという様々な工夫がなされていました。そして、これらのアクティビティを行うボランティアたちが、本当に生き生きと自らも楽しみながら、子どもたちに環境教育を行っていました。</p>

<p>小さなイベントですから、このイベントによって布バッグの普及率が高まったとは言えません。しかし、このようなテーマをシリア人が提案したということが、まずは大きな第一歩であると感じます。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="布バッグに絵を描く子どもたち" src="http://eol.sakura.ne.jp/eco-online/kura-ardiya/img/siria_200900102.jpg" width="480" height="360" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 5px;" /></span><span class="enimg-ct">布バッグに絵を描く子どもたち</span></p>]]>
        
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    <title>日本のアニメがつなぐ環境教育</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.eco-online.org/kura-ardiya/20081112011.php" />
    <id>tag:eol.sakura.ne.jp,2008:/eco-online/kura-ardiya//14.908</id>

    <published>2008-11-11T15:41:42Z</published>
    <updated>2009-09-13T16:40:23Z</updated>

    <summary>　以前のブログで少し紹介しましたが、シリアにおける環境教育活動のひとつとして、首都ダマスカスの公園で公園清掃キャンペーンを毎月実施しています。 　この活動はJICAの環境教育隊員が呼びかけて、清掃局、赤新月社（日本で言う赤十字社）、シリアの環境NGO、ダマスカス大学生のボランティアが協働して行っており、単発的なイベントに終わりがちなこの国において3年間継続できている環境キャンペーンです。 　1年前...</summary>
    <author>
        <name>成山 博子</name>
        
    </author>
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.eco-online.org/kura-ardiya/">
        <![CDATA[<p>　以前のブログで少し紹介しましたが、シリアにおける環境教育活動のひとつとして、首都ダマスカスの公園で公園清掃キャンペーンを毎月実施しています。</p>

<p>　この活動はJICAの環境教育隊員が呼びかけて、清掃局、赤新月社（日本で言う赤十字社）、シリアの環境NGO、ダマスカス大学生のボランティアが協働して行っており、単発的なイベントに終わりがちなこの国において3年間継続できている環境キャンペーンです。</p>

<p>　1年前からこの活動に関わってくれているボランティアに、リーナという女の子がいます。リーナはダマスカス大学美術学部の2年生で、昼間は専門の美術を勉強する傍ら、週に3回、夜間に大学の言語センターで日本語を勉強しています。リーナは『となりのトトロ』『もののけ姫』などのスタジオジブリアニメの大ファンで、日本語で「空（そら）」という名前のアニメスタジオを自分で持つことが将来の夢です。</p>

<p>公園清掃では、毎月"子どもたちに何を伝えたいか""どのようにして伝えるか"をスタッフで話し合います。1年前は人前に立つことすら恥ずかしがっていたリーナですが、だんだんとアイデアを出してくれるようになり、今では自ら進んで子どもたちの前で環境保護の大切さについて話をするようになってきました。</p>

<p>　ある回の公園清掃で、リーナが環境教育の教材に使いたいと言ってきたのが、大好きなスタジオジブリの『もののけ姫』に出てくるキャラクターの「こだま」。美術学部のリーナは得意の絵で、「こだま」が主人公の紙芝居を作ってくれました。</p>

<p>　「"こだま"は森に住む精霊。木に住んでいて、木や花が大好き。でも、もし木がなくなってしまったら･･･？町がゴミでいっぱいになってしまったら･･･？"こだま"が生きていける森や町を、私たちの手で作っていきましょう。」というリーナのメッセージを受けて、子どもたちは公園のゴミ拾いをしました。</p>

<p>また先月10月の公園清掃では、「トトロ」を主人公にした紙芝居を作って、子どもたちに自然を大切にしようというメッセージを伝え、自然は私たち人間だけのものではなく、他の生き物にとって大切なすみかであるということを伝えました。</p>

<p>　子どもたちに「こだま」や「トトロ」が生きる森のすばらしさ、自然のすばらしさを伝えようとするリーナは実に生き生きとしていて、自分がアニメから受けた感動をそのまま子どもたちにも伝えようと一生懸命です。<br />
　<br />
　日本のアニメを外国の子どもたちが見ることで、日本の習慣・文化などが伝わることは予想していましたが、日本のアニメがこのような形で、環境を共に考える教材になるとは考えていませんでした。</p>

<p>シリアに来て、日本は自分が思っていたよりも生態系が豊かだということに改めて気付くことができました。日本と比べて山、川、海などの自然環境に乏しいシリアでは、「自然を守ろう」というメッセージは非常に伝えにくいと考えていましたし、シリア人が「自然を大切にする」という意識を持っているとは思っていませんでした。また、宗教も違いからも自然に対する畏怖や尊敬の念のようなものが共有できるとは思っていませんでした。しかし、国や宗教が違っても、自然に対する価値観は共通するところがあると知り、新たな視点を持ってシリアにおける環境教育について考えることができました。</p>

<p>アニメを通して日本から発信された、地球を愛するメッセージが、日本のことが大好きなシリア人の想いを経て、シリアの子どもたちにもしっかりと届いてくれることを願っています。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="子どもたちもトトロの絵を描きました" src="http://eol.sakura.ne.jp/eco-online/kura-ardiya/img/nariyama11102_photo2.jpg" width="400" height="266" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 5px;" /></span><span class="enimg-ct">子どもたちもトトロの絵を描きました </span></p>]]>
        
    </content>
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