水路に設置された亀のオルゴール水車
地方には元気で、夢のある方々がたくさんいらっしゃいます。宮崎県にも、古き良きものを復活させて活性化を図ろうと立ち上がっている小さな農村があります。
宮崎県都城市高崎町の牟礼水流(むれずる)地区で、「第一回からくり水車コンテスト」を開催する。
田園風景が広がるこの地区は霧島の御池(みいけ)からの水が流れ込み、綺麗で豊富な水が昔ながらの水路を勢いよく流れている。しかしここも過疎化が進み、同地区も現在33戸、住民も60~80歳代の方々。
都城市山田町で、合鴨農法や、それを生かしたグリーンツーリズムを実践している「かかし村グリーンツーリズム研究会」代表の吉見カツ子さん(環境カウンセラー)は、昨年10月牟礼水流地区の古い民家を利用して、レストラン「花暦」を開店した。吉見さんは豊かな水の流れる同地区の水路に着目、県の観光振興の補助金を受け、地元の人たちと協力して「からくり水車コンテスト」を企画、地区の魅力をPRし活性化に繋げようとしている。
今回募集しているのは「からくり水車」のからくり部分。水車の部分は、吉見さんはじめ同地区の住民の方々が受け持つ。対象は、県内外の個人・団体・学校・企業。この地区を流れる水路に、地区住民と協力して「からくり水車」を設置する。応募者は地区に足を運び、地区住民と「からくり」がうまく働くか確
認作業をしてもらう必要があるが、これも一種のグリーンツーリズムとして楽しめるのではないかと思う。
◎参加費は無料。「からくり」部分作成費用として材料費を最大2万円補助。
◎この地区の戸数と同じ33台を募集、複数出品も可。台数に達した時点で締め切る。
◎ 審査は10月21日に行い、大賞1点に賞金5万円、優秀賞2点以内に3万円。
「花暦」を訪ねていった時、駐車場の一角に作業場があり、そこで吉見かつ子さんが一人で水車の部分を作っていらっしゃった。板を切断し、組み合わせ、ネジで止めていく。実際、65歳の小さな女性の吉見さんが一人で大きな水車を作っているとは思ってもいなかったので、とても驚いた。そう問いかけると、吉見さんはなんでもないように「ゆっくりやってるし、きっちりでないといけないってことはないから大したことはないのよ。実際に動かしてみないと分からないしね。大体のほうがうまくいく時もある。」
と、いとも明るく笑われた。
見本として吉見さんが作成した「亀のオルゴ-ル水車」が水路に設置してあり、それを動かして見せて下さった。水力を利用して亀がペダルをこぎ、オルゴールが音楽を奏でる。なんともユニークで、その音色も懐かしい。吉見さんは、実は「日本水車協会」の会員でもある。
◆ 参加申込・問い合せ先
吉見カツ子 TEL/FAX:0986-45-8158
宮崎県都城市高崎町大牟田2914 (有)農家レストラン花暦
(文:細山田三保子)
)

