ローカルニュース

07/12/10

【大阪発】オルカとすごした夏

大阪府枚方市で毎月第二日曜日に開催されているのがゴロク市。
この市では、フェアトレードや環境に配慮したモノ、カラダに優しい食品などが販売されています。
そして、毎回素敵なゲストがいらっしゃいます。

今月のゲストは、二川英一さん。
彼は、カナダのジョンストン海峡に浮かぶハンソン島を夏になると訪れつづけて14年。
その島には、オルカと呼ばれるシャチの研究施設オルカラボがあります。
人が住んでいるのは、その施設関係者だけ。
二川さんは、そのオルカラボの調査アシスタントとして夏の間の3ヶ月をそこでキャンプ生活をしながら過ごしています。
ジョンストン海峡にやってくる約200頭のオルカは、固体識別がされていて、
その生態を観察しつづけているのです。

今日は、二川さんが見たオルカのことや島での生活について、映像をまじえながら紹介してくれました。
水中マイクで集音したオルカの鳴き声は、まるでおしゃべりしているよう。
そして、血縁の絆がとって強いそうです。
朝焼けや夕焼けのきれいな日には、オルカたちが水中から頭をだして空を見上げていることもあるとか。
そんなオルカたちにも、地球温暖化の影響がではじめているそうです。
ジョンストン海峡のオルカたちの主食は、サーモン。
オルカたちだけではなく、その地方一帯の生態系のベースはサーモン。
でも、サーモンは水温が2度違えばやってこず、やってくる時期がずれ始めているいるのだとか。
そして、見えない汚染として化学物質の存在もある。
海流の影響で、日本やアメリカなどから排出される化学物質はジョンストン海峡にも流れ込み、オルカの体に蓄積されているそうです。
そして、死亡原因がガンと思われるオルカの死体も。

二川さんは、ご自身が見たオルカや島のことを版画や絵本にして紹介しています。
遠いオルカの住む海のことですが、一頭一頭に名前をつけて観察している二川さんの描く絵からは、とっても身近なお話しとして海のことや、島の文化、環境のことを知ることができます。

(文:小野千佐子)