ローカルニュース

08/5/29

【福井発】エコアクションを支える「エコポイント事業」 ~福井・池田町発②~

エコステーションにある缶やペットボトルの回収機。

エコステーションにある缶やペットボトルの回収機。

福井県の東南にある人口3500人の小さな町、池田町。前回は家庭から出る生ゴミを循環させた農業についてレポートしたが、今回は、「エコポイント事業」についても紹介したい。
池田町のエコポイント制度は、町民の参加度も高く、地域の環境活動をつなぐ循環の輪を作っている。今、さまざまな地域で注目を集めるエコポイントだが、池田町もいくつかの要所を押さえた展開をして成功している。
ひとつは、意味のある環境に優しい活動(エコ活動)を量的にポイント化して町の環境や自然を守ることにつなげていること。
2つめは、参加している町民が続けていく意欲をずっと継続させるような仕組みづくりを行っていること。
3つめは、町内の商店や商工会も積極的に参加して、環境活動と集客(経済活動)を両立していること。

池田町のエコポイントの基本的な仕組みは、環境に優しい行動を量的にポイント化し、それをポイントカードに押して10ポイントになると、50円分の金券として協賛店で利用できる。たとえば、クリーニング店にハンガーを返却する、鮮魚、豆腐の移動販売で容器を持参する、生ゴミを出す食Uターン指定紙袋を購入すると1P。また、天ぷら油の廃油をガソリンスタンドに持参すると2Pなど、普段の生活の中でできる環境行動をポイント化している。
そして、町役場前にある「エコステーション」には、空き缶・ペットボトル回収機があり、5コにつき1ポイントのレシートが発行される。
前回紹介した農業を支える生ゴミを出す行動もポイント化するなど、どれも池田町の実情にあった意味のあるエコアクションである。ポイントは商品券として使えるだけでなく、町内の小中学校にも寄付できるところがうれしい。

そして2つめのポイント。実はこの参加者のモチベーションをいかに継続させるかということが、重要な課題だと思われるが、やはり、実際に金券として町内の40を超える協賛店で「使えること」が参加意欲を高めているようだ。加えて、エコステーションにある空き缶・ペットボトル回収機では、時々賞品の当たるキャンペーンなどを実施するなど「お楽しみイベント」をプラスしているところも参加意欲を刺激している。エコステーションでは、1年間で約20万本の空き缶、ペットボトルを集めるという。

3つめの点は、このエコポイント事業が、住民を主体とした「環境パートナー池田」が中心となり、地元の商工会やなどを巻き込んで実施している点だ。これが、より参加者である町民の視点に近く、持続可能なシステムを作り出している。そして、地元の商店にとっては、集客に寄与するなど実利的なメリットがあることも地元の地域活性化につながっている。

池田町ではポイント対象となる町内の環境行動全体で、21万kg以上のCo2削減効果があったと推計している。楽しみながらエコアクション、そしてそれが地域の町の活性化や温暖化防止につながっているのだ。

小学校へ入学する児童に、地元材で作られた机と椅子をプレゼント。

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天ぷら油の廃油は、池田町の「エコキャンドル」イベントの材料にもなる

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(取材:箕輪 弥生