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vol.4「環の音楽・湘南」 自然と一体化した音と空間

7月31日のよく晴れた日曜日。葉山の一色海岸は海水浴客で埋められていた。いくつかの海の家が並ぶなか、ちょっとおしゃれな感じの”BLUE MOON"には街からやってきた人々や家族連れがのんびりと休んでいる。

今回の環の音楽は今までと少し雰囲気を変えて、この"BLUE MOON"で開催。青空の下、緑を背にし目の前には海が広がるというシチュエーション。より自然との一体感が感じられる。夕方から始まった環の音楽のステージには、今野英明さんとBE THE VOICEが登場。その優しく心地よい音楽が自然の中の空気に溶け込んでいった。

この日の”BLUE MOON”にはフェアトレードショップの”People Tree”も登場。製品をつくる労働者の生活水準を保証したり、自立支援をしたり、公正なパートナーシップに基づく貿易がフェアトレード。今回の環の音楽は、そんな社会的なエッセンスも含んでいる。フェアトレードがよくわかるスライドショーも加わった。

陽が傾きかける頃、波の音を背景に今野英明さんのウクレレが響き始めた。ハワイ、ジャマイカを始めとする洋楽の音楽たちは波の音とからみあいながら溶けていく。これらの音楽の生まれた地は海ですべてつながっている。きっとどこかの海辺でも気持ちよくこんな音楽を楽しんでいる人々がいるに違いない。

雲が晴れ、遠くに富士山が姿を表した。夕暮れがやがて夜へと移り変わり、一番星が光を放ちはじめる。BE THE VOICEの明るい音楽が、夜に彩りをそえる。陽気で透明感のあるキラキラした音楽に、人々が踊りだした。まるで、彼らの音楽が波の音だけの静かな夜に包まれた海岸につかの間太陽の光を運んできたような感じだった。

海のそば、まさに自然の中で開催された『環の音楽・湘南』は、遠くに花火を見ながら終わりを迎えた。自然と一体化した音と空間に多くの人が”心地よさ”を感じただろう。「環境」と「音楽」を結びつけるのに難しいことはいらない。ただ自然を楽しみ、ただ音楽を楽しむ。心地よいことをすればいい。そこからすべてが始まる。環の音楽はそんなきっかけづくりを全国で広げている。


写真:黒須一彦 / 取材・文:岡本依子

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