日本のワインを味わいながら、日本の森を育てよう

 ワインといえば外国産というのは今や過去の話。食の安全や地産地消に対する関心の高まりなどを背景に、国産ワイン人気が高まっているという。そうしたなか、サッポロビールでは、山梨県産のブドウを100%使用した「日本の森を育てるワイン・山梨(赤・白)」を4月7日から全国で発売する。容量は720mlで、オープン価格(予想価格1000円)。

 同社は1976年に山梨県甲州市勝沼町でワインづくりをスタート。毎年開催される国産ワインコンクールでは、過去6度の金賞を獲得するなど、味には定評がある。

 

 このワインが他の商品と異なるのが、寄付付き商品であるということ。売上げ1本に付き20円が山梨県緑化推進機構へと寄付され、ワイナリーのある山梨県内の森林整備・保全推進活動に活用される。さらに、パッケージは徹底したエコ仕様。例えば、ボトルには再生ガラスを90%以上使用し、従来のビンと比べ、1本当り2.4gのCO2削減を実現。キャップシールには土に還る生分解性フィルムを、紙ラベルには業界初となる間伐材紙を採用した。

 

 2009年3月から日本生活協働組合連合会(生協)限定で販売されていたが、徹底したこだわりに多くの反響が寄せられ、全国での発売に踏み切った。

 

 山梨県は、面積の約8割を森林が占める森林県である。この地で生まれたワインを飲みながら、日本の森の未来や美しい自然の大切さに、ぜひ想いを馳せてみてほしい。

文:加藤 聡

サイト

サッポロビール

URL: http://www.sapporobeer.jp/

 

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