【速報】ソーラーパワートラックを被災地に! みどりの復興大作戦1日目レポート

アニメに見入る避難所の子どもたち
アニメに見入る避難所の子どもたち

 3月11日に発生した東日本大震災の被災地支援として、そらべあ基金、エコロジーオンライン、毎日新聞社等の協働で行う「ソーラーパワートラックを被災地に!」プロジェクト。24日未明、被災地の一つである宮城県石巻市に向けてソーラーパワートラックが出発しました。

 

 東京から東北自動車道を北上し、仙台市入りしたのが正午前。物資の中継地点となっている同市泉区で、地元企業の三井住友海上、トヨタディーラー、仁田工務店の協力を得て、マスク、肉、米などを調達。避難所となっている石巻市の寺院「洞源院」へと急ぎます。多くの人が気になっていると思われる現地の道路状況ですが、東北道や石巻へ向かう三陸自動車道は、驚くほど通常通りに回復していました。一方、石巻市街は、家屋や車などの瓦礫の多くが撤去されて通行しやすくなってますが、外れにある避難所に向かうにつれ、道路の修復は進んでいないようでした。

 

 ソーラーパワートラックの第一の目的は、まだ停電が続く地域に電気を届けること。避難所となっている洞源院には約200名が暮らしており、子どもたちもたくさんいます。そういった理由から、到着後にまず行ったのが、ソニーから提供されたテレビ、DVDプレーヤーを設置してのアニメの上映会です。約2週間ぶりに見るテレビに子どもたちは釘付けでした。

 

 その後、16時から始まった炊き出しでは、おでんや煮物、おにぎりなどが提供され、我々スタッフも避難所のみなさんと一緒にごちそうになりました。こうした温かい食事が取れるようになったのはつい最近のことだそうです。被災当日から6日間は、救援物資がまったく届きませんでした。その間は、同院に備蓄していた玄米90kgを200人で分け合ってしのいでいたということを聞き、改めて避難所生活の厳しさを痛感しました。

 

 そんななか、うれしいニュースが! なんと本日、避難所周辺の電気が復旧したのです。夜の避難所に明かりが灯った瞬間、みなさんに安堵の表情が広がったのが本当に印象的でした。当初はここ洞源院で1週間にわたり、電力供給の支援を行う予定でしたが、いち早い復旧といううれしい誤算により、2日日からは急遽、石巻市の別の避難所に向かいます。現地スタッフはみんな元気です! 明日以降も引き続き、避難所レポートをお届けしていきます。

 

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